2001年10月5〜7日


名古屋駅〜JR中央本線

23:55発の急行ちくまに乗るのが定番です.
涸沢の紅葉は約10日しかなく,夏期の登山客が一斉に集中するため,
電車内は通路までもが埋まってしまいます.
当然私は“立ち寝”です・・・
年休取得して1日早めるだけでこの混雑を避けることができるため,
極力そうするようにしています.





上高地〜横尾〜涸沢〜涸沢ヒュッテ

4:10頃松本駅に到着.ここから松本電鉄に乗り換えます.
まだ日が昇っていないため,とにかく寒い.
上高地までの行き方として,
@タクシーでイッキに上高地まで行く
A新島々まで電車.バスに乗り換えて上高地
の2通りあり,私はAで向かいます.


上高地バスターミナルからは梓川に沿う気持ちの良いトレッキング.
左手には明神岳が望め,このような道が横尾まで続きます.


横尾まで来ると,遠くに涸沢が望めます.


横尾山荘左の横尾大橋を渡り,川沿いを進むと本谷橋.
ここからいよいよ登りに入っていきます.
登りとは言っても急登ではなく,穏やかな登り.
紅葉の木々に励まされながら進んでいきます.


だんだんと開けてきました.


真っ赤に色づくナナカマド.
秋山登山の醍醐味は,抜けるような青空と紅葉との圧巻のコントラスト.
涸沢ヒュッテに到着し,宿泊手続きをして,部屋に荷物を置き,着替え,
リラックスしている私です.


大パノラマが広がっています!!!


山小屋の夕食風景.
量ははっきり言ってメチャクチャ少ない.ご飯と味噌汁はおかわり自由ですから,
醤油でもぶっかけて食いまくり.3杯は食います.
山小屋の食糧はヘリで搬送していることと,登山客がものすごく多いことから,
贅沢は言えません.ちなみにこの日の寝床は,2畳に5人(涙).
割り切れない人にはムリな世界です.
こういった体験を機に,以後テント泊することになりました.
ただ,学生時代から1人旅好きな私にとって,見知らぬ人たちと話ができるこの空間は
楽しいものです.


テラスではビールやカレー,ラーメンなどの販売をしています.
星の明かりだけがたよりのこの世界では,こういった場所は
ホットできます.満天の星空を眺めながらコーヒータイム.


テント場の夜は色とりどりで幻想的な世界.
ヒュッテに戻れば暖かな空間が待っています.





涸沢ヒュッテ〜パノラマ新道〜新村橋〜上高地〜名古屋

さあ,快晴の朝です.
条件が良くなかったのか,
今回はモルゲンロートに染まる涸沢は見られませんでした.
荷物を整理し出発!
帰りは道を変え,パノラマ新道を通ります.
その名の通り,遠くに天を貫く槍ガ岳.
“山は登るものではなく見るものだ”という人もいますが,
確かに槍ガ岳は見る者を圧倒します.


振り向けば,涸沢が名残を惜しむかのように望めます.
そして10月も下旬になると,白く染まっていくのです.


新村橋を渡れば,昨日の道に合流.
ここからは再び梓川沿いを上高地に向かって歩きます.
バスターミナルは一般客でごった返し状態.
すばやくバス乗車整理券を取り,帰路につくのでした.