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<軍用機はペラにもこだわる・・・住友ハミルトン三翅ペラ>
セミスケール機派の私にとって、例え性能(効率)が悪くても実機同様の3翅ペラにはこだわりがあります。
今までにもたくさんの3枚ペラを作ってきましたが、今回EP用に逆ピッチの3枚を作るに当たって、ホームページで紹介することにしました。
市販されていなければ作るのがモデラーの常套手段というか宿命。私のようないい加減な作りでも、今までにトラブルがないから、この作り方で問題ないと思います。
@まずはベースとなる木製のペラを準備。今回はE研さんの12×6Rペラ。
3本買えば、2本作れるからお徳感?
A付け根を120度にカットする必要があるため、アルミ板で簡単な治具を使っています。そのうちにもう少し使い勝手の良いものにしたいです。 |
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<接合部分は正確に>
Bのこぎりでざっくり切ったプロペラの接合部分をディスクサンダーで削ります。
今まではサンドペーパーでコツコツ削っていましたが、ディスクサンダーを買ってからは、あっという間+正確な作業ができるようになりました。
ここで手を抜くと、合体したとに精度の低い、しかも隙間があったりすると危険な?プロペラになります。
とにかく慎重に。 |
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<ハブ用の溝堀>
C接合部分のセンターにはアルミ板のハブ?を入れています。
このアルミ板を入れる溝が正確でないと、不揃いでピッチもズレるので、ボール盤を使って正確に溝堀りをします。
まずボール盤に丸ノコ刃をセットし、プロペラの中心となるように高さを調整します。
丸ノコ刃はある程度の厚みがあった方が、後にアルミ板を挿入するときに都合がいいので、テトラのヒンジ溝用の丸ノコ刃の0.5mmを使っています。
当然ハブ用のアルミ板も0.5mm。 |
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<合体>
D上記Cで加工した溝に丸いアルミ板差し込み、エポキシ系接着剤をたっぷりと塗り、3つのブレードを合体します。
その前に単ブレードごとの重量を測り、組み合わせを決めます。
合体時には3枚ペラ作成用に写真のような簡単な治具も使っています。
かなりいい加減なものですが、3つのブレードを等間隔で接着するためには、この程度のものは必要かと・・・。
センターにはボルトナットがセットしてあり、しっかり挟み込むようにしてあります。 |
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<合体後、カーボンを貼り付け>
E合体後、ペラの表と裏に貼るカーボンを準備します。センターにアルミ板が入っているので、これだけでも十分かもしれませんが、強度を考えると、裏表にもこのくらいのことはしておいた方が良さそうです。
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<ノックピン用の穴>
Fカーボンの接着が終わったら、遠心力でブレードが引きちぎれないように?ノックピンを入れます。
1.2mmの穴をあけ、穴の中に瞬間接着剤を流し込んでから、ピアノ線をかなづちで叩いて入れます。
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<先端のラインはセクシーに>
G写真はノックピンを入れた状態です。私は3本入れていますが、中国で作られたものは6本(各ブレードごとに2本)のノックピンが入っていました。
最後に「住友ハミルトン」らしく、先端の形状を丸みを帯びた形に整形します。
この時点で、プロペラバランサーを使って、ある程度バランスもとります。
後は、下塗り+塗装。全体をシルバーで塗装し、忘れてはならないのが裏面の艶消し黒の塗装。パイロットが太陽光の反射で眩しくては操縦できませんから。 |
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<先端のラインはセクシーに>
H下塗り+塗装。全体をシルバーで塗装し、忘れてはならないのが裏面の艶消し黒の塗装。パイロットが太陽光の反射で眩しくては操縦できませんから。
これで完成。Uコンのペラとは思えない?住友ハミルトン形状の「セミスケールペラ」が完成です。 |