小さい二輪車ライフ、小さい旅

最終更新日: 2010/10/31

安芸灘とびしま〜しまなみ海道 2010/10月

  3日目<    4日目

4日目 尾道→ 自宅


ここで朝食


駅北西のバス通り

商店街の喫茶店で ゆっくりと朝食を摂った後、尾道を後にして、駅北西のバス通りを北上します。
坂の街とはまるで違う、ごく普通の地方の通りで、風情も何も無いかもしれませんけど、この雰囲気にだって、いい味が出ていると思います。

バイパスをくぐり、さらに北へ走ると新尾道駅へ到着しました。
ここで今回の旅は終わりです。
その終わりを惜しむかのように時間をかけて輪行作業を行い、階上へと輪行袋を担いで上ると、新幹線を待ちました。



呉の大和ミュージアムに始まり、時間の流れがゆったりしていて あまり観光地化されていない安芸灘とびしま海道の島々。時が止まったかのようにすら感じる島。温かさに包まれた島や、観光と産業をうまく発展させ、活気のあるしまなみ海道の島々。

今回はそれぞれの地域・島の特徴を少しは深く味わえたとともに、あれこれ考えることも多かった気がします。こんな旅ができたのも、自転車と船を利用したからこそではないかと勝手に思っています。

行き先にもよりますが、車で行って橋の上から、展望台から眺める島々の、どちらかといえば静的な風景画に満足している限り、オートバイで どこそこを走り抜けたとか、自転車で○kmをアベ○km/hで走破したとか、そういったことを重視している限り、おそらく新しいものには出会えない。古いものに出会うことも無いでしょう。


己の脚で走り、その地形と、気温と、風と、鳥と波の音を体全体で感じる。
海上の、船の甲板で感じる風と 姿かたちを変えて相対的に動く島々を味わう。
それらは雑誌やインターネット上には無いもの、表現できないものだし、集団行動ではわからないものなのかもしれません。
そこに価値があると思うかどうかは、人それぞれ。
どうでもいい人にとっては どうでもいいこと。

レジャーとは違う旅。きっちり計画を立てない旅。事前情報が少なくて不確定要素の多い旅。そんな旅だからこそ、かえって出会えるものが多くなったりします。

また行けるといいな、こんな旅に。
                   (おしまい)