琵琶湖周遊2020秋　2020年11月

　　２日目　＞３日目

宿の朝食はビジネスホテルということもあって全く期待していませんでしたけれど、おいしい。ごはんも味噌汁も、業務用手抜き食材ではありません。中でもロールキャベツならぬ和風ロール白菜が抜群。食後のコーヒーも旨い。朝から満足しました。いい宿です。今度また利用したい。

予報では北西の風5-6m、曇りでしたが、8:30前に走り出すと雨がパラパラ降ってきました。前夜宿泊したビジネスホテルのシニアスタッフから、風が強いので湖岸はしんどい、旧街道のほうがいいですよと勧められた通り、旧中山道を走ることに。

ときおりパラついていた雨が、旧中山道に入ると本格的なザーザー降りに。偶然見つけた東屋でしばらく雨宿りの後、小降りの中を走っていき、4年前体力が尽きて輪行した愛知川駅に着きました。雨を避けて休んでいると、地元の方か年配の男性が「今日は寒いでっしゃろ」と声をかけてきました。観光地然としていない、こうしたフレンドリーな空気が嬉しいです。
雨が止んだ頃、シニアスタッフお勧めの豊郷小学校旧校舎群に到着。派手さは無く、静かで落ち着いた雰囲気です。やたらと飾り付けしないところも西日本的で好印象でした。

豊郷小学校を出発したとたん、また雨が降り始めました。高宮宿を抜けて彦根中心部を迂回するように北上、鳥居本宿に入る頃に雨が強くなってきました。体感気温は10℃前後、寒さで体力が削られていくようです。国道に合流し米原の跨線橋を越えたところでもう正午。探すのもおっくうで目の前の老舗らしき喫茶店に入りました。

何でもいいから腹が満たされればと期待せずにいたら、焼きそばがおいしい。おそらく業務用食材など使わず、その場で調理したようです。しかも焼きそばの麺が激安品ではないしっかりしたもの。嬉しい誤算でした。暖かい料理と雰囲気に、寒さで固まった身体がほぐれていきました。

米原駅で輪行作業の後、往きと同じように新幹線こだまに乗車。乗り過ごさないよう懸命に眠気をこらえつつ三河安城で降りました。北西〜西の風は琵琶湖と違い、冷たくはありません。体感温度15℃弱といったところ。
自転車を組み立て10km以上を自宅へと自走しました。最終日の走行距離40km弱。

派手さなど一切無く、逆に雨と寒さに悩まされた旅。ですけれど、だからこそ宿の方々や飲食店の方々の姿や料理が、心身の栄養になったように感じました。前回もでしたが今回も印象が良く、ますます琵琶湖が好きに、再訪したい気持ちが強くなってしまっています。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（おしまい）