小さい二輪車ライフ、小さい旅

最終更新日: 2018/06/10

春の南予と中予 2018年4-5月

  1日目 >2日目

旅を計画したのは1ヶ月ほど前。宇和島とその周辺には行ってみたかったものの、例によってそれほど下調べせず、私は自転車で、同行の妻は列車とバスで移動することにしていました。
ところが半月前になって「あたしも自転車で走るからね」と妻が言い出し、改めてあれこれ調べていくうちに平坦路よりもアップダウンが多く、何よりトンネルがたくさんあるらしいことがわかりまして。慌てて私の自転車のみリアライトを装備したのでした。妻の自転車はリアにパニアバッグを積むためにリアライトが隠れて見えにくく断念...

1日目 自宅→ 宇和島

早朝5:00に起床。朝の最低気温は13℃。ウインドブレーカーを着込み、3泊4日の装備で重くなったCRNを走らせます。休日早朝の道路はガラガラ。最寄り駅で輪行作業は20分で終了。順調です。
名古屋駅の新幹線待合室やホームはゴールデンウィークだけあってさすがに混み合っておりました。岡山駅で在来線特急しおかぜに乗り換えましたが、ここからが長い。松山駅まで約3時間! さらに特急宇和海に乗り換えて1時間半ほど。


新幹線でまず岡山へ


宇和島駅で自転車を組み立て

乗り換える度に乗客の年齢層が上がっていき、とうとうシニア層が9割5分くらいに。列車の乗務員たちがずっと若く、ちょっとだけ不思議に感じます。
まだ20歳代でしょうか、若い女性の車掌が検札にやってきました。私と妻の検札を終えると「自転車をお運びのお客様でしょうか」と尋ねてきます。
「宇和島駅では列車とホームの間が広く開いております。お気をつけて」
「わかりました、ご親切にありがとうございます」
若い頃はこうした親切が何故だか気に障ることが多かったことを思い出しました。よけいなお世話だなんて。小さかった。救い難いほど人間の器が小さかった。年齢を重ねた今でも屈折していますけれど、若く醜かった自分が恥ずかしい。

列車は15分ほど遅れ、宇和島駅に15:00到着。なんだか鉄道の移動だけで疲れてしまいました。自転車を組み立てて走り始めるも、余裕があれば行きたいと考えていた九島観光は断念。まずは道の駅みなとオアシスうわじまへ行ってみると周囲とは不釣り合いなほど混み合っていました。
類型的あるいは寂れた物販店を想像していましたが、意外や意外、多種多様な商品がいっぱいで、予定にはなかったのに饅頭やクッキー、ドライフルーツなど何点も買ってしまいました。続いて妻の希望で天赦園を散策。ちょうど花に乏しい切れ目の時期でしたが、ゆったりした空気に、呼吸が落ち着いてくる気がしました。
それからふらりときさいやロード商店街に寄ってみるも、7割方シャッターが降りていまして、日曜だから休業なのでしょうか。


混雑していた道の駅


天赦園



この日は小さな民宿に投宿


夕食の魚が美味しい!

夕食はタイの刺身にアジフライ、ホゴ(カサゴ)の煮付け。派手さは無いけれど、どの魚もとびきり旨い! 網で獲った魚ではなく、すべて釣った魚だそうで、新鮮で美味しいわけですね。
話し好きらしい民宿の女将さんと話が弾みました。予備知識も無く全然知らない私たちに宇和島のことをいっぱい教えてくださいました。魚のことだけでなく、真珠も特産品であること。みかんも栗も、ジビエもある。それだけではなく宇和島城をはじめ、歴史的な見どころも多い。今度ゆっくり巡りたいと思います。さらに話は愛媛県と他県の人柄について、話題の加○学園のことまで... お忙しいのにたくさん話してくださってありがとうございます。宇和島の印象が少し深くなった気がします。