小さい二輪車ライフ、小さい旅

最終更新日: 2007/08/18

御前崎ツーレポ 2007/8月

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お盆休みのある日、輪行を組み合わせて お手軽に行ける自転車道を探していて、ピンときました。浜名湖や長良川も捨てがたいんですけど せっかくの猛暑。思いきり夏らしい、海岸沿いのコースもいいんじゃないかと思い、行ってみることにしました。
期待に違わず、強烈に暑かったです!!

自宅〜藤枝〜御前崎(前編)

黒い空 朝5:30起床。南の空が黒い。
気になる天気予報は晴れ時々曇り、
所により一時雨。う〜ん、微妙だけど
一日中崩れることはなさそうです。

準備を済ませて出発しようとすると
雨が降ってきました。
今日はやめといたほうがいいのかなあ。

とはいえ、霧雨〜小雨程度。とりあえず駅までは行ってみるか。

早朝の街中は交通量が少なく、ガラガラ。
快調に走り、駅までもうすぐだ、というときに本降りになってきました。
信号待ちがもどかしい。

駅
駅についたときはシャツがグッショリ。
悩みつつも輪行作業します。


大汗をかきつつ15分ほどで終了。
そうか、今日はリアキャリアが無いから
作業時間が多少短いんだ。



輪行袋を担いで階段を上ります。あ、隣にエスカレーターがあったのを忘れていた。
すっかり余計な汗をかいてしまいました。


豊橋行きの電車に乗り込みます。けっこう混んでる。
まもなく外は激しい雨となりました。空は依然真っ黒。
うわあ、こんなんじゃ、だめじゃないか。サイクリングはおあずけか。
このまま帰りの電車に乗ってきて今日は終わりか。まあ、そんな日もあるか。

しかし冷房がキツイ。ちょっとした冷蔵庫のようです。濡れたTシャツが
たちまち冷えていきます。あまりの寒さに鳥肌が立ってきました。
こんなに温度差があると少なからず体にダメージがあるんだよな、て思っていると、
「ぎゅるるる」
あれ、なんか妙な気分だぞ。おかしいな。
「ぎゅぎゅーむ」
はっ、まずい。まさか途中下車しろっていうわけ?
しかも降りた駅にトイレがあるとは限らないし、どうしよう...
  (お食事中の方、申し訳ありません)
「ごっ、ぎゅおーっ、がーっ」
まずいまずいまずい、波状攻撃だ。豊橋駅までもってくれ。
目は血走り、苦悶の表情を出したいところですが、周囲の乗客同様の仏頂面をしつつ
懸命に堪えました。
「うるるるうっ、うぎゅー」
ううう〜...

何とか豊橋駅に到着。乗り換えに10分少々あります。十分です。
混雑したホームの片隅に自転車の入った輪行袋を置き、階段を上がる人波に混ざって
階上、改札付近のトイレを探します。
あったー!! 助かった! だが、そこで目にしたのは...
男性用トイレの前に行列をつくって並ぶ、むさ苦しい男ども...
ええっ? 通勤時間帯でもないのに男性用トイレがこんなに混むか? 信じがたい!
豊橋駅ってキライ!

あきらめた私はホームに降り、浜松行きの電車を待つことにしました。
ここから浜松までは約30分。
強い冷房の電車を降りたことで心なしか腹も楽になってきたような。
なんとか持つか... いや、持たせないと。

「ぎゅる〜ん、むがー」
いや、やっぱり無理です。電車が来るまであと5分。
もう1度階段を上がり、さっきのトイレへ。
おおっ!列が2人だけになってます。何とかいけるかも。
とうとう無事個室に入り、問題は解決しました。
はあ...、今日やるべきことは全て終わったような気がします。
良かった良かった。もう何でも来い、な気分。豊橋駅って大好き!

ホームに降りるとすぐに電車が来ました。よかった、さっきの電車ほど冷えていません。
もっとも車内は大混雑で、乗車率120%といったところでしょうか。
連休中で平日、しかもこんな鈍行列車がなんでこんなに混んでいるんだ?
外の雨は上がったものの、路面はヘビーウエット。どうしようかなあ?

いかん、ほっとしたせいか眠くなってきました。
立ったまま こんな状態でウトウトできないし。
キビシイなあ。まあ、豊橋までの行程に比べたらラクショーです。

浜松で静岡行きの電車に乗り換えます。
空いた車内を期待していたのですが見事にハズれ、相変わらずの乗車率。
電車移動中に体力を温存するという甘い計画は完全に失敗しました。


藤枝到着 9:30すぎに藤枝駅で降りました。
やっと着いた。長かったし、疲れた。
駅前に降り立つと晴れてきています!!
もうこれは走るしかないでしょう!!

さっそく売店で飲み物とおにぎりを買い、
自転車を組み立て、おにぎりを食べます。
自転車は己の肉体が動力源。
食べれるときに食べておくのが重要です。


出発 雲が晴れて強烈な日差しになってきました。
走る前に日焼け止めをバッチリ塗ります。

が、大量の汗で、塗っているというより、
単に皮膚の表面をベチャベチャに
しているだけのような気がしないでも
ないですが...

10:00すぎ、いよいよスタート。
日差しがキツイです! これが夏だ! 曇ってちゃだめなんだ!
持参したツーリングマップルを見つつ、県道33号を南に向かいます。
交通量が少なめで助かりました。
しかもドライバーが穏やかで、愛知県とは違う、優しい雰囲気です。

大井川

県道31号に入り、大井川にかかる
大平橋を渡ります。


確かに暑いですが、バテる気はしません。
体力的には快調だ。うん、いける。




自転車道

R150との号流を目前にして
自転車道を発見!
念願の太平洋岸自転車道を走ります。

やっぱり信号が無い自転車道は
走りやすいです。川面を渡る風が、
わずかに涼しい。今日は南風だ。



海沿い
まもなく海が見えてきました。
強烈な日差しと海。いいねえ、これが夏だ!

海水浴客でごった返す前浜付近を抜けると、唐突に自転車道が無くなりました。
どうもしばらくR150を走らなければならないらしい。
海沿いというわけではないが、まあいいや。走りにくい道じゃないですし。

ペース良く走っていると、また自転車道の標識があり、国道沿いの自転車道を走ることができました。このあたりから南風、つまり向かい風のためにペースが落ちてきます。先を急ぐわけじゃないんだけど、それほど気分のいいものではありません。
そして御前崎までの距離を意識するようになってしまいました。

ここからが長かった。自転車道が途切れ、また国道を淡々と走るも、景色がそれほどいいわけでもなく、日差しはキツく、時間の経つのは遅く...

時折 汗が目に入って痛い。汗なのか湿気なのかサングラス越しの視界も どことなく輪郭がボヤけ、500mlペットボトルの飲料は どんどん減っていきます。コンビニや自販機もほとんど見かけません。
サイクリストには ほとんど会わなかったです。まれに見かけても荷物をほとんど持ってない、地元っぽい人。
そうだよね、このクソ暑いのにわざわざ暑いところに来て、暑い思いをしながら走る、なんて酔狂な人はいないってことだ。夏らしく、自転車で夏をたっぷり味わいたい、っていう私が変人なのです。

御前崎手前

国道から外れ、御前崎が近くなって
きました。

もう12:00を過ぎました。腹が減った。
早くエネルギー補給しないと。



なぶら館

やっと「御前崎海鮮なぶら館」に到着。
昼時とあって館内は大混雑。
しまった、もっと早く到着できていれば...






昼食
それでも何とか寿司に
ありつくことができ、大満足。
鮪もさることながら
疲れた体にシメサバは効いた!

これで当座のエネルギー補給ができた。



次はおにぎり等の携行食の確保です。
しかし... ここはコンビニや一般の商店と違い、海産物がほとんど。干物や乾物にもひかれましたが、あんなのを途中で食べるとそれだけで飲料の消費が早まるし、他には箱売りの菓子類しかないし。まあ、いいや。途中にコンビニあるでしょ。

ここで携行食糧を確保しておかなかったために 後でキケンな状態に陥るとは、このときは知る由もなかったのでした。