どうしてあんなに欲しくなったんだろう?

 もう、ずいぶん昔のはなしである。

伊勢神宮前の「おかげ横丁」招き猫専門店の店先で私と妻は釘付けになっていた。   

     
木彫りの招き猫がそこに居た。

不思議な威厳を放っていた。本来あるべき招き猫としての「使命感」がその表情

にはカケラも無い。むしろ、無責任そうなと言った方が当たってる・・・

しかしだ、なにかを悟っている!私たちは恐る恐る手に取ったのだった。

 <我、設計室に鎮座するコテツ大明神>




 私たちは、この何か悟ってるよな?招き猫を自宅へと連れ帰り「コテツ」と命名した。(そう、アニメ『じゃりン子チエ』に出てくる

アイツの名前をパクッタのである。)右手を上げている招き猫は「金運」を左手を上げているのは「人」を呼び寄せるという。

したがって、我が「コテツ」は人との縁をつないでくれるハズであった。


           ~そりゃ、今想えば確かにかけがえの無い幾人かの人々との出会いはあった。~


         が、その後私たちのところに次々と集まってきたのは・・・猫,ねこ、ネコ、neko!!!

          「コテツ」は確かに招き猫である。だがそれは…
『新種』ねこ招き猫であったのだ!!


     から10年ほど前、2匹の雌猫を連れて私たちはこの地に引っ越してきました。そしてわずか2ヵ月後に裏山で親にはぐれた

子猫を保護。も一匹くらいイッカと家族に迎え入れたのを機にいまやその数ナント8匹です
我が家は三方を山に囲まれた緑豊かな場所

だったのですがいつしか開発の波に押され山は削られ住宅街に・・・。この山に棲みついてた野良猫たちが行き場を失って移り住んでき

ました。その開発 難民 難猫の子孫たちです。はじめのうちは皆ここで元気に育って2、3年もするとそれぞれ生きる場所を求めて巣

立っていったものですが、代が重なると血が濃くなり過ぎてかひ弱な子が増え病気をしたり生まれつき障害をもっていたりしてちょっと

放っておけない事態になってきました。足が腫れ上がって親猫から見捨てられてしまっていたり、庭先でうずくまって動かなくなって

しまってる子猫を見つけるたびに夫婦で慌てて動物病院へつれてゆきました。病院の先生やスタッフの女の子たちから見れば野良猫ばか

り担ぎ込んでくる変な夫婦にうつってたでしょうね。でも、いつもいやな顔ひとつせず面倒見てくれてきれいに洗ってくれてノミ取りま

でしてくれるので助かってます。

         初めて子猫を担ぎ込んで以来、ここの病院の先生から申し渡されてる不文律

                 「命を助ける以上は飼ってやれ!」

そんな訳で私たち、現在8匹の猫の親です。正確に言うと家の中に8匹外に6匹計14匹いる訳で数の上でもとっくに限界です。これ以上

かわいそうな子猫を見るのも辛いし意を決して外に棲みついてる野良猫たちに不妊手術をしました。人間の都合だけで子孫を絶やしてし

まいますが、幸いにも近所の方々もその存在を大目に見てくれている様ですし、可愛がってくれてるご家庭もある様なので「地域猫」

として彼らの生活の面倒だけは最後まで見てやろうと思ってます。



        




   profile

       猫とはいえ、それぞれの個性や生い立ちを記してゆくと簡単には書ききれないような気がします。  

       ぼちぼち、書き足してゆきます。(文中、猫の年齢は平成21年11月現在です:もともと障害を持って生まれた

       仔たちです。少しづつ、旅立ってゆきます。これを書き始めたころは賑やかで楽しかったけれど、
      
       ちょっと辛くなってきました・・・)


                                       プロフィ-ル

   名前:空(クウ)
  
(有)いらか建築設計室のほか事務所の屋号に使ってます「アトリエ空」はこの子が10歳になった時記念につけました。(仕事中は10年間いつも・・・徹夜のときも・・・傍らに居続けててくれましたので感謝をこめて・・・)


性別::♀

年齢:13歳

出身地:不詳(岡崎市内 某ペットショップにて)


女王です。子猫の時はとにかく可愛らしかった。メチャクチャ可愛いかったですTVのペット番組で出演者が自分ちの猫を自慢してるのを見るたびに、「何でぃ、あんなのウチの「クウに比べたら足元にも及ばないよ!」と夫婦で自画自賛・・・
   名前:ジジ

性別:♀

年齢:13歳 (平成23年6月7日没 享年14歳8ヶ月)

出身地:徳島県

四国霊場八十八ヶ所のうち第五番札所地蔵寺にて生後一ヶ月程度の状態で保護
お遍路の旅第一日目に遭遇、以後共に『お遍路猫』として「お四国」一周を達成)弘法大師から私たちの子として授けられたのかも・・・気のせいか時々驚くほどに人間臭さを発揮するのですよ。

特技:口げんか・・・喧嘩は強くは無いけど口だけは達者で相手をスゴイ声で罵倒する。でもいつもここらまでで、相手に怪我させたことは無い。(猫パンチもケッコウ繰り出すがそのほとんどは「寸止め」である。~本当に殴ることはほとんど無い~)

※平成23年6月7日 逝ってしまいました。
人間の娘ならまだ中学3年生です・・・
でも、猫にとってはもうそういった歳なのです。腸に腫瘍ができていました。獣医さんからもういけないと宣告されてから3週間も永らえてくれました。

私たち夫婦にとっては特別思い入れの深い子です。ただひたすら可愛くて可愛くて・・・私たち夫婦は、ジジを 「お四国」で拾ったつもりで居ましたが、いま思えば、むしろこの子に選ばれたような気すらいたします。

最期の三日間はほとんど寝ずの看病でした。この15年間本当に楽しかった。最期の日の夜、万感の思いで語り掛けました。{おまえを連れて帰って本当
に私たちは幸せだったよ。ほんとに有難う。合掌
    名前:シイマ

(近所では通称「シイちゃん」で通っているらしい。)

性別:♂

年齢:10歳

出身地
おそらく、削り取られる前の我が家の裏山

趣味
:アウトドア生活~最高1ヶ月半のプチ家出
(無断外泊なのにご飯だけは 食べに来る)

特技:手先?が器用 

前足の手のひら部分が大きく私の 前足 手の人差し指を握れる。この技をもって簡単に玄関の戸やアルミサッシを開 けられるため、隙を見ては無断外出の常習犯。
   名前:蘭(ラン)

性別:♂

年齢:享年3歳8ヶ月

(突然体調を崩し、入院の甲斐なく平成22年1月3日逝ってしまいました。)


出身地:おそらく我が家の裏山

生まれて間もないころ突然後ろ左足が腿から腫れ上がり自由に歩けない状態に・・・親猫から見捨てられてしまったのを保護。

ランを野良の子猫として動物病院へ担ぎ込んで以来、それを機に病気、,障害、虚弱体質などの理由で次々と我が家に猫が増えてゆくことになりました。


後遺症で少し足を引きずっていたけどずっと元気でした。私が寝転んでいるといつも腹の上に乗っかってきたラン。 まさか、まさか死んでしまうなんて思ってもみなかったです。
   名前:モモコ

性別:♀

年齢:2歳6ヶ月

出身地:我が家の軒下外猫用ゲ-ジの中

生まれた時からなんとなく影が薄く、虚弱体質ぎみ。家の前の道路の真ん中でうずくまってしまっていた為うちの奥さん見かねてか抱っこして家の中へ連れて来ちゃった。

今でも他の猫たちと比べると相変わらず影が薄いけど、すごい甘ったれに育ってます。
 

         休憩中(接待疲れ・・・?

         右下がチャッポ左上はシイマ

 前:チャッポ
(子猫の頃、まっ白で尻尾だけが茶色でしたので)
 

性別:♂


年齢:2歳6ヶ月

出身地:我が家の外猫用ゲ-ジの中

生まれて間もない時からボロボロでした。身体はダニや疥癬菌に侵されてハゲだらけ、両目が開かず目ヤニや膿で常にまぶたが膨れ上がっていました。

毎日これを拭き取り 目薬をさし続けてやっと目が開くようになったときには驚きました。眼球がまっ白、瞳が見当たらないのです。

手の掛かる子でしたが、その後病院へ連れて行き治療の甲斐あって瞳が現れた時にはホッとしました。
残念ながら後遺症で少々斜視(瞳が左右に外向き)で、若干視界も狭いようですが・・・

 いまでは仕事場のお客様接待係です。
(猫目当てでか、打合せの度ごとにくっついてきたお客様の娘さんに捕まっては、まるで縫いぐるみのように扱われているうちにお客様大好きになってしまいまして、来る人、来る人サ-ビスのいいこと・・・)
    名前:サトコ

性別:♀

年齢:1歳6ヶ月
2014.4.13  6歳

出身地:我が家の軒下植木鉢の中、野良猫ミミのひとりっ子として誕生

カメラを向けたら緊張して構えちゃったけど、ホントはなかなかの美少女ですよ。(親ばか?) 

生まれた時から可愛がられて、人に対してまったく無防備、はしゃぎすぎてお客様の車に踏まれちゃって病院へ
・・・軽傷でしたが、可愛かったのでこれを口実にウチの娘にしました。下記の「チョビ」の1歳上の実の姉です。
  名前:チョビ

性別:♂

年齢:生後6ヶ月

出身地:我が家の軒下、外猫用ゲ-ジの中で三つ子の一匹として出生

趣味:大暴走、かなりのスピ-ド狂
    (背黒の暴走族ヘッド~他の猫たちを巻き込んで家中を大暴走~)

特技:ふすま破り(やっとの思いで張り替えたフスマをさっそくやりおった。)

この春、生まれた三つ子のたぶん末っ子。上から二匹は幸運にも次々里親が見つかり一番 ブサイク 
性格の可愛いこの子が残ってしまいましたが、まっ我が家の庭先で「立派な野良猫になれや」と見守っていましたところ重症のウイルス性鼻炎に罹ってしまい病院へ・・・

で、ル-ルに則りウチの子に!いまや元気すぎるくらい元気になってしまいました。 成長につれて見た目も少し可愛くなってきたかな・・・ちょっと甘やかしすぎたせいか、手のつけられないヤンチャ坊主に・・・




                                  

ねこじゃらし=サトコの宝物(いつも持ち歩いてる)

 

サトコは写真うつりがよい。器量よし

 

寝起きのサトコ

 

寝起きのクウ

チョビとサトコは仲が良い暴走もわるさもいつも一緒(共犯者)

チョビ爆睡,新入りのくせに態度は一番でかかった。

仔猫(左:チョビ)の成長は速い右の写真はこの日から3か月後

この後のチョビは…成長しすぎて今や、関取級!(彼の名誉ため不掲載)

 

我が家のワルガキトリオ

 

「サ・ト・コ、何か企んでる?」

 

朝陽にあたって日向ぼっこ。

 

チャッポ朝陽を受けて、見た目だけは凛々しく!






                                         

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