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2月19日・26日 3月4日・11日 18日・25日 4月1日・8日 15日・22日 29日・5月1日
作者の谷内六郎氏は毎号『表紙の言葉』を記していますが、創刊号分のみ転記しておきます。
「上総の町は貨車の列、火の見の高さに海がある」
乳色の夜明け、どろどろどろりん海鳴は低音、鶏はソプラノ、雨戸のふし穴がレンズになって丸八の土蔵がさかさにうつる幻燈。兄ちゃん浜いくべ、早よう起きねえと、地曳きにおぐれるよ、上総の海に陽が昇ると、町には海藻の匂がひろがって、タバコ屋の婆さまが、不景気でおいねいこったなあと言いました。房州御宿にて