富士山は、山中湖の湖畔で寒さに震えながら夜明けを待つ撮影になる。
ラッキーな時は、雲が切れて富士山の山頂が顔を出し、
湖面にもその雄姿を映し出してくれる時であるが、そうはいかない時が多い。
 夜明けが近づくと、空に白富士が浮かんでくる。
ワクワクして待つと、朝日に照らしだされてしだいに紅色に染まる富士が、湖面にも映して浮かびあがる。
この瞬間が素晴らしい。
 太陽が昇るにつれて、雪の白さが輝き白富士に変わり、周りの木々の樹氷が輝いてくる。
らに湖面が輝いてくると、どこからか白鳥が現れてきた。
ラッキーとシャッターを切る。
忍野村からの富士の眺望は、カメラマンにとって定番のアングルである。
忍野八海には静かな日本庭園がある。茅葺小屋に石橋、その静寂。
庭園の中央には水車小屋があり、鯉が泳ぐ。周りの木々たちは樹氷になっていた。
朝日を浴びて、池からは湯気が立ちこめる。池面に倒映した木々が霞む。
池を跨ぐように松が枝を伸ばす。点在する小岩に、鯉が悠々と泳ぐ。

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