もちつきをしましょう
近年、機械でもちをつくことが多くなりました。そして、昔ながらのもちつきは農村からも消えていっています。
昔ながらにもちをつくには、「人の輪」「技術」「道具」の「三要素」が必要です。そのどれもが欠けてはできません。
今、そんなひとの輪(和)が特に大切になっているのではないでしょうか。
私の学校では、毎年もちつきをします。低学年はお家の方々に手伝ってもらい、中学年や高学年は、自分たち
で係を分担し、「できるだけ、自分たちでやろう」と。そして、地域の理解を得て、石臼、杵(きね)などを寄付していただき、「くど」や「かま」は買いました。みんなでもちをつく楽しさを、今年も味わうために。
また、私も地域の方と、この11年余、一緒にもちつきをしています。道具を持ち寄り、技術を磨き!、経験を重ねて、今ではみなさんお手のものになりました。
どうです。みなさんも取り組んでみては。
(※ 下の写真や図を参考にしてください。)
○「かまど」「くど」そして「せいろ」を準備
写真は「かまど」と「せいろ」
※「せいろ」もいろいろな形がありますが、我が家では明治以来?の「せいろ」を使ってきました。これが、4段あります。臼は、とうとうひびが入ってしまい、変えましたが。「くど」は2種。新しい「くど」は、熱効率が良く、すぐむせました。
○もちつきの段取り
下のような段取りで、もちをつきます。前日の夜に水でかしたもち米をせいろに入れ、むします。うすは、熱湯であたためておくのが、もちを冷やさないためのコツですね。
1,前日にもち米をかして、水につけておく。
2,当日は、これをざるに入れ、水をきる。(直前に)
3,湯を多く使うので、ヤカンや、なべを用紙し、常に湧かしておく。
1,臼に湯を入れ、あたためておく。(モチが冷えないように。)
2,臼の近くに、杵(きね)をおく。下の写真のように、ポリバケツに湯を入れ、ぬらしておく。
3,臼から湯を出す時は、ヒシャクを使う。残った湯は、きれいなふきんで、ふき取る。
これは、うすときね。きねは湯につけ、うすには熱湯を入れておきます。
できたてのモチを、「水(湯)もち」にして、すりおろしたばかりの大根おろしと「花かつお」、細く切ったのり、そしてしょうゆをつけて食べると最高です。(食べるのに一生懸命で、写真を撮るのを忘れました。)
○お節料理も(おまけの写真です)
これは、我が家で作ったお節料理です。「おにしめ」と呼んでいますが、「炒り煮」とも。
野菜の下ごしらえが大変ですが、出来上がったときのうれしいこと。銀杏は、たくさん入れます。
○ 正月早々の「雑煮」
我が家の雑煮は、上の写真の通りです。椎茸やニンジン、大根、白菜、里芋、ちくわなどを入れ、最後にコショウ、海苔、花カツオを入れます。それに、大根おろし、数の子、ナマスなどもつけます。トマトは、なぜか今回つきました。(2004,1,1)
○ おしるこ
おしるこは、私が大晦日につくります。豆から作り、味は甘さをひかえて、もちは白玉を使います。おしるこに合うものとして、梅干し、数の子、たくあんなど試しましたが、やはり白菜の一夜漬けが一番合いますね。その白菜に、唐辛子をかけて、あとはお茶があれば最高です。