刈谷市教育委員会教育長様 2004年3月31日
がっこうコミュニティユニオン・あいち
(ASCU)執行委員長 鈴置 一夫
三河教職員労働組合
執行委員長 畦地 治
臨時教員の採用における市教委主事の非礼な態度を改善するよう申し入れます。
この2月、臨時教員の雇用にあたって、講師登録者(アスク組合員関係者)の「臨時教員の採用の口はありますか」という問い合わせに対して、
刈谷市の臨時教員の採用状況は、3月5日開催の第13回定例校長会における教育長のあいさつで明らかです。その六番目の項目は次のようでした(校長会報告より)。
・来年度の学級数は、小学校は増減なし、中学校が2学級減で、衣浦小学校に特殊学級が新設され
る。13名の先生が退職、新任は33名採用する。期限付講師は22名と半分近く減少させたが、臨時的任用講師や非常勤講師などを合わせると160名近くの講師を採用するため、講師が不足している。講師希望の情報があったら、市教委へ連絡してほしい。
つまり、採用の問い合わせを電話した時点でも明らかに講師が不足していたのです。それに対して、丹羽主事は「充分に間に合っている」などと応対していたのです。
そして、連日の市民の方(アスク組合員関係者)の問い合わせや抗議があり、そのあげくに、同じ丹羽主事から「突然、講師の口がみつかった、お願いしたい。」と、今度は丁重な連絡がありました。
この過程で、「採用規準はどうなっているのか」の問いには、「何もない」と答え、「では、ふさわしい人物とか、配属先を決めるのは?」には、「校長面接をしている」と答えました。そして、「だから、その前の段階で拒否されるのはなぜか?」「別に、なにもない」「それでも採用できないというなら、何がだめなのか?」という問いには、「別になにもない」とも答えたそうです。このようなやりとりの後、「それでは納得がいかないのでこのことを公に訴えてよいか」との指摘の後、ようやく、採用の話があったというのです。
はじめは、市民を馬鹿にしたような態度、そして、次には180度態度を変えての慎重な変容。これが教育に携わる者としてのものか大変疑問を覚えます。これは明らかに差別的・恣意的な対応であり、誠意を持って職務を遂行しているとは言えません。私どもは、丹羽主事の関係者への謝罪を要求すると共に、今後このようなことが二度と起きないよう、任用のシステムを明らかにし、採否の合理的かつ慎重な判断ができるように、強く要求します。
よく教師は、子どもらに「仲間外れをしてはいけません。」「みんな平等です。」と教え、諭します。しかし、刈谷市教委の主事のしたことは、偏見に基づく差別であり、恥ずかしいことです。
このような差別と偏見による恣意的な人事(この場合、臨時教員の採用についてですが)は、許せないものです。厳しい点検と改善を、組合は刈谷市教委に申し入れました。
家族を支えながら働く臨時教員を大切にし、支えるのも教育行政の仕事です。
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