ある中学校の教師の生活  三河部のある中学校の生活

 

               1997.10.11(土)三河教職員労働組合調べ

 6:00 起床

 6:40 家を出る

 7:10 朝練(子どもたちはほとんど出席。部によっては来ないところも)

 7:25 日直勤務開始(実質、夕方6:30まで)

 7:45 朝練終了      「短時間効率主義」のスローガンが掲示。

 7:55 教室で出席確認

 8:00 朝学(〜8:15) (※8:00を1分でも過ぎると遅刻扱い。)

 8:05 職員打ち合せ

 8:15 学年打ち合せ

 8:20 朝の会、職員は教室へ

 8:30 朝の会終了(生徒に声かけをしていると、遅れがち) ※第1時限開始の

      ・電話で欠席者に連絡。(電話が混んでいる。)    学校もあり。

 8:35 第1時限(50分授業・10分放課)

 9:25 第1時限終了           

      ・放課、ノート点検「国語漢字、英語練習、生活の記録(担任)」

 9:35 第2時限

10:25 第2時限終了

10:35 第3時限

11:25 第3時限終了

11:35 第4時限

12:25 第4時限終了(マスク、エプロンを早くつけて!)

12:30 給食当番、並んで配膳室へ(遠足と「立志の式」担当の子は給食を持って、

                   美術室と進路指導室へ)

12:35 一般生徒、手を洗って席へ、(特別授業の時は、戻ってくる時が遅くなる)

12:40 配膳開始(当番が、各席に配ってまわるというシステム)

12:45 配膳終了、給食開始「いただきます。」

      ・教師は食べながら「課題」を点検。(毎日の教科基礎練習ドリル)

                      ※やってない子は、放課後残す。

12:50 テレビ放送

 1:05 給食終了(と同時に、そうじ開始の音楽始まる。)

 1:15 そうじ開始

 1:30 そうじ終了(後、片付け)

 1:45 予鈴

 1:50 第5時限

 2:40 第5時限終了

 2:50 第6時限

 3:40 第6時限終了

 3:50 帰りの会「明日の持ち物連絡、先生の話、各教科の連絡、あいさつ」

 4:00 「さよなら」

 4:00〜4:30 夕学(3年生のみ)  ※全学年やっている学校もあり。

 4:10 部活開始  ※担当は、理科・技術・家庭科作品展、会場設置等の出張。

 4:15 職員会議開始(5:30までかかる。7:30までかかったことも)

         ※第7時限(夕学)がある学校は、4:15頃終了。

 5:00 部活終了(※部活によっては、時に7:00近くまでやることも。)

 5:15 下校(5:15〜6:15校舎見回り、施錠−日直)

 5:30 ・スピーチ指導、OO劇の台本作り、文化祭の計画、学年会ごとの計画、

      ・「学校だより」作成。(職員が担当している学校あり)

      ・駅伝の指導(選手を残して練習する)

      ・この頃、出張から戻る教師あり。

 6:00 ・学年会が、この時刻からよくある。

      ・給食の残りをとっておいて、サンドイッチを作り、職員の食事にする。 

       ※「ある職員の厚意」で。

      ・カップラーメンを食べる。(学年のお金で購入、一人月5000円)

 7:30 ・この頃まで各自仕事。 ・子どもたちを送る(車に分乗して)教師も。

      ・合同訪問のため指導案作り

      ・この頃、帰る人あり(3人位)

      ・学年会、終了時刻。

 8:00 ・この頃、1/3くらいは帰る。※担任持って子育てしている教師が帰る 

                      時刻がこの頃となる。

      ・家に帰着(ある教師の場合)

       ※「仕事はなるべく持って帰らない。疲れ果てて、仕事ができないから」

 9:00 ・この頃まで学校に残って仕事をする教師も。

       ※個人の仕事、学級関係、台本とじ、遠足関係など行事の準備。

      ・6:30より新人戦の「がんばろう会」(体育部主催)が終了。

      ・この頃、大半の教師は帰っている。

 9:30 ・新人戦の「がんばろう会」から学校に戻って仕事をする教師。

      ・「この位で、いつも帰るといいね。」と職員間で話。

      ・この頃、学校に戻って仕事する教師あり。

10:30 ・学校にいる人あり、セコムに連絡。10人くらいいる。

       ※「合同訪問」など行事が近づくとこの時間ようやく帰れることも。

12:00 ・学校にいる人あり、セコムに連絡。

       (閉校時刻は、「学校日誌」に記載なし)

 

 〔備 考〕・深夜12:00まで必ずいる教師も。

      ・教科関係の資料や文書作成、採点、授業研究論議のため。

      ・子どもたちの個々の顔色をみたり、個別の話をする時間がない。

      ・宿泊学習でも回復措置はない。「お先に失礼」と7:00位に帰る。

      ・土曜日の午後6時にも、教師が全員学校にいる。

      ・校長で7:00までいる者も。朝、7:30に来て「どこどこが閉まって

       いる。(早く開けろ。)」という校長も。

      ・子どもの顔色を把握し対応している教師もいる。「天才型」だが、朝7時

       から夜の12時まで勤務することに何の抵抗もない。

      ・「行事が大事。遠足をやれば不登校の子もくる。」と校長。

      ・プリントを持ってこれない子もいる。厳しく点検する教師も。

      ・プリントがたまり過ぎる傾向も。

        O課題−1日2ページ。学年で決める。              

        O漢字150字(1年100字)

        O英語ノート2ページ。

        その他に「ふつうの宿題」が教科ごとにある。

      ・子どもたちは夜10:30から1:00頃までやっている。うつぶせにな

       って、寝てしまう子もいる。真面目で深夜までやった子は、授業時も寝て

       いることがよくある。

      ・校長は「今の子は、5時間位寝たら良い。」という認識。

      ・6時前に起きて、40分ほどかけて登校する子も。(自転車通学がほとん

       ど許されていない。=自転車を置く所がないからが実態。)

      ・親が学校の近くまで送ってくる場合も。(冬場の朝は暗い。安全のため)

      ・「がんばる子」ができる。そして、「がんばる教師」も。