子どもらとともに学びあい、悩み、考える教員を駒のように動かす学閥主導の人事で毎年多くの教員が泣かされています。「人事」のページにもどります。

今年度安城市内の小中学校に転勤された先生がたへ

異動希望調査票が、配られた今こそ、声を大にして伝えたい


希望と納得の人事は三河でも当然のこと、

  問答無用の人事はもはや許されない!!

               


☆三河の各地域で、人事は「希望と納得」が原則と各市教委が言明

 三河では教職員の人権に配慮し、やる気を出す教育現場を作り出すために「希望と納得

の人事」が広まりつつあります。数年前に、県教育委員会はその人事異動方針で、

 

 「校長の意見の申し出に当たっては、本人に対して意向確認を行うなどにより、その 

  滑望事項が反映されるように配慮願います。」

        (平成5年教職員人事異動方針について 愛知県教育委員会教育長)

との文書を出しています。

 また、豊橋市教育委員会は、人事について次のように述べています。

 

 「基本的には、希望をとって、希望に基づいて進めてきている。異動希望がなくても 転勤を求める場合には、事前に校長を通じて本人にお話をしてもらっている。それでうまくいかなければ他の人に当たっている。『異動希望がある人は替える。出す場合は、合意を得る。』ということだ。人事にクレームがつくことがあるが、それは、校長がよく事情を把握してなくてやっているからだ。突然の内示というようなことがあってはいけない。内示の日までわからないということはありえない。それは、校長が知っていても話していないということだと思う。校長に問題がある。」

      (2000.2.25三河教労との交渉の席で豊橋市教育委員会言明)

 

 また、岡崎市教育委員会は、

  「不意の異動は100%ない。教職員の希望が尊重されるように各校長に話をしてい

  る。」(三河教労の申し入れに対して岡崎市教委の話)

と、述べています。また、豊田市教育委員会「希望の尊重・事前の打診の実施」(豊田市教育長)を明言しています。今や、「教職員の希望を尊重すること」は常識となっているのです。 


☆安城では「希望と納得の人事」に全く無理解

 しかし、安城ではどうでしょうか。内示の日に校長からいきなり転勤を告げられる「不意打ち人事」が横行しています。転勤希望がなかった場合においても「問答無用」、不服申し立てをする場もなく、泣き寝入りをするか、退職しか道はありません。特に勤務形態や勤務内容の大きく異なる小中学校をまたぐ異動に合っては、「不意打ち人事」によってうけるショックは相当なものです。1年間の自分の教育実践を振り返り「来年度はこんなことをやってみよう。」など、自分なりに次年度の抱負を持つこの時期に、教師のそんな思いを踏みにじるような一方的な人事を許すことはできません。

 「一人一人の子どもの思いや願いに寄り添った教育を」と言っている安城市教育委員会は、人事について「打診をしていたら混乱する」と発言しています。これはまさに教員の思いや願いは無視し、コマのように動かしているのだという証拠ではないでしょうか。異動について納得のいくような「説明責任」を教育委員会は放棄しているのです。

 

☆「希望と納得の人事の実現」を目ざし、アンケートのご協力を

私たち三河教職員労働組合は、異動については教職員に必ず事前に打診をして、納得するような説明をし、本人の希望を聞くことを求めています。教職員の情熱を削り取るような一方的な人事を改善するよう安城市教育委員会に要求していきます。

そのためには、実際に異動のあった先生がたの心のうちを、生の声を集め教育委員会との交渉(冬休み前半に予定されています。)に、生かしていきたいのです。切実な声の束が教育委員会を動かす一つのかぎになるのです。どうか同封したアンケートに即、記入し返信くださるようお願いいたします。教育委員会にアンケートを直接見せたり、記入された方の名前を特定したりすることは絶対にありませんので、本音でご記入ください。

アンケート


1.今回の異動は、以下のどれですか。

 小学校→小学校  中学校→中学校  小学校→中学校  中学校→小学校

 

2.今回の異動は自分の希望に添うものでしたか。

       はい   いいえ

 

3.今回の異動に納得をしていますか。

       はい   いいえ

 

4.内示を言い渡されたときの気持をお書きください。

 

 

 

5.前任校は何年勤務していましたか。

  1〜2年  3年  4年〜6年  7年〜9年  10年〜

 

6.今回の異動にあたり事前に打診がありましたか。

    校長からあった  市教委からあった  なかった  その他

 

7.今回の異動について、現在の気持をお書きください。

 

 

 

8.人事についてあなたのご意見をお聞かせください。

  

 

 

9.人事に限らず、私たちが生き生きと働ける職場づくりのために要求したいことがありましたら、この際ですので、お書きください。

 

 

 

アンケートにご協力ありがとうございました。




今年も、安城市で問答無用の人事が!   校長が適正な手続きを行わず、突然の異動を行う!     市教委の対応も「聞く姿勢がなく」全く異常!!

 安城市教委のひどさについては、別のページで触れていますが、ここにはこの問題に対して組合が行った申し入れを掲載します。

安城市教育委員会                 2004年3月29日(月)

 教育長 鳥居靖之様               三河教職員労働組合

                          執行委員長  畦地  治

 

   人事の不正常なやり方と、市教委の異常な対応に抗議する

 2003年度末の人事において、I教諭に異動の内示があり、この数日間三河教職員労働組合は、人事のやり方がおかしいと市教委に3回申し入れを行いましたが、市教委の対応は社会的にも通用しない全く異常なものでした。以下に記す通りです。人事の改善を行うとともに、このような市教委の態度を改めるよう強く申し入れるものです。

 

1,まず、今回の人事は、安城南部小学校稲垣夫校長が人事の経過を本人に全く話さず、内示の日に突然告げたように、県の人事異動方針にも違反するもので、認めることはできません。それは、異動希望調査表を教頭に集めさせ、職員個々との面接も行わず教職員の希望を全く聞かない姿勢、「勤務時間中には人事の話はするな。」というような誤った管理的発想、そして何よりも教職員の希望を無視して校長の判断で転勤の具申をしたというやり方に原因があり、人事の本来のやり方から逸脱しており、明らかな落ち度というものです。この校長の具申をそのまま受け、行われた市教委の内申にも問題があるというものです。

 

2,また、これに対して責任ある説明を求めた本人や組合に対して、杉山係長は、「受け止めておきます」という言葉を何回も繰り返すのみで、課長に連絡を取ろうとせず、いたずらに時間を引き延ばしました。また、高山課長補佐は、「校長と連絡を取り、問題点を明らかにして連絡する」という確認にもかかわらず、責任ある対応をとろうとはしませんでした。また、「課長は通院」「休んでいます」と、全く取り次ごうとしませんでした。課長補佐に会うのに2日、何と課長に電話するのに日、そして、依然として課長にも、いわんや教育長にも会わそうとしない姿勢は異常であり、批判されてしかるべきです。市教委が、開かれた教育委員会を目ざして大いに改善をするよう強く申し入れるものです。

 

3,緊急を要する人事問題での申し入れにも拘わらず、市教委の異常な対応のため、人事の改善は未だ図られていません。稲垣英夫校長を指導し、I教諭の希望を尊重するよう改めて要求するものです。

 

4, また、今回の人事を説明するに際して、市教委は「地域の評判」というような風評を理由に出しました。風評やうわさで人事が行われれば、そこに校長なり市教委や他団体(学閥等)の恣意や意図が入り込む余地があります。人事はあくまで本人の希望と納得に基づいて行われるものであり、このような不確定な要素を理由にするのは認められません。この点についても、厳しく申し入れるものです。

以上、申し入れます。これに対する回答を課長より直接三河教労とI教諭本人に行うよう改めて申し入れるものです。

  


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