足助町教委の異常な対応を批判する!  (1月26日の申し入れドキュメント)

 足助町教委は、組合の何回もの申し入れに対して、全く対応しようとはしませんでした。
 2005年1月26日、組合は改めて足助町教育委員会に対して「町教育長は、組合の申し入れを聞け」と要請しました。以下は、そのルポです。

126足助町教委に対して申し入れ行動を行う!

1月26日(水)三河教労と愛教労の組合員約20名余で足助町教委へ昨年来5〜6度目の申し入れを行いました。足助町教委には、教育長、課長、主事などそろっていました。
 はじめに、話をしたいと申しこんだところ、玄関で話をしようとしたので、

組合  「部屋を取って欲しい。」
課長  「前にもお話したとおり、三河教労とは話し合う立場にないので、お引取り願いたい。」
組合  「それが市民に対する対応か。なぜ話し合いをしないのか。差別するのか。」
課長  「何度も申し上げるが、三河教労とは話し合う立場にない。」

組合  「その考えがおかしいのだ。教育長はいるんでしょう。」

課長  「……。」

(立ち往生、言葉がない。玄関で、沈黙とにらみあい)
組合「あなたでは、話にならない。教育長と話をさせろ。部屋も確保せよ。」
 (この押し問答が10分ほど続き、「教育長と話をしよう。」と廊下の奥へ。)

課長  「それは、やめてください。」(立ちはだかり、通行を妨害する。)

 (廊下でにらみあい。「らちがあかない。教育長室へ行こう。」と、ドアを開けて教育長室に入る。)

教育長 「あなた方と会うことはできない。出てください。」

(教育長室でにらみあい。課長・主事らが教育長の前に出て、出て行くようにたちはだかる。)

組合  「なんで会おうとしないのか。」

課長  「出てください。やめてください。」

教育長 「あなた方と会う立場にない。」

組合  「そんな一方的なことでいいのか。全然承伏できない。話し合う姿勢をみせろ。」

(そんなにらみ合いが数分間…。)
教育長 「ちょっと協議するので、部屋から出て欲しい。検討しますので。」

組合  「話し合うための検討ですね。」

課長  「ちょっと話し合う時間をください。」
(組合側は、話し合いの期日の検討だなということで、部屋を出て廊下へ出て、しばらく待つ。)

(10分間ほどして、課長が出てくる。)

課長  「足助町教育委員会は、あなた方と会う立場にないので。」

組合  「そんなことを相談していたのか。会う機会を相談していたのではないのか。」

課長  「ですから。会う立場にない。」

組合  「だから、会う立場にあるんですよ。なぜ、会おうとしないのかと。それがおかしいのですよ。」

組合  「なぜ今日話し合わないのか。」
組合  「ひとつだけ聞かせて欲しいことがある。2,3分ですむことだ。」
 (課長はしぶしぶ認め、畦地さんと川合さんを中に入れる。教育長室での話し合い。組合は、校長が

教育委員会に対してどのような具申をしたかをたずねた。それに対して、「校長は川合さんは下山に戻りたいといっている。健康状態も診断書が出ている。しかし、3年以内なので特別の事情がない限り難しいと校長所見で書いてきている。」との話をする。

※ この「3年未満」を理由にすること自体がおかしいのです。川合さんを2年で突然異動させたのは東加茂郡の人事です。そして、「3年未満の異動を制限」しているのは1〜2年での突然の異動は教職員の希望を無視するものとしてはふさわしくないという当然の考えであり、それを無視しているのが東加茂郡の人事なのです。
 また、教職員の希望で3年未満でも異動することはあるのですが、それを校長が具申で言うことは、これも適切ではないのです。

 (しばらく、押し問答。課長、とうとう引っ込み、教育長と相談して出てくる。)

課長  「あさって28日の430分から話し合いをする。私が対応します。3名の参加でお願いしたい。」

組合  「教育長は出るんですか。」

課長  「ですから、私がお聞きします。」

組合  「教育長はでないのか。」

課長  「はい。教育長は出る立場にない。」

組合  「課長が対応するというのに、教育長はでないというのか。」

組合  「おかしいではないか。」

課長  「ですから、教育長はあなた方三河教労と会えない。会う意思はない。話したくない。」

組合  「なんだ、それは。会う気はないということか。」

課長  「話し合う立場にないということで、話し合いはしません。」

組合  「今、会う気はないと言った。そんなことで任務が果たせるのか。」

課長  「もう勤務時間も過ぎています。施設課に連絡します。」

  (庶務課の課長がくる。廊下でにらみあい。)

庶務課課長「時間が過ぎていますので、退出ねがいます。もう時間が過ぎています。町では、陳情等は3人までの方としか会わないことになっています。教育委員会が考えをお答えしている通りです。」

組合  「なんで、話し合いに応じないのか。行政職としておかしいと思わないのか。」

庶務課 「教育委員会の判断と考えます。」

組合  「だから、そんな態度がおかしいと言っているのだ。なぜ、会おうとしないのか。」

課長  「ですから、足助町教委は、あなた方と話し合う立場にない。」

組合  「何にも答えていないではないか。」

組合  「提案させてください。教育長と会えるのなら、私たちも3人で話し合いに応じます。教育長

に伝えて、教育長の答えを聞かせてください。」
(しばらく押し問答。らちがあかないので、又しても教育長室へおしかける。)

(課長と庶務課の人が教育長室のドアの前に立ちはだかり、部屋にはいろうとするが、体を張って阻止しようとする。)

(組合側が教育長室に入ろうとすると、中から閉めようと必死でドアを押す町教委。

組合 「教育長、話し合いに応じよ。」

組合 「なぜ、義務を履行しようとしないのだ。」

組合 「川合さんは、不当な人事で2年間も我慢してきたのだ。何とも思わないのか。」

組合 「この戸を開けよ。」

(半開きのまま、中で教育長が電話をしたり、課長と色々対応を話し合ったりしている様子。)

(そのまま、10数分が経過。)

(やがて、教育長が出てきて、「3人だけ中に入りなさい。後の人は出てください。」という。)

(拍手が起きて、川合さんや委員長、愛教労事務局長の3人と教育長とで約10分間ほど中で話し合いをする。)

 話し合いの結果は、「28日4時30分から20分間教育長と組合側3人とで話し合いをする。」ということでした。

 一つの教育委員会と話し合うということがこんなに難しいものだとは。これだけの希望を通すのに、何回も訪れ、そして、今日は4:30から6:00までかかって、ようやく話し合いに教育長が出ることとなったのです。とにかく、扉は開かれたのです。ただし、開かれただけです。



(報告)

この数日後、3人だけが話し合いに参加して町教育長を交えた話し合いが行われ、川合さんの人事を含め、人事の改善の申し入れが行われました。足助町を含め東加茂郡で行われている異常な人事の改善は、まだ始まったばかりという感触です。
 この時に話された言葉が今も耳に残ります。

「一人の教職員は校長にさえものが言えない。そして、校長は、『いつでも飛ばしてやる。』と教職員をおどす。不当な人事で、片道1時間もかけて学校に通う職員の気持ちがわからないのか。苦しみが、分からないのか。」

という声が。
 「人事は教職員の希望の尊重が大切」という常識を一刻も早くこの東加茂郡にと痛感しました。

 

子どもらと接する教職員の生活・権利意識はとても大切です。
人事では希望の尊重が特に大切です。
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「住人に顔をむけ、話を聞く」それは、地方自治の原則のはずです。
一人ひとりの教職員の人事を大切に考えることは、子どもと教育の未来を考えることでもあるはずです。
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