公開口頭審理へ向けて


○ 東加茂人事闘争に新しい変化が

 この3月、打診も何もない突然の不当な人事で足助へ異動した川合先生の人事闘争ですが、5月の提訴(不服申立を県人事委員会へ提出)以降、数回の文書交換を県教育委員会と行ってきました。

その中で、東加茂郡においては、異常な人事が行われていることを明らかにしてきました。「県の人事異動要項に反して、3年未満で異動させる」「2年で突然という事例が多い」「遠距離通勤が増え、山間部の、それも積雪や凍結の道路を通勤する教職員に対する配慮が全くない」「統廃合を理由にした今回の異動も根拠がくずれた」「子どもらの精神的安定という理由は、根拠がない」などなど。

 

○ 今年から、教育委員会の「異動希望調査」を実施。

 教職員の希望を聞かないという東加茂郡の事例は、周辺の市町村からみても異常です。それを気にしてか、今回から「異動希望調査表」に基づいて教職員の希望を調べるということになりました。これは、教職員の希望を町村教委が自ら把握するという点で一歩前進ですが、反対に、今までの人事において教職員の希望を聞いてこなかったことを証明するものです。

また、「希望を真に聞く、そして尊重する」という教育委員会の姿勢こそ重要であり、記載項目も「第4希望」まで書かせるとか、小中交流を前提とした記載は必要ないものです。その運用・活用を点検していきたいと思います。

 

○ 第1回準備手続きを1月23日に予定!

 さらに重要なのは、11月25日に県人事委員会から連絡があり、来年1月に「第1回準備手続き」がもたれることになったことです。これは、以前より私たちが要求していた「公開口頭審理」の事前の打ち合わせであり、公開口頭審理が開かれることが確実になったのです。

 公開口頭審理においては、不当な人事を行った当事者を直接喚問できるのです。そして、それを通して、今回の人事の不当性がおおやけの場で明らかにできるのです。

 この間の県教育委員会との文書のやりとりを通して、東加茂郡における異常な人事のやり方が、各点で明らかになっています。「そもそも教職員の希望を聞かない。」「なぜ、近隣の市町村と人事のやり方が違うのか。」「なぜ、わざわざ遠い学校に異動させるのか。」「なぜ、県の異動要項に反して、3年未満で異動させるのか。」これらが追及され、その異常さが明らかとなり、希望と納得の人事が行われることが、私たちの希望です。

 

○ 代理人登録を!そして、公開口頭審理に参加を!

この間のみなさまのご支援で、代理人登録66名、会員100名近く、会費・カンパあわせて23万円余の支援を得ています。しかし、代理人100名以上、会員200名を目標にし、公開口頭審理では、教育事務所主査、教育長などを証人として喚問したいと考えています。

みなさまの、更に強力なご支援をお願いしたいと思います。


             2003,11,30(日)「三河の人事を考える会」事務局

 


東加茂郡で初めて  「異動希望調査票」による希望調査を実施!


 
12月になり、いよいよ人事も本番に入ってきました。11月15日には、県の人事異動実施要項も出ました。
 東加茂郡では、この間の不正常な人事のやり方に対して、私たちは「教職員の希望を聞け!」と指摘してきましたが、東加茂郡としては初めて「異動希望調査票」を町教育委員会として発行し、教育委員会が同じ様式で教職員の希望を聞く方法を始めました。
 これは、上記記載によって指摘しましたが、「希望を第4まで書く」とか、《記載上の注意》として「次年度の希望にかかわらず、「勤務地希望」「校種希望」は必ず記入する。」とあるなど、問題となる箇所もみられます。「現任校希望なら、勤務地希望は書く必要はない」のです。また、希望町村は一つか二つであり、「第4希望」まで書かせる必要などないものです。
 しかし、このような「異動希望調査票」を初めて出さざるを得ないほど、今までの人事には、私たちが指摘したように、あまりに教職員の希望を無視してきたこと、2〜3年での異動が多く、恣意的な人事が横行してきたことを改めて証明するものとなっています。
 また、「調査票」は、方法に過ぎません。これを活用し、本当に教職員の希望を聞き、教育の充実をはかる姿勢こそ教育委員会、そして校長に求められているのです。

 以下に、その「異動希望調査票」を掲載します。



「今までは、これすらなく、ある日突然の異動内示だったんだ。」
              「これを、教育委員会が集約し、1月の校長面接、2月の校長面接までには、
              ほぼ決まり、それまでには打診がなくてはね。」
              「では、前のページにもどります。」