額田町は、財政的にも地域の豊かさにもかかわrず、町の行政をあずかる人々は町民に「合併」を問うこともなく、岡崎市との合併を進めています。
合併すれば、町は寂れていくでしょう。地方自治に最も適合する位置・人口をかかえながら、大きい者に同化していく姿は悲しくさえあります。
さて、長年「額田の教育」を標榜してきましたが、合併すれば岡崎の教育にやはり同化されざるを得ません。その額田の教育を支えてきた教職員の人事も今回が最後で、様々な問題が発生する恐れがあり、組合は幸田町教委、額田郡校長会、そして、西三河教育事務所に申し入れを行いました。
以下は、そのビラや申し入れ文書、そして「異動希望記入例」です。
西三河教育事務所、
今回の額田郡における人事について
今回の人事異動においては、額田町と岡崎市との合併問題に伴う様々な問題の発生が考えられ、12月10日に
○「額田への希望はないか。」と圧力をかけるような校長が!
今回の人事異動において、異動希望提出時に校長が「額田への希望はないのか」と額田への転出を強要するような動きが伝えられています。人事はあくまで教職員の希望と納得が重要です。今回の
○「校長が本人と面接を実施する等、本人の意向を十分把握した上で記入する…」と「異動希望調査票の記入例」の校長所見欄にも記述が!
教職員の希望を尊重する姿勢を堅持することは今や常識となっています。今回の異動希望調査にも異動希望調査票の記入例の校長所見欄に「校長が本人と面接を実施する等、本人の意向を十分把握した上で記入するようにしてください。異動希望のある者については必ずお願いします。」と記述がありました。また、異動希望調査表の異動希望欄に「異動についての思いを書く」や「将来についての思い」欄の「将来についての思いを書く。」などは、教職員の希望尊重が明確に意識された箇所です。このことを重く受け止め、誠心誠意教職員の希望を尊重する姿勢が必要なのです。
○しかし何人かの校長の対応に疑問が
「…本人の意向を十分把握…」という記述が削除されたり、配布されていなかったり!
さて、12月10日に
この重要な箇所を消して配ることは、この記述を尊重しないという意識が働いたと言われても仕方がありません。そして、そもそもこの「記入例」を配布しなかった校長があるという事実も明らかになりました。これでは、「校長が本人と面接を実施する等、本人の意向を十分把握」ということが曖昧にされるか、反故にされるという心配があります。校長会長は、組合との話し合いで、
組 合「これを配らないのは、この趣旨の通りに人事を行わないということか。」
校長会長「そんなことはありません。この文面の趣旨のとおりです。面接を実施し、本人の意向を十分把握しています。」
組 合「内容から見ても、この「記入例」は配ることを前提に書かれている。この文書は配らなくて良いものなのか。教職員が実際に文字として確認することも大切なのでは。」
校長会長「配らないかわりに、直接面接して十分趣旨を話しています。」
組 合「文書の方が確実に伝わるんですよ。この校長が本人と面接を実施する等、本人の意向を十分把握ということは伝わっているんですか。」
校 長「そう思います。」
組 合「消して配ったり、『額田へ希望は』と言ったりする校長がいることについては、どうなのか。」
校長会長「それは、わかりません。」
組 合「この『校長が本人と面接を実施する等、本人の意向を十分把握』ということは尊重されるんですね。」
校長会長「その通りです。」
というような対応でした。口頭だけで本当に教職員に趣旨が伝わるのか、人事の文書をこのように「配らなかったり」「消したり」ということは各校長の判断として許されるのか。本当に、校長はこの文面を尊重する姿勢であるのか。疑問はいくつも残りましたが、校長会長は「その文面を尊重します」の一点張りでした。この点、「校長が本人と面接を実施する等、本人の意向を十分把握した上で記入する」ということは尊重せざるを得ない言葉であり、私たちはこの「記入例」を再度配布し、その趣旨を徹底するよう申し入れています。また、配布する姿勢こそが、この「文面」を尊重する第一歩だと考えます。
○今や「希望の尊重」は人事の原則に!西三河教育事務所にも申し入れ
上記にもあるように、岡崎市教委の回答といい校長所見欄の記述といい、人事異動において教職員の希望を尊重することはいまや常識となっており、それを尊重するのは校長の責務であるのです。また、校長会は任意の団体であり、もし校長会として今回のような行為を行ったとすれば重大であり、組合はあらためて人事への校長会の不正常な介入を行わないよう強く申し入れを行いました。
また、西三河教育事務所への申し入れでは、この「記入例」の記述にあるように、校長が、「校長が本人と面接を実施する等、本人の意向を十分把握した上で記入する」記述を尊重した人事を行うよう申し入れました。そして、この「記入例」を配布するよう各校長に指導するよう申し入れました。
また、人事において、明らかに不適格な人物が管理職となるような恣意的な人事が行われないよう申し入れました。
申し入れの内容については、別に掲載の通りです。
三河教職員労働組合
西三河教育事務所 2004年12月24日
所長 池田善次様 三河教職員労働組合
執行委員長 畦地 治
今回の額田郡における人事について
今回の人事異動においては、額田町と岡崎市との合併問題に伴う様々な問題の発生が考えられます。一部には異動希望提出時において校長が「額田への希望はないのか」と額田への転出を強要するような動きが伝えられています。人事はあくまで教職員の希望と納得が重要であり、今回の
また、今回の異動希望調査には異動希望調査票の記入例の校長所見欄に「校長が本人との面接を実施する等、本人の意向を十分把握した上で記入するようにしてください。異動希望のある者については必ずお願いします。」との記述があります。「本人の意向を十分把握する」ことが明記されているのです。また、異動希望調査表の異動希望欄等に「異動についての思いを書く」「将来についての思いを書く。」と、教職員の希望尊重が明確に書かれているのです。
しかし、校長の中にはこの「記入例」を配らなかったり、「記入例」の校長所見欄の記述を消して配ったりするという校長も見られます。これは、今回の人事で「本人の意向を尊重」しないという校長の姿勢が現われたのかという危惧を感じるものです。今一度、この「記入例」の配布等を含め、人事において「校長が本人との面接を実施する等、本人の意向を十分把握した上で記入するようにしてください。異動希望のある者については必ずお願いします。」との趣旨が徹底するよう申し入れるものです。今回の額田郡(幸田町・額田町)における人事において上記のことと合わせて、以下の申し入れを行うものです。
○ 人事において、教職員の希望が尊重されること。
@ 教職員の希望を尊重し、納得のもとに人事を行うこと。
A 校長が教職員の希望を尊重し具申を行うとともに、町教育委員会の内申が確実に行われるようにすること。
B 人事において、本来その権限を有するはずのない校長会などの不正常な関与を排すること。また、学閥偏重の人事を排除すること。
C 1月、2月に二回行われる校長面接と並行して、教職員への打診を事前に必ず行い、教職員の希望が正しく反映するようにすること。また、そのように校長を指導すること。
D 異動希望調査書を作成し、その正しい活用によって教職員の希望が反映するようにすること。「交流計画」に基づく一方的な異動は行わないこと。
E 「小中交流」を名目とする人事は、本人の納得がない場合は行わないこと。同一校3年もしくは、それ未満の経験の教職員が一律に異動させられるような異常な人事を根絶すること。また、希望に反する人事によって退職に追い込まれることがないようにすること。
F 通勤距離・時間については、県の人事異動方針の「公共交通機関で1時間30分以内」を遵守し、安全で負担のない通勤距離・時間となるよう考慮すること。
G 昇任人事においては差別をしないとともに、不適格な管理職の降格もふくめて適正に行うこと。
以上、申し入れます。
「校長所見欄」の記述「校長が本人との面接を実施する等、本人の意向を十分把握した上で記入するようにしてください。異動希望のある者については必ずお願いします。」は、極めて大切な言葉です。「教職員の希望を尊重する」という最近の傾向がそのまま現われた箇所だと考えます。
この用紙を「配らなかった」り、「消した」りという姿勢の中に、人事を校長の思いのままにとか、恣意的な意識の存在を感じざるを得ません。
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