豊田市教育委員会 2002年1月31日教育長 吉田允昭様
三河教職員労働組合執行委員長 畦地 治
小規模校の複式学級を解消するための申入書
滝脇小学校は全校37名の小規模学校である。学級の構成は、(一年5名、二年6名の単式学級。三.四年5名.8名の複式学級。五.六年4名.9名の複式学級。)である。
低学年は、一.二年あわせて11名であるが、一年生の発達段階を考慮し、単式で学級構成がなされている。はじめて小学校に入学する一年生の状況を考えれば当然の配慮である。こうした視点が他の学年に置いてもなされる必要がある。
現在、学校の総意に基づき、算数の指導については、全学年、単式学級での指導ができるように体制を組んでいるが、こうした配慮がさらに進められる必要がある。
具体的には、当面、早急に五.六年生の複式学級を解消をする必要がある。
小学校を卒業する最終学年である六年生に対する配慮が必要といえる。思春期入り口の特殊な発達段階にあるばかりでなく、中学校への入学を前にした六年生の心理状態が他の学年にはない特別なものがあるからである。
行事面からみても、五年生の野外宿泊学習、六年生の修学旅行など複式学級で対応するには、様々な困難が生じることは明かである。
また、小学校卒業を前にして、六年生に対しては卒業に向けての指導を、五年生に対しては卒業生を送る最高学年としての指導を平行し進めなければならないという学校生活上の困難性を解決していく上でも五.六年の複式学級を解消していく方が望ましいといえる。
具体的には、複式解消のために特別加配されることが望ましいが、その実現以前にも解消のために次のような措置をとることを求める。
1.「教務」に担任を持ち、五.六年の実質的単式学級での学級経営を実現させること。
2.それにともなう校務分掌の弾力的運用を学校独自で進められるようにすること。