1993年 三河教職員労働組合運動方針

             1993.5.8(土) 三河教職員労働組合

 

1、一人一人の子どもたちが生き生きと通うことができる「わかる学習・楽しい学校」を

 目ざし、学校の教育力を高めるために様々な改革と改善に取り組もう。

 @ 臨教審路線に反対し、教育諸要求実現のための運動を進めます。

  @新学習指導要領の白紙撤回に取り組み、その本質を父母に広く明らかにし、世論を

   結集して批判活動を強めます。

  A体罰や管理的発想を改めさせ、子どもの人権が保障されるような教育活動を目ざし

   ます。

  B「登校拒否」・不登校、いじめ等の問題に積極的に取り組みます。

  C行事の検討を行い、子どもの健康や生活を守り、一人一人の子どもを見つめること

   のできる教育実現を目ざします。

  Dゆきとどいた教育を実現するために、35人学級早期実現の運動を進めます。

  E障害児教育の改善と充実のために積極的に取り組みます。

   ・定数の改善や、父母の希望を尊重した就学指導を行うよう関係機関に働きかけま

    す。

  F義務教育無償の原則に立ち、父母負担の軽減のために関係機関に働きかけます。

  G「日の丸」「君が代」の押しつけに反対し、憲法と教育基本法に基づく主権在民の

   教育を進めます。

  H複合選抜制度の廃止と入試制度の改善、希望する全ての子どもが高校に入れるよう

   に取り組むとともに、私学助成の運動を進めます。

  I「子どもの権利条約」の批准と、それに基づく学校づくりと教育の実践に取り組み

   ます。

  J憲法違反の教科書検定制度の廃止、教科書採択制度の改善をめざします。

 A 不当な支配に服さず、教師の教育権が保障されるように取り組みます。

  @教育事務所・市教委等の学校訪問については、「現場の声を聞き、教育の条件を整

   備するためのもの」という本来あるべき姿にします。

  A「研究指定」の押しつけに反対し、子どもの現実から出発し、教職員の意志を尊重

   した自主的研究を重視します。

   ・「研究指定」を受けるか否か、および進め方については教職員の合意を前提とし

    ます。

   ・「研究指定」を受ける場合は、勤務時間内で行うようにします。また、日常の教

    育活動に支障をきたさない取り組みとします。

  B「教育論文」の強制をなくし、教師個人の自由な選択に任せられるようにします。

  Cすべての教員に研修の自由と機会の均等を保障するようにします。

   ・毎年の県外研修や、夏期休業中の研修権を保障させます。

   ・「研究発表会」等への強制的な参加に反対します。

  D学校予算と県費旅費を職員に公開し、理解と納得の上で執行されるようにします。

  E週案、指導累積簿などの私簿は、それが教職員の判断のもとに作成されるものであ

   り、提出の強制や検閲に反対します。

  F「振興会刊行物」等の購入については、強制でなく、教師の裁量に任せられるよう

   にします。

  G作品応募は、各学校の自主的な判断を尊重し、強制的な応募は排除します。

  H子どものやる気を育てる教育評価のあり方を考え、通知表の改善に取り組みます。

  I自主的な教育活動を推進し、父母と共同して地域の教育力の向上のために取り組み

   ます。

 

2、教師の生活を守り、心身ともに健康で、子どもと真正面から向かい合うことのできる

 やりがいあふれる教育現場を作ろう。

 @ 教師の健康を侵したり家庭生活を困難にするような早朝や深夜にわたる長時間勤務

  体制を改善します。

  ・「教師の健康は、子どもの教育条件」「自らの人権を守る教師は、子どもの人権を

   守る」との観点から積極的に取り組みます。

  ・職場交渉の機会を必要に応じてもち、勤務について教職員に負担が強いられないよ

   うに条件整備をはかります。

  ・多忙化の原因となっている「部活」「行事」「研究指定」「学校訪問」等を検討し

   改善をはかります。

  ・深夜に及ぶ仕事、持ち帰り業務、会議の開き方等検討し勤務の改善をはかります。

  ・本来、強制であるはずのない「奉仕・サービス労働」をやめさせます。

  @労働基準法にもとづき、長時間勤務体制を改善させます。

   ・実質拘束時間を延長させる動きに反対します。

   ・始業時刻8時30分を守らせます。

   ・歯止め4項目(実習・学校行事・職員会・非常災害)を厳守させます。

   ・休息・休憩時間中の会議や業間運動等をやめさせます。

  A宿泊を伴う行事等については、実労働時間を計算し、超過分は「勤務時間の割り振

   り」を行わせます。

  B本務以外の仕事を点検し、過重な負担を改善させます。

   ・校舎修繕・遊具のペンキ塗り・窓ガラス拭き・給食費集金、日直、校舎管理、夏

    休みのプール当番、職員作業などを点検し、見直しと改善をはかります。

   ・図書館司書を配置させます。

   ・長期休業中の日直は、廃止させることを目ざします。

  C気兼ねせず年休が取れるようにします。

   ・年休や療養休暇など教職員の権利が守られ、諸権利が行使されるよう取り組みま

    す。

   ・病気で休む場合は、年休ではなく、療養休暇(私)を取るようにします。

   ・代替教員をすみやかに派遣させます。そのために代替教員を正教員として確保し

    ます。

  D学校災害、公務災害、「過労死」問題に積極的に取り組みます。

  E臨時教員、用務員、パート事務員など教育関連職員の身分の安定と待遇の改善に努

   めます。

  F担任の授業時数の軽減をはかり、教師の負担を減らすとともに、授業の準備が十分

   なされるよう条件を整えます。

   ・授業時数の極端に少ない「役職教師」の乱造が、担任教師の負担を増加させてい

    る現状を改善させます。         

   ・担任の持ち時間数が、小学校週20時間、中学校週18時間以下になるように取

    り組みます。

   ・教員定数増の運動に取り組みます。

   ・専科教員を適正に配置させます。

   ・教頭・教務の持ち時間を増やさせます。

   ・「校務」「校務補佐」「指導員」などを廃止させます。

   ・「無免許授業」(専門教科外の授業)をなくし、教師の負担を減らします。

  G年度初めや学期末などの多忙時は、授業をカットしたり、行事を組まないなどの工

   夫をして、勤務時間内に仕事が終わるように関係者と交渉します。

  H学校五日制は、次のことを考慮して進めます。

   ・子どもにとっても教職員にとっても休養とゆとりを生み出すものとすること。

   ・休業となる土曜日の授業を他の日に回したり、短縮期間をけずったり、夏期休業

    中に行事を取り組んだりしないこと。

   ・制度導入による勤務条件の悪化は、いかなる形にせよさせないこと。

  I事務職員のパート化や削減に反対し、仕事の教職員への転嫁を許しません。

 A 大幅賃上げで教師の生活を守り、教育活動に安心して邁進できるようにします。

  @大幅賃上げの実施を目指して運動します。

  A一時金の差別支給を止めさせ、一律大幅改善の運動をします。

  B格付による差別をなくし、平等に昇給できるようにします。

  C交通用具使用者には、通勤手当ての実費相当額を支給させます。

  D扶養手当てを引き上げさせます。

   ・学生の国民保険掛金相当額を支給させます。

  E年金法の改悪を許さず、現行法を守らせます。

 B 民主的な人事は教職員の身分を保障し、職場の民主化の要であり、最大限の力を結

  集して取り組みます。

  @人事異動においては「本人の希望と納得」を原則とし不意打ち人事をなくします。

  A思想信条による差別や、教育の条理を無視した学閥・人脈・血縁・地縁人事を一掃

   し、公平公正な昇任人事を実現させます。

  B校内における人事・分掌は、希望と納得に基づき、公平・公正なものにするように

   取り組みます。

 C 教員採用制度の民主化、臨時教員経験者の実績を正当に評価する採用制度の改善に

  向けて運動します。

  @臨時教員の待遇の改善や権利の保障のために取り組みます。

  A初任研制度をやめさせるため、関係諸機関に働きかけます。

 D 母性保護・男女平等実現のために取り組みます。

  @本年度から実施されている「育児休業法」の改善・充実のために取り組みます。

  A異常出産、妊娠障害をなくすために、労働軽減措置と配慮がなされるように取り組

   みます。

  B産休明け保育や0歳児保育の拡充、保育料値下げ、学童保育の制度化など、公的保

   育の充実を求める運動を進めます。

  C育休期間の延長、一定額の補助など子育てが安心してできる条件を整備します。

  D産後休暇、育児休暇、療養休暇明けの教職員を異動させないようにします。

 E 健康的な教育現場環境をつくるために取り組みます。

  @休憩室、更衣室、職員用トイレ、シャワー室などを完備させます。

  A喫煙場所の確保などに取り組みます。

  B照明や冷暖房器具などを完備させます。

 F 教職員の福利・厚生の充実に取り組みます。

  @すべての教職員に開かれた自主的・民主的で有利な共済制度導入のために取り組み

   ます。

  A映画、演劇、スキー、ハイキングなど、文化・スポーツ活動の振興に努めます。

 

3、戦後教職員組合運動の原点である「教え子を再び戦場に送らない」に立ち返り、危険

 な戦争の動きに反対し、戦後培われてきた平和・民主教育の伝統を守り発展させよう。

 @ 憲法と教育基本法に基づき、平和・民主の教育運動を進めます。

  @軍国主義教育の復活に反対します。

  A地域の戦争体験を掘り起こし、教材の研究を進め、平和学習に取り組みます。

  B憲法を基礎に、主権在民・人権擁護・政教分離の立場から教育の運動に取り組みま

   す。

 A 核兵器の廃絶を目指し、学習会・署名・非核自治体宣言の要求などを進めます。

 B 自衛隊の海外派兵や一切の軍事行動に反対します。

  C 選挙制度の民主化や住民自治の前進をはかり、国民の声が生きる政治の実現のため

  に取り組みます。

   

4、組合の主人公は一人一人の組合員であるという組合運動の原点に立って、生活と権利

 を守るために全力を尽くしましょう。

 @ 教職員の要求に耳を傾けて、明るい職場作りに取り組むとともに、組合運動の原点

  を見つめて積極的な提案を行い、組合への信頼を勝ち取ります。

  @職場新聞や組合機関紙を発行し、教育現場の状況や組合の考えを旺盛に広げます。

  A職場訪問を実現し、教職員の声をよく聞いて改善のために取り組みます。

  B校長交渉、教育委員会、事務所、県教育委員会等との交渉を必要に応じてもち、教

   育問題改善のために努力するとともに、交渉の経過を報告します。

  C「組合運動の原点は一人一人の組合員である」という確認のうえに、運営は組合員

   の合意と積極性に依拠して民主的にすすめ、信頼を勝ちとるように努力します。

  D組合員を増やし、職場や地域、教育の民主化のために取り組みます。

  E自主的な教育サークルや教育研究運動の発展に取り組みます。

  F組合への差別や、不当労働行為に対しては、断固として取り組みます。

 A 他の組合や団体と教育現場の実情を交流し、教育問題の改善のために協力します。

 B 県教組実現の論議を旺盛にすすめ、組合員の合意のもとに取り組みます。