29 阿漕塚 斎宮 大王崎 志摩リアス式海岸 鳥羽湾 伊勢湾フェリー 伊良湖ビューホテル 菜飯田楽 三重 愛知 400km 2004/07/17〜2004/07/19
|
謡の師匠の三重県の謡蹟を尋ねる旅行にお供した。車3台の人数。予定した内、二見浦(歌占)、奥伊勢平家の里は、時間の都合で行けなかった。 |
津市の阿漕塚(あこぎづか)は、道路標識があり、迷わずに到着
。
九州日向國の男が伊勢参宮を思い立ち、ここ阿漕浦に来ると、漁翁に逢ったので、地名の謂われを尋ねると、阿漕浦は、伊勢神宮の漁場で、禁漁区であるが、阿漕と言う漁師が時々密漁し、終に捕らわれこの沖に沈められた為に出来た地名と語り、このような話をするのも恥ずかしいとも言う事から、阿漕の幽霊と知る。その内に日暮れとなり波間に消え失せる。男が法華経を唱えていると、阿漕の霊が現れ、密漁の様子や地獄で苦しむ様子を示し、回向を頼んで、又、波間に消える。能「阿漕」のすじである。 阿漕の説話と、 古今集 「逢ふことをあこぎが島にひく網の度重ならば人も知りらん」の歌、源平盛衰記に「西行が、申すも恐れある上臈女房を思い懸けたが、あこぎの浦ぞと言う仰せを蒙り、思い切り有為の世の契りを遁れ、無為の道にぞ入りにける」などと、 多分、伊勢物語などを考慮に入れて、作ったものと言う。 能の成立は、室町時代(1300年代〜1500年代末)。古今集、伊勢物語は、900年頃成立。源平盛衰記は、鎌倉時代。西行も鎌倉時代の人。 この塚は1782年に建てられたものです。 |
芭蕉の句碑
「月の 夜能 何於 阿古 木迩 鳴千鳥」 芭蕉翁 裏に、安濃津 阿漕庵 雁道建之 とあり。 「月の夜の何を阿古木に啼く千鳥」と読む。 芭蕉の句ではないとも言う。
|
「やがら」 下の箱の中の口の尖った”さより”を大きくした魚のようだ。
阿漕の平治が、母の病気によくきく、という「やがら(矢柄)」という魚を秘かに取り、母に与えていたが、ある日、役人に平治を引き立てられ処刑されてしまう。母の病を思っての孝行も水の泡となった、と言う平治物語は、江戸時代に出来上がったようだ。 今日は、榊原温泉宿泊。 |
7月18日 斎宮を尋ねる。 斎宮は、「斎宮 古市」を参照して下さい。
以下、斎宮の追加編 「わが背子大和へやるとさ夜ふけてあかしき露にわが立ちぬれし」 大伯皇女 大伯皇女(おおはくのひめみこ)の歌碑があった。 天武天皇の皇子大津皇子が斎王として伊勢に居た、実の姉の大伯皇女を尋ねている。別れの時、弟の身を案じて詠んだ歌。 時の天皇は、天武天皇の皇后であった持統天皇で、皇位継承の争いがあった。皇子は帰京後謀反の罪で、自害する事になった。二上山の頂上付近に墓があった。この碑は、その二上山の方向を向いているそうだ。 |
井戸の跡。
古道:斎宮があった時代の道。 |
斎宮歴史体験館:今日は行かなかった。
1/100の模型も遠くから見ただけでした。 ボランティアの解説員に、源氏物語の六条御息所のモデルは誰かと聞いた所、回答があった。 朱雀天皇の斎王徽子(よしこ)が六条御息所。村上天皇の時、前斎王徽子は村上天皇の女御となり、斎宮女御(さいくうのにょうご)と呼ばれた。 円融天皇の斎王規子(のりこ)がその娘。斎宮女御徽子は天皇の反対を押し切って娘の斎王規子と共に再び、伊勢に向かった。997年の事。 斎宮は、少なくとも半日は必要。 |
浜島町に向かう。12寺過ぎ、到着。
有名な”ヨット”で、磯料理を食べる。採れたばかりの物を、生か焼くだけで出しているそうだ。新鮮で旨かった。。 |
大王崎に寄る。
灯台には行かず、皆さん、干物や生の魚を買い込む。氷で冷やす事と、宅急便で送る事で、家に新鮮な魚が届くとの事。 |
大王崎羽切の港。
これから、パールロードに入ってドライブ。リアス式の海岸美を見て行く。 |
パールロードからの眺め。リアス式の海岸線。 |
太平洋が目の前に広がる、鳥羽展望台で休息。
鳥羽一郎等が歌う、”兄弟船”の歌詞の石碑があった。 また、句碑あり。 「差し出でて崎々迎ふ初日の出」 山口誓子 |
時間があったので、鳥羽湾を船に乗り、遊覧する。
真珠島、海士さんが貝取りの実演をしていた。 鳥羽水族館。 |
三ツ島。
飛島。 |
浮島。
牛島。 共に無人島。 |
弁天島。
小弁天島。 |
答志島。
17時近く、曇っていたので、写真が少し暗い。 |
7月19日。
魚市場に寄り、買い物をして、フェリーに乗り込む。車は満杯。 写真の写りがよい。 |
フェリーの航跡。
海が静か。天気が良く、揺れるような波無し。 |
神島。
伊良湖岬 1時間で、伊良湖に到着。 |
伊良湖ビューホテルで休憩。
見晴らし良好。 |
1時間で、豊橋市内に入った。
旧東海道沿いの菜飯田楽の老舗、きく宗で、昼食。 |
これも古いお菓子屋さん、若松園。
豊橋駅で解散。3日間の旅でした。 |
以 上 TOPへ戻る |