酒井工作所製C4型ディーゼル機関車の製作

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2012年1月上旬 もくろみ

 友人の7.5インチホイットコムに刺激されて、木曽森林鉄道の酒井C4ディーゼル機関車を作りたくなった。 つくで高原模型鉄道に常時置いておこうと思うのです。

     

友人のホイットコム                                      開田高原にある酒井C4

 

 

 昨年秋に、開田高原に保存されている実物を観察してきたが、これがまた作りにくそうだ。 特にキャブが悩みの種です。 コーナーのRがEF65くらいやっかいです。

したがって鉄板で作ることをあきらめ、木で作り、 なんとか3月25日の開通に間に合わせようと思います。

動力は、当初原付エンジンを考えて中古バイクを購入しましたが、 とても間に合いそうに無いのでとりあえずモーターでやって、 気力が充電されたらエンジンに換装しようと思います。

 

 24Vモーターを2個使用し、 ギアより製作が容易なチェーン駆動とし、 セパレート型コントローラーで、乗用台車の後ろから運転します。  

 脱線を極力避けるため、より自由に車輪が動くようにモーターはつりかけ式にしようと思います。(後日、つりかけより車輪が自由に動くモーター配置に変更しました。)

 さて、考えているようにうまく作れるでしょうか。

 

まずはキャブから

 キャブに取り掛かった。 側面のコーナーにはRがついているが、 正面の十文字は角になっている。 スケールどおりのRはとてもやりにくく、 ホームセンターにあった半径14mmの1/4丸断面のモールをつかった。

 組み立ての順番は、 床板に前面の下部板を取り付け、 次に側面を取り付け、次に天井・後ろ板の順に取り付け、 最後に前面上部の板を取り付けた。

 予想どおり、最後の前面上部の板は微妙に面がそろわず最後は力技になりそうだ。

 接着剤を使って組みあがったら、パテとサンドペーパーで仕上げようと思います。

 

 窓を抜くのにトリマを使ったが、 ジグを作らずにやったらひどい結果になった。 やはりきちんとジグを作った方が結果的に早くてきれいだった。 

 丸鋸で直線を切るのも同じだ。  押し方に熟練するより、定規を固定してこれに当てながら切れば誰がやってもまっすぐ切れる。

  

後ろ板が高いのは屋根のカーブがあるからです。  この屋根のカーブが曲者です。   ちなみにゲージは7.5インチで縮尺は1/4です。

 

2012年 1月中旬 キャブの窓開け

前面窓と後面窓を開けた。 少しそれらしくなってきた。

  

 

木工作業に少し疲れたので、 次はこれにとりかかろう。

  

 

 

 

2012年 1月下旬 軸箱支え

 この部品は組み立てで作ることにしました。  鋳物ならかっこいいのですが、 費用がかさむのと何よりつくでの開通に間に合いません。

Mブロックのところに軸箱が入ります。

 

4組必要です。

   

 

車輪は友人が私の分まで作ってくださいました。  踏面直径は165mmです。

 

 

2012年 1月下旬 軸箱支えの支え  エンジンルーム

 これは何と呼ぶのだろう。 軸箱を支えている支えを支えているものだ。 

 名前がわからないので、「軸箱支えの支え」 と呼ぶことにした。 これはアングルを切断して作るつもりです。 補強のリブは、K氏の提案どおり裏側から穴を開けて溶接しようと思います。

  

 

 エンジンルームに取り掛かった。 屋根がゆるいカーブを持っており難儀である。 ライトプレーンの主翼のようにリブを立てて、その上に薄い金属板を張ろうと思います。

後部のラジエーターグリルもカーブしており同じ方法で作ろうと思っています。  うまくいくといいのですが。

                                          

 

2012年 2月上旬 キャブ屋根板   エンジンルーム後ろ板  リン青銅板  網目板  などの準備と板ばね

 屋根の上に載っているのは屋根用の合板を重ねた積層板です。 接着してから削り出す予定です。  

 エンジンルームの後ろ板も同じです。 薄い金属板を曲げる方法は開口部の工作がうまくいきそうにないのでやめました。

  

 

 板バネ用のリン青銅板が届きました。 定尺の 2mm×180mm×1200mmです。   網目板も届きました。 網目板は良く見ると端が5mmくらいつかみしろになっているようで、有効幅は120mmくらいでした。 少し設計変更が必要になりました。

      

 

板ばねはいつものようにリン青銅板で作りました。  友人にシャーリングで短冊状に切っていただきました。  それを反らしてから真ん中に穴を開けました。 

     

 

板ばねの下に軸箱を押さえるものが付いていたので繋いでネジ止めしました。

とても寒い日が続いていて、工作室に行くのがつらいですが、 とにかく何かしなければ前には進めません。 

 

2012年 2月上旬  続 キャブ屋根板   エンジンルーム後ろ板

 木工用ボンドで4枚の合板を接着した。 木材の接着はボンドを塗って乾かして、もう一度塗って接合するのでボンドがたくさん必要で、しかも面積が広いのであっという間にボンドが無くなった。  もしかしたらボンドが少ないところが剥がれるかもしれない。

   

   

 

 木を削るのは鉄を削るより確かに楽です。  ただし、ものすごく粉が飛びますが。  この3次曲面が金属ではできないんですよね〜。 (自力では。) 

 次はいよいよキャブの屋根です。  後ろ板より倍以上も大きいので気合が必要です。

 

2012年 2月中旬  フレーム 軸箱

レーザーで切ってもらった部品ができあがった。 フレームの厚みは6mmで、高さは18cmある。 小さな部品がたくさんあるのは軸箱部品です。

モーターも友人にお願いしていたものが届いた。 250W×2個です。 11枚のスプロケットもついていました。 

こうした部品が揃ってくるとやる気がもりもり出てきます。 

   

 

フレームの枠を組んでみました。                           軸箱も組み立てました。 いつものように積層です。   まだヤスリがけが残っています。

   

 

フレームに入れるとこんな感じです。 実物の機構とは少し違います。

  

   

ランボードも取り付けて、製作途中のキャブを乗せてみました。               う〜ん。 ちょうど犬小屋といった大きさの感じかな。

   

 

2012年 2月下旬  イコライザー支点 と イコライザー と 連結器

 イコライザー支点はいつものように重ね合わせで作っています。  イコライザーの両端は板バネを受ける構造になっています。  

   

 

小ネジで固定してロー付けしました。 ロー付けするとすぐに錆びるので、すぐに塗装します。

   

 

 連結器の重ねあわせはいまいちですが、鋳物にこだわっている余裕がありません。

 また、作るのが精一杯で、途中の写真を撮る余裕がありません。 

 わずかこれだけの加工に2日間を要しました。  このペースでは3月25日の完成式に間に合いそうにありません。

2012年 3月上旬  イコライザー支点等の取り付け穴開け。

 フレームに取り付くイコライザー支点の取り付け穴や、モーター取り付け台の取り付け穴など、フレームへの穴あけをすべて終了しました。

写真は撮れませんでした。

2012年 3月中旬  下旬  足回り完成

 3月25日の運転会に間にあわせるため、 上回りは作りかけのままにして、 足回りをまず完成させました。

急いだため写真を撮ることができませんでした。

友人製作のコントローラーはとても快適で、一度つかったら手放せない。

 

2012年 4月上旬 よさみ運転会

先週のつくでは吹雪だったが、ここ、刈谷のよさみは桜が咲く寸前で、1輪だけ咲いているのを見つけた。 えらい違いである。

実は5インチでの走行状態を確認したくて持っていったわけだが、 ロールもピッチングも全く問題なかった。  ただ重量バランスが、前が重く下がっているので石を後ろに積んで走った。

今後はウェイトを積むようにしなければならない。 予備バッテリーを2個つめるようにしようと思います。

 

2012年 4月下旬 屋根削り

 少し間が開いたがようやく屋根を削る時間がとれた。 電気かんなとサンドペーパーをつけたサンダーを駆使してようやく削った。

次はパテを塗って、ペーパーでこすって、塗装の予定です。

また、今日はガラス屋さんで窓のガラスを切っていただきました。 

  

  

てかてか光っているステンレス板はエンジンルームの屋根材です。 両端を曲げてネジ止めの予定です。

ひさしや、ヘッドライトや窓枠や手すりやワイパーや排気管や・・・・。 まだまだ一杯あるなあ。

 

2012年 5月上旬 塗装開始

パテを塗っては削りを繰り返してきたが、ついに嫌気がさしてきた。  きりが無い。 あっちを直すとこっちが気になりの繰り返しだ。

どれだけやっても先輩たちの美しさからはほど遠い。  前に進めるために割り切ろう。  

  

 

下半分は茶色になるので下までは塗っていません。

 

2012年 5月上旬 ひさしとドア

ひさしが付いた。                                        ドアもつけた。 実物を確認しなかったが多分引き戸だろう。 ドアはやはり開かなくちゃね。

  

 

 

2012年 5月中旬 窓枠塗装、排気管、給油孔(たぶん)、運転台、ランボード

ランボードは動輪舎から購入したものです。 エンジン横のランボードとキャブ前につけました。

  

 

窓枠です。

  

 

 運転台です。 細かいことはきりが無くやれる大きさなのでこの辺でやめることにしました。    キャブ後ろの2本のパイプは多分給油孔だと思う。 後ろの長いのは排気管だろう。

  

 

2012年 6月上旬 排気管上蓋  手すり  ラジエーターグリル

 エンジンルームの上と運転台の前の手すりがあるので、 手元にあった動輪舎の支柱(ハンドレールノブ)で作った。 

  

 

 実物のラジエータグリルは板状だが、丸鋼で作った。 まるで魚を焼く道具みたいだ。

 

2012年 6月上旬 足掛け、 窓枠

足掛けをつけた。 これがないと人が乗り込めません。

      

 

前面ガラスの窓枠をつけた。 当初はネジ止め固定を考えていたが、 工作するのに、ここが一番大きな開口部で開くと便利なので、実物同様に蝶番で開くようにした。

ツートンカラーのボディーは工作がやりにくい。 最後に腰周りの茶色を塗る段取りなる。 一旦茶色を塗るともうアイボリーは塗れないと考えなければならないからだ。

塗装で工作の段取りが決まってしまうのは工作の制約が多いことになる。

ところでこれだけキャブが大きいと中がからっぽだと違和感がある。 しかし縮尺1/4位の男の人形はおもちゃ屋で見たことがない。 ざっと40〜45cmの身長だ。

女の子の人形なら雛人形で大きいのを見たことがある。 だが女の子では様にならない。 男の衣装をつくるのも手間だ。  何か良い方法はないだろうか。

 

2012年 6月中旬 茶色シート張り

ようやく茶色のシートを張れた。 

  

あと、ドアの左右にある手すりとヘッドライトを作ろう。

 

2012年6月24日  定例運転会で運転しました。

2012年7月上旬   ヘッドライト 警笛 

 以前からヘッドライトに使えそうなものを物色していたが、なかなかいい物が見つからなかった。 

形が似ているものはサイズが合わず、 サイズがよい物は形が違うといった具合だ。 

結局虫めがねとお玉で作ることにした。 まずは片側だけ。  

真鍮丸棒から削り出せば実物と似たような物ができるが、今は経済事情も悪くそのファイトはない。

   

2つ作り色を塗りました。                                  1/6のボールドウィンと1/4の酒井C4  乗務員は森林鉄道ということでモリゾーとキッコロ。

  

 

 警笛は自動車用のホーンで、6種類のパターンがあり、 それぞれにエコーも出せるというものを購入した。 取り扱い説明書を読むとエコーは本来自動車では車検にとおらないらしい。

 しかしディーゼル機関車のタイフォーンは余韻が残るのでエコーがほしい。

 エアーホーンもやってみたが音が大きすぎたり、音色がいまいちだったりとどうもしっくりこなかった。  ならば簡単な電子ホーンにしてしまえ! てな具合である。

 価格は2000円未満だったが、送料や振込み手数料などで倍くらいになってしまった。

 どんな音でなるか楽しみである。

  

 

2012年11月上旬   ガラリ

 なんと3ヶ月ぶりのC4の更新である。 つくでのレイアウトの整備やなんかで時間をとられていた。 しかしその間にもこのガラリをどうやって作ろうかと思案していたのだ。

 ルーバーというのが正しいのかガラリというのが正しいのかよくわからないが、要はエンジンルームの換気口だ。

製作方法は、結局オーソドックスな、金型+プレス方式になった。 金型といっても自作のものだし、プレスといっても雄型をハンマーでぶったたく手荒いものだ。

できあがったものがこれだ。  なにしろハンマーでたたくので1枚1枚の飛び出し量がちがうのでよく見ると不揃いである。  最後の1枚は割りとうまく揃ったが、なれた頃には終了である。

 

 

載せてみた。 早く色があせてボディーと同じトーンにならないかな。

  

いい雰囲気になってきた。

 

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