クラッチレバー交換とクラッチワイヤーのグリスアップ

 かなり前に立ちゴケしたときにクラッチレバーが曲がってしまっていたのだが、いろんな人から『曲がってるね』とチクチク言われ続けてきたのがいい加減うんざりしていたのでとうとう交換することにした。
 実はレバー自体は去年の夏のバーゲン時に買ってあったが、クラッチ操作にはたいして気になることろもなく、何よりもめんどくさがり屋なのでほったらかしになっていたのだ。


 正面から見るとストレートなブレーキレバーと比べて、翼君のドライブシュートよろしく、ググッと下に向かって曲がっているようだ。 
 まずはクラッチホルダーについている銭形平次の小銭のような円盤型ねじを緩める。

 円盤型のねじに溝が切ってあるが、これが交換時のミソ。



 関係ないけど、汚いクラッチホルダーだね〜。。。
 ミラーもサビサビだし、ハリケーンのハンドルも金色が台無しだ。
 お見苦しい写真でゴメンナサイ。
 裏側のナットを緩めて、レバーのヒンジピンとなっているボルトを抜く。
 クラッチワイヤー自体ををねじって緩めるように回し、ワイヤー側のねじ部の溝と円盤型ねじの溝を合わせておく。
 こうするとクラッチワイヤーがホルダーからはずせるようになる。
 レバーを前側に開いてホルダーから取り外し、そのままさらに前に開くとホルダーからレバーがはずれる。
 レバーがはずれたらワイヤーの端っこのタイコ部をレバーから抜く。
 レバーにタイコと同じ溝が切ってあるのがわかるだろう。ここにケーブルがはまっているのだ。
 新しいレバー♪

 ポリッシュされててピカピカだ。
 クラッチレバー交換のついでにクラッチワイヤーのグリスアップもすることにした。

 ワイヤーをさらに緩め、ホルダーから取り外してしまう。
 エンジン側の接続部からもワイヤーをはずす。

 中央の鍵穴型の溝にワイヤーの端っこが引っ掛けてあるだけなので
 ちょいと浮かしてはずせる。

 中央右に移っている小汚いのがクラッチワイヤーの端っこ。
 ワイヤーグリスとグリスインジェクション。

 インジェクションはバイク用品屋でも売っている。僕はオークションで900円で購入。
 クラッチワイヤーをインジェクションにはめ込む。
 ワイヤーの被覆部がインジェクションにしっかり入りこむところまで入れ、これでもか!というくらい押さえボルトでぎゅーぎゅー締め付ける。それくらいしないとグリスを注入したとき噴射の圧力で隙間からあふれ出てきてしまうのだ。

 セットできたら写真のようにグリスのノズルを穴に差し込みこちらの準備は完了。
 新しいグリスを注入すると反対側(エンジン側)から古いグリスが押し出されてくるので、何もしないとその辺に飛び散ることになる。
 ビニール袋などで回収しよう。

 では!
 いざグリス缶のボタンを押せ!
 古いグリスを一掃せよ!

 ぶじゅぶじゅぶじゅ…と汚いグリスがでてくる。
 しばらくするときれいになるので、そうなれば終了だ。
 さて、あとは復元。

 エンジン側をもとに戻し、
 クラッチホルダーにワイヤーホルダーをねじ込み、
 新品レバーにワイヤーのタイコ部をはめ込んでクラッチホルダーにセットする。
 ワイヤーを引っ張るようにしてワイヤーホルダーの溝にワイヤーをはめながらレバーを収める。
 で、ヒンジピンを差し込んだら終了。
 ピンの裏側のナットを締めるのをお忘れなく。
 あ、あれ??

 新品でも曲がってるような気がするのは僕だけ??
 交換しなくてもよかったのかな(汗)