Canon F1

Pokyuコメント

 このカメラは発売当時の1970年代前半日本のカメラの中で最も高価なものでした。 当時カメラ業界の勢力分布としてはNikonF、NikonF2で圧倒的な優位を築いたNikonの独壇場で、高級機分野ではCanonはかなり出遅れた感が否めませんでした。 そこで「眠れる獅子と言われた日本のキャノンがこの1台のカメラに5年の歳月をかけていました。」というキャッチコピーの元、満を持して発売されたのがこのカメラです。 手に取ってみると流石にCanonの気合が感じられるカメラで、内部のメカ感が操作する部分全てから伝わってくるようです。 いい写真が撮れそうな気のするカメラというものが有りますが、NikonF2と共にこれはその筆頭とも言えるカメラです。 ただしその重さには一寸閉口する所が有り、長い間首にかけていると確実に肩こりになります。
 形式  35ミリ版フォーカルプレン一眼レフ
 マウント  FDマウント 
 シャッター  機械式金属膜(チタン膜)横走り B・1〜1/2000秒
 電源  H・D型
 体格  146.7×99.5×43ミリ
 重量  820グラム
 製造期間 / 製造台数  1971年〜1976年
 発売時価格 / 大卒初任給  10万4000円 / 4万961円(1970年)