Olimpus Pen S2.8

Pokyuコメント

 オリンパスの天才設計者と言われる米谷美久さんが入社後最初に手掛け大ヒットに繋がったという伝説のカメラです。 戦後の復興期でまだフィルムが高かった時代に、従来の35mmサイズの半分のハーフサイズを提案し(世界にはもっと早くからハーフサイズカメラは存在しますが、営業的にこれだけ成功したのはこのカメラが初めてです。)大成功を収めました。 ハーフサイズながら写りは抜群で、カメラはレンズが命という事を教えてくれた最初のカメラです。 新たにカメラを手に入れる度に岡崎駅前の今は無くなった歩道橋の上から駅舎を定点撮影していたのですが、このカメラで撮影したプリントを見た時その解像度にビックリしました。 絞り、シャッタースピード、焦点全て手動で距離計も無いカメラですが、決まった時にはフルサイズもビックリするような鮮明な写真が撮れます。 レンズはテッサータイプのD-Zuikoで、どうもテッサータイプには素晴らしいレンズが多い様です。
 形式  35mmハーフサイズレンズシャッターカメラ
 マウント  NA
 シャッター  コパル製レンズシャッター B・1/8〜1/250秒
 電源  不要
 体格  108×68×40ミリ
 重量  350グラム
 製造期間 / 製造台数  1960年
 発売時価格 / 大卒初任給  8800円 / 2万4102円(1965年)