Pentax S2

Pokyuコメント

 Pentaxのカメラとの初めての出会いは、子供の頃に住んでいた伝馬通りの市川メガネのショーウィンドウでした。 何でメガネ屋にカメラが展示してあったのか今となっては謎ですが、そのカメラが多分このS2かそれに近いタイプのものでした。 ペンタプリズムの前面に付いたAOCoのマークが何とも言えない高級感を醸しており、子供心に憧れた事を思い出します。 このK、SVなどと共通のクラシック然としたデザインはPokyuの最も好きなものの一つです。 エプロン部の縦線やペンタ部の稜線、緩やかなカーブを描いた銘板上のラインなどが何か静かな佇まいの日本建築を思わせるのです。 巻き上げレバーの雫の様な何とも優美な造形も見事としか言い様が無く、MXなどからこのレバーが無くなってプラスティックの指宛が付いた時には本当に残念でした。 
 形式  35ミリ版フォーカルプレン一眼レフ
 マウント  M42マウント 
 シャッター  機械式布膜横走り B・1〜1/500秒
 電源  不要
 体格  145×92×83ミリ(標準レンズ込)
 重量  760グラム
 製造期間 / 製造台数  1959年〜1962年
 発売時価格 / 大卒初任給  2万500円 / 1万6115円(1960年)