RICHO Auto Half E2

Pokyuコメント

 リコーは非常にユニークなカメラを出すので有名なメーカーですが、これもその面目躍如たるものを感じさせるカメラです。 今までのカメラのスタイルをまるで無視したかの様な斬新なデザインに、スプリングモータを内蔵し、本当にシャッターを押すだけで写るカメラを実現してしまいました。 しかも初代機はこのE2を遡ること10年の1966年の発売です。 ハーフサイズということもあって、現代のデジカメに近い感覚で、どんどんシャッターを切れる稀有なフィルムカメラです。 富岡光学製造のリコーレンズの描写も中々面白く、一寸レトロな感覚に写ります。 写真家の須田一政さんはこれに嵌って、リコーオートハーフのみで撮った写真集を出しています。 またこのカメラのフィルターは一風変わった長方形で、ファインダーも一体でカバーする様になっています。 このフィルターは中古カメラ市などでもあまり見掛けないので、一寸珍しいのかも知れません。
 形式  35ミリハーフサイズ版レンズシャッターカメラ
 マウント  NA
 シャッター  セイコーシャBS-11 1/30、1/125秒
 電源  不要
 体格  89×67×34ミリ
 重量  270グラム
 製造期間 / 製造台数  1976年
 発売時価格 / 大卒初任給  1万8800円 / 9万1272円 (1975年)