しまなみ海道〜四万十川〜高知 2011/10月
仁淀川〜高知(3日目)> 土佐を後に(4日目)
土佐を後に(4日目)
残念ながら四国の旅も今日でおしまい。昨夜から急に感じるようになった冷気が、シーズンオフに入ることを告げているかのようです。
自転車で高知駅に向かうと、北風が冷たい。冬用のグローブが必要です。ここ南国の高知でも朝の最低気温が12℃。寒いわけですね。
高知駅でゆっくりと輪行し、岡山行きの特急に乗り込みました。
駅を出発した電車は太平洋から離れ、祖谷渓の険しい山岳地帯を抜けていきます。いつかここも自転車で走ってみたい。徳島から香川に入るとほどなく瀬戸大橋が見えてきました。ここを渡ると本州。いよいよ現実へ引き戻される気がします。
高知駅で
瀬戸大橋
岡山駅で新幹線に乗り換えて名古屋へ。しかし、四国の特急と比べてはいけないのかもしれませんけど、新幹線って、尋常じゃない速さです。外の景色を楽しむどころか、過ぎ去るスピードが速すぎてドキドキしてしまうほど。
こうやって、遠ざかっていた日常へ向けて疾走していくのでした。
しまなみ海道に加え、四万十川と沈下橋、土佐湾、桂浜。今回は、これらガイドブック上にも紹介されているものばかりが出会いではありませんでした。
斎灘、遍照院、大谷トンネル、四万十川中流西岸の小路、仁淀川、雪蹊寺。
見方によってはただの景色、ただの建築物、ただの道。出会いなんて大げさな表現なのかもしれません。でもこのような、一見何気ないものの中に、ある種の惹きつけられるようなものがあるのは、うまく説明できませんが、そこに命あるいは命の痕跡のようなものを感じるからなのかもしれません。
(おしまい)
おまけ
今回の自転車旅行、帰宅後に私の自転車の重さを量ってみました。
なんと荷物積載状態で23kgもある... ママチャリどころか、いまどきのフルサイズ電動アシストサイクルよりも重いかもしれません。自転車本体の重量がカタログ値11.5kgなので、倍になっているわけです。ふだん10kgを切るロードバイクに乗っている方々にとっては、あり得ない数値でしょう。
これでも必要なものしか積んでいないのです。3泊4日分の着替え、パジャマと、せっけん、シャンプーほか洗面用品、歯ブラシ、タオル。民宿に泊まる場合、浴衣やアメニティが完備しているとは限りませんから。
雨具に防寒着、カロリーメイトやゼリーなどの非常食や塩分補給のアメ、風邪薬ほか常備薬。輪行袋に工具も忘れちゃいけません。スペアチューブにタイヤレバー、夜間走ることはなくとも、トンネルではバッテリーライトが必需品。ワイヤーロック(鍵)だって必要です。
バックとそれを支えるキャリア。ボトルには飲料を。財布やケータイも走るときはフロントバックに入れてます。
ほら、けっこうな荷物になるでしょ。考え方によってはもっと切り詰めることもできるでしょうが、その場合はコインランドリー利用が前提だったり、設備の整ったホテル泊が必要だったり、何かと制約があるかと思います。
そうだ、電子メモ帳のポメラだけはよけいかもしれません。でもスマホやタブレットPC、ポータブルナビを持っていくと、それはそれでバカにできない重さですよ。
まぁ、あまり神経質にならずに携行したいものは持っていって、重さを気にする代わりにゆったりと走り、道中気に入ったおみやげを買ったりしたほうが楽しく旅できるのではないかと思います。