小さい二輪車ライフ、小さい旅

最終更新日: 2017/11/26

萩〜秋吉台〜門司 2017年11月

  1日目> 2日目 >3日目

2日目 萩→ 秋吉台→ 美祢

朝からご飯3杯! この日は秋吉台を通るアップダウンの多いコース。途中に店舗がほとんどなく、食料補給が望めなさそうなのでしっかりと食べておきます。民宿を出発し、松陰神社へ寄りました。趣のある良い神社なのですけれど観光バスが次々に乗りつける人気スポットらしく団体客が次々に訪れておりました。


松陰神社


松下村塾

萩中心部を出て県道32号を進むといきなり上り坂。しかし気温が8℃ほど、寒さで体が動きません。キツイ勾配ではないものの、3泊4日の荷物で自転車が重くなっていることもあって思ったように進みません。わずか数km走っただけの道の駅萩往還で早くも休憩です。
既に妻はバテバテ、さつまいものポタージュをすすって体力の回復を図ります。こんな状態でこの先秋吉台まで行けるのか不安いっぱいになってきました。予定通り昼頃に着くのは無理か、それどころかこのペースでは最悪夕刻になってしまうかもしれない... まぁ、不安ばかり口にしても、先のことを憂いてもしかたない。ともかく自分の脚で走るのみであります。


道の駅で既にバテバテ


雲雀峠

トンネルを抜けて国道に合流、再び県道32号に入るとまもなく雲雀峠への上りとなりました。走っているうちに体が温まり、ほぐれてきて、上りでもあまり力まず上体をリラックスするように心がけると呼吸がラクになり、小さい峠ですが無事越えることができました。
大正洞入口の店舗で休憩します。疲労が溜まり始めた体に甘酒が沁みました。お店のお兄さんは趣味として自転車を始めようかと思っているとのこと。雑誌や知人の影響を受けているのでしょうが、旅仕様の私たちの自転車にも興味津々で、自転車の特性だけでなくキャリアやら荷物の積載やら、期せずして話が弾みました。


大正洞入口で休憩


甘酒が沁みました

いよいよ秋吉台カルストロードです。アップダウンばかり、もちろん登坂のほうが多め。妻は妻のペース、私は私のペースで写真を撮りつつゆるゆると上っていきます。
20代前半の頃、カワサキGPZ250Rで走ったはずなのですが、全然憶えておりません。きっと予定した経路を辿ること、目的地へ着くことで目一杯だったのでしょう。


秋吉台カルストロード


長者ヶ森

たいして標高が上がったわけではないのに木々が途切れ、草原の間に石灰岩が姿を見せる独特の風景に変わりました。日本ではないかのような景色ですね。自転車で走る秋吉台、いいものです。

正午過ぎ、なんとか秋吉台のピークに着きました。ヘロヘロになった足で展望台へと向かい、民宿で朝作ってもらったおにぎりを頬張ります。観光地にありがちな類型的な食事と比べ、ごちそうに感じますね。ラッキーなことにほとんど風もなく、実に穏やかなひと時でした。


展望台からの光景


おにぎりに心温まる

食後はコーヒースタンドでゆっくりと休憩。有名な観光地ではありますが、平日のせいか人が多すぎることもなく、ゆったりしたリズムが心地よくて長居していました。

秋吉台を後に急坂を下り、秋芳洞入口に来ましたが、観光センター前の雑然とした空気に気圧された私たちは秋芳洞に入ることなく先へと走りました。


秋芳洞入口


秋の日差しの中、長閑な地方を走る

国道435号を進み、途中で県道240号に入ったまではいいものの、左折個所を間違えて大回りした挙句、無事に美祢駅へ到着。平日の日中だからか閑散としている駅周辺でカフェレストランに入って休憩しました。


おやつタイム


ホットサンドとコーヒー

カフェの店主はCB400SFspec2に乗られているそうです。でも体調が思わしくないときに停車中、足で車体を支えることができずに2度ほど転倒されたとか... 息子さんに譲られたというVOLTYが車格的にいいけれど振動で手が痺れるのが悩ましい、などと何故かバイク談義になりまして。おかげで疲れた身体がほぐれた気がします。

市街中心部では宿泊施設がここしかないであろうビジネスホテルにチェックイン。まず風呂に入り、コインランドリーで洗濯できて助かりました。
夕食は近くの中華料理店へ。酢豚もエビチリもそうだけど、特に麻婆豆腐が衝撃的なおいしさ!


夕食は中華料理


衝撃的なウマさ!

女将さんによると醤油と塩以外、調味料もすべて手作りだそうです。どうりで信じ難いほど美味しいわけです。美祢市民はなんて幸せなんだろう。私にとって忘れられないお店の一つとなりました。