小さい二輪車ライフ、小さい旅

最終更新日: 2014/11/16

しまなみの島々 2014年10月

  3日目> 4日目

4日目 因島→向島→尾道→ 自宅

朝の気温は9℃。前日よりはマシとはいえ、それでも冷えます。バカな私ですが、この日はしっかりとタイツを履きました。当たり前ですが全然違います。


民宿の子猫たちがお見送り


因島大橋を越えて向島へ

因島大橋を越え、向島ののどかな空気の中をゆったりと走り、尾道へ渡りました。


渡船で尾道へ渡る


尾道浪漫珈琲で休憩

まず商店街にある尾道浪漫珈琲店でモーニングコーヒーを。決して小さくないお店ですけれど、地元密着型の、いい雰囲気のお店です。しかし尾道って賑やかですねえ。静かな離島から来てみると、何だか違和感を覚えてしまうほどです。


味のある商店街


お好み焼きだ!

いくつかお店を見て回るも、急に疲れてきて早めに昼食にしました。一度食べてみたかった尾道のお好み焼き、ここではイカフライやレンコン、砂肝など変わった具材が入っていました。
B級グルメを味わった後、あまり尾道市街を観光する気になれず、早々に引き上げることに。新尾道駅へ着いて時刻を確認すると、次のこだままで約20分少々。その次は約2時間後。それならばと、窓口で切符の指定席変更を願い出て、急いで輪行作業にとりかかりました。作業に慣れない妻も急かす形となり、時間的に賭けになりましたが、かろうじてこだまに間に合い、岡山でのぞみに乗り換えることができました。

新幹線での移動は超高速でいつもは落ち着かないのに、帰路はなぜかあまり緊張しませんでした。私の心がまだ瀬戸内の島々にいるからでしょう。
尾道を出てから3時間半後、自宅に着きました。この日の走行距離:約20km。
早すぎて実感が湧きません。私の心はしばらく島々に残ったままでした。
                          (おしまい)

おまけ

あまり面白くもなかったかもしれませんが、今回の旅記録を最後までご覧くださり、まことにありがとうございました。
皆様方はどんなご感想をお持ちになったでしょうか。
「なんだ、テメーの旅の自慢かよ」「どうせオレにはそんな休みなんかとれねえよ」という諸兄も中にはお見えのことでしょう。ごもっともでございます。

甚だ僭越ながら私見を述べさせていただきますと、そのようにお感じの場合はそこで終わり。その先はありません。「けっ、他人の旅なんてどうでもいいよ」というご意見をお持ちになるのも、人それぞれ。ごく正常だと思います。

でも、もし、もしこの旅記録をご覧になったとき、ご自身の立場やしがらみをほんの一時忘れて、羨むのではなく、素朴な人柄や自然に触れることを思い、「ああ、いいなあ〜」と素直にお感じになったとしたら。

是非その感触を大事にしてくださればと思います。
決してこの旅記録を持ち上げてほしいわけでもなければ、しまなみの島々を礼賛してほしいわけでもなければ、貴方自身に島々を訪れる行動をすぐに起こしてほしいわけでもありません。
大事なのは「いいなあ」と感じる、言葉にできない感覚です。計画とか結果ではないのです。何もこの旅記録でなくとも何でもよろしい。絵画でも音楽でも。
「ああ」と心が動く感触を大事にしてほしい。

知識や経験は脳を豊かにするのでしょうけれど、こうした感触を重ねていくことで、心が豊かになっていくような気がします。だから、芸術でも商品でも、個人レベルの小さなものに触れてほしい。私はそう思います。