小さい二輪車ライフ、小さい旅

最終更新日: 2020/01/12

しまなみ海道とゆめしま街道 2019年10月

  3日目> 4日目

4日目 今治→ 自宅

明け方の激しい雨音で目が覚めました。数日前の天気予報から一転、今日は雨模様。しかも朝から本降りです。
それにしても本当に静かで落ち着いた旅館。防音設備など整ってないのに宿泊客が多くても静かなのは、宿泊客のマナーが良いからでしょう。お遍路さんもいらっしゃるかもしれません。ハレの機会だったりイベントだったりという旅行とは違う、個人個人の日常の一部である旅を大事にしている宿でした。また来たいです。
外は雨ですが、今治駅までの道に長いアーケードが続いていて助かります。


素敵なコーヒーショップ


充実のモーニングセット

途中、小さなコーヒーショップを見つけて朝食をいただきました。トーストとサラダだけでなく、グラノーラまで。ここでも渋いジャズナンバーが流れています。おいしいコーヒーまでいただくことができて、今治の印象がますます良くなりました。


駅近くで駅弁を購入


旅の締めは鯛めし弁当

駅近くの弁当店で作りたての駅弁を購入しました。実直な印象を受けるお店です。幸い雨は小降りになり、雨具や自転車がずぶ濡れにならず助かりました。
自転車を輪行して特急で岡山まで。次に新幹線に乗り換えます。車内で今朝購入した鯛めし弁当¥1300を。旅行中もっとも高額な食事かもしれません。でも昨今の駅弁にしてはレベルが高く、素材の味を生かした調理に、四国を感じたのでした。

穏やかな自然と、地元の方々の優しさや素朴さ、実直さに触れた旅でした。
他人と争う必要なんて無い。自らの立ち位置を探る必要も、何が得になるのか考える必要もない。気の利いたことや社交辞令を言うこともない。心豊かな暮らしがありました。穏やかな瀬戸内地方は、やはり魂の故郷でした。
そしてこれまで以上に彼我の日常の差を意識してしまい、以前よりも苦しい日常になってしまいそうな予感を抱えつつ、私は臭気のきつい娑婆に戻らねばなりません。

でも限界を感じたら迷わずに行こう、瀬戸内の島々へ。
                          (おしまい)