しまなみ海道ツーレポ 2006/10月
10月15日 尾道→ 大三島
いよいよ今日は橋を渡り、島々を走る日。昨日さんざん苦労した坂を下り、すぐに尾道駅へ。ここから駅前渡船に乗ります。
船の写真を撮りたかったのですが、すぐに船が来てしまったので、あきらめて乗り込みました。自転車の料金は\110。この渡船は人と自転車、原付のみしか乗船できず、中長距離フェリーに比べれば とっても快適です。
5分ほどで向島へ到着。
渡船乗り場の坂を駆け上がると しまなみ海道サイクリングの始まりです。少々迷ったものの すぐに国道に出て、快晴の中向島を走ります。島内は歩道と共用とはいえ自転車道が整備されていて快適に走れます。案内標識は少ないものの、見落とさなければ道に迷うこともありませんでした。
案内標識通り国道を外れて県道377をしばらく走ると因島大橋が見えてきました。
でかい! 立派な橋です。しかし近づくにつれて不安が首をもたげてきました。橋が相当高いところにあるのです。つまり橋を渡るには けっこうな高低差を上らなければならないことになるわけで...
果たして橋への入口は橋のふもとであり、平面的な地図上では0kmなのに、実際は 橋まで それなりのUPを上っていく必要があったのでした。ここの上りが道中最もつらかったです。勾配こそ緩いものの、初めての橋であり、なかなか目の前の橋に到達しないイライラ感もあったと思います。軽く考えていて、ここまで飲料を買えずに補水できなかったのも痛かった...
ここの上りでママチャリに乗っていたオッサンは抜いたが、ロードに乗った外国人女性には軽く抜かされました。気にしない、気にしない。先を争う旅ではないし、私もオッサン。後の体力を考えて走らなければならないですし。
旅行ガイドにはレンタサイクルを借りて気軽に走ろうなんて若い女性が自転車で走っている写真が載っていたが、とんでもない! 普段自転車で走り慣れている人ならともかく、女性、いえ、ろくに運動していない、私のようなオッサンにはけっこうキビシイ。確かに抜群のインフラとはいえ、さすがに一般受けはしないような気がしました。
やっと坂を上りきり因島大橋を渡ります。ここの橋だけ構造上あまり景色が良くありませんでした。通行料\50だし、まあいいか。
橋を降りると因島。国道をどちらへ行ったものか迷いながら地図を見ていると さっき抜かしたママチャリのオッサンも到着。地元の人かと思っていたら何やらじっくり地図を見ています。旅行者にしては荷物がほとんどなさそうだし、少々フシギな人に見えました。(失礼)
案内表示通り走っていくと国道ではなく島の北側を走るルートのようです。途中で左折するよう表示があり、UPを越えると因島フラワーセンターに出ました。さらに先へと走り、国道へ合流すると急に賑やかな雰囲気になってきました。今までほとんどなかったコンビニも発見。飲料を買っておきます。歩行者が多い。ちょうど しまなみ海道スリーデーウォークが開催されていて、その参加者のようでした。おそらく日常、橋の自転車・歩行者道利用者が少なく、このようなイベントを通して盛り上げているのでしょう。開催者の人たちは大変だと思います。地元を愛する心が伝わってきました。
スリーデーウォークの参加者たちとすれ違いながらUPを上り、生口橋を渡ります。ここは美しい島々が見渡せて景色がいい。
次は生口島。少々遠回りではありますが、
島の北側:県道81号線を走ることにしました。
耕三寺にも立ち寄りたかったのですが今回はパス。
しおまち商店街をのんびりと走り、サンセットビーチにつく頃には昼飯時に。
でも、サンセットビーチにはうまそうなメニューを掲げている店がない...
悩んだあげく先へ行くことにしました。
多々羅大橋のふもとに来たとき、シトラスパーク瀬戸田まで5.5kmの看板が目に入りました。腹は減ったものの5.5kmなら行けそうです。もともと時間に余裕はある。橋へは行かずにシトラスパーク瀬戸田へ向かうことにしました。腹が減っていたので長く感じました。心なしかあまりスピードも出ない。非常食を何も持ってこなかったことを悔やみました。せめて耕三寺前で たこめしを食っておけば... まあ、いいや。シトラスパークには何か食い物があるでしょう。
ようやくあと2kmになったとき、表示通り分岐を左に折れると、急に厳しい上りになりました。あとからあとから汗が吹き出てくる。耐えられずに自転車を降りて押しました。なんてことだ... 行けども行けどもUPが続きます。たまらず休憩を入れましたが、腹が減って力が出ない。しばらく押して自動車道が眼下に見えるようになってもUPが終わりそうもないため、ここで潔くシトラスパークはあきらめました。今日の目的地はまだ先。ここで体力を使い切ってはいけないのです。残念...
180度向きを変え、豪快に下って分岐を戻り、多々羅大橋に向かいます。腹が減ってるのに疲労のためか食欲が無い。
もっとも道中、何も商店らしきものが無いんですけど...
なんとか橋のふもとにたどりつき、おなじみのUPを上ります。体力が尽きてきているが上るしかない。フロントのギヤをインナーに入れ、淡々と上ります。さっきの生口橋もそうだったのですが、自転車・歩行者道と原付道が完全に分離されているため、気分的には楽。ほとんど同じところを通るとはいえ、原付では見れない景色が見られるのでした。
やっと多々羅大橋を越え、ふもとまで降りると道の駅「多々羅しまなみ公園」が見えました。やった! やっと食べ物にありつくことができます。食欲は無かったが、食べないと体がもちません。平目丼を食べて回復してきました。ついでにむらさきいもソフトも食べて糖分を補給します。
ここでマジェスティ125でツーリング中の2台に話しかけられました。
原付とはいえ、島々を巡るにはペースがやや速いのでしょうか、私の自転車に興味があるようで、話が弾みました。
さて、元気が出てきました。ここからこの大三島の中ほどにある、大山祗神社へ向かいます。6kmほどの道のり、栄養補給をした後の体にとってはUPも苦痛ではなく、自転車道も完璧に整備してあって快適でした。
大山祗神社の入口へ着くと お祭りの真っ最中。しばらく踊りを見学しているとバスに乗ってきた妻が到着しました。
尾道から何度も乗り換えて大変だったとのこと。ご苦労様でした。
ここの宿「茶梅」ではラッキーなことに宿泊客が私たちだけ。前日はスリーデーウォーク、次の日は祭りの打ち上げで満室だったそうです。ここは女将さんも仲居さんも優しく大変親切で、とてもお世話になりました。近くの温泉まで送迎してくれた上、夜は特別に宿の玄関まで入ってきた獅子舞まで見学できて、楽しかった! 夕食が抜群だったのは言うまでもありません。
素晴らしかった食事
刺身もあさりも鯛めしも!
オコゼの唐揚げも絶品でした
鯛のカブト焼きは美味すぎて撮影前に完食