小さい二輪車ライフ、小さい旅

最終更新日: 2008/07/06

過去掲載した編集◇コラム11

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Service Pack (08/05/25)

 とうとうWindows UpdateでVista SP1の配布が始まり、さっそく私のメインPCにも適用することにしました。何やら互換性の向上とか、頻繁に利用するソフトの起動高速化、ファイルコピーの時間短縮、スリープからの復帰時間短縮、バッテリー寿命の向上など、そこそこ評判が良いようです。
 ただ、通常のWindows Updateとは異なり、ダウンロード&インストールに長〜い時間がかかります。そうかといって、PCを長時間放置しておいていいわけでもなく、ヒマなのです。このあたりが もう少し簡便になるといいんですけど。

 昨年初めの登場以来、PCに高スペックを要求するとか、ダメOSとかいう評判もあったVista。私も今年初めから使い始めたわけですが、互換性など一部うまくいかない部分もあり、動作もおかしくなって、先日リカバリーまでしましたので、現時点では すごく良いOSではないのかもしれません。以前使っていたWindos XPのノートPCを手放すことにも ちょっと抵抗がありますし。
 ところでそのXPって、そんなに優良OSなのでしょうか?

 ここからは 与太話です。

日経クリック2002年11月号より抜粋
「XPでもなぜフリーズするのか」
「XPって安定するんじゃなかったの?」
「周辺機器が動かない」
「プリンターやスキャナーが動かない」
「ドライバーのインストール中に警告画面が現れた!」
「実録Service Pack 1インストール体験談」
「再起動したらブラックアウト!回復コンソールも効かず…」
「メールの添付ファイルが受け取れないよ〜」
「インストール前にはバックアップを!」

同じく日系クリック2003年6月号より抜粋
「Windows XPは買ったままでは使いやすくない!」
「どうして使いにくいのか」
「・華美なグラフィックスで表示が遅い
 ・使いやすい設定になっていない
 ・初心者向きのため、動作がのろい」
「画面のインターフェースがいまひとつなじめない、そう感じている人は多いはず」

 う〜ん、XPといえども以前はあれこれあったんですねえ。
それでも、XP以前のOS:Windows 98がよくフリーズしたり、Windows 2000に98系との互換性の問題があったりして、XPに対してはVista登場時のようなバッシングはかなり少なかったのかもしれません。

XP SP2  Service Packといえば、XP SP2ではひどい目に会いました。それまで使っていたノートPCは既にSP1導入済みだったのですが、SP2をあてた瞬間、セキュリティソフトはおかしくなるは、プリンターと通信できなくなるは。どうにもならず、リカバリー。
 やり方が悪かったんだ、と思い、リカバリー直後にSP2をあてて、その後にあれこれソフトを入れたものの、やはりプリンターの機能がおかしく、いくつものソフトが起動しなくなってしまいました。
 あれこれ苦戦した挙句、またまたリカバリー。もうSP2はやめたのでした。

 で、Vista SP1のインストール中に この文章を書いているのは Windows Updateには何の関係もない、WindowsCE機のINTERTOP。
そりゃ、できることは数少ないし、現在の水準からしたらウエブ閲覧や重いメールを受信するのも 激遅の部類ですよね。
 でも、安定性はきわめて抜群!! バックアップもリカバリー(フルリセット)も超簡単で短時間。もう10年前の、とっくに枯れた、過去のOSなのに。妙ですね。
Vista SP1
 おっと、こんなことをグダグダ書いてたらSP1のインストールが終わって再起動したみたいです。
ダウンロードも含めて約2時間でした。

 さあて、これから何もトラブルが起きないといいんですけど...

パンク修理もまた楽し (08/03/23)

 車やバイク、自転車を利用する人たちにとって、できることなら避けて通りたいものの1つがパンク。私だって避けたいです。長年、最低でも空気圧管理だけはしていたおかげか、もう20年ぐらいもパンクの経験がなかったのですが、それは単に運が良かっただけなのかもしれません。

 昨年末の会社帰りに自転車の後輪がパンクしました。あまりにも久しぶりのことなので少々動揺しましたが、タイヤの空気を補充しつつ、何とか家に帰れたのは不幸中の幸いでした。それでもパンクが直ったわけではなく、チューブを修理しないといけないことに変わりはありません。寒いし面倒だけど、さっさと片付けるかと思い、約20年ぶりにパンク修理にとりかかりました。

チューブ
タイヤを外して、
孔発見!!
パッチを貼って、
タイヤとともにホイールへ取り付け...

の前に、念のためタイヤの裏側を点検しておきます。万一何か異物が入っているかもしれませんし。


タイヤ
約1.5mmのガラス片発見!
こいつが真犯人でした。








ガラス片
取り除いてみると
何とも凶悪な容姿をしています。








 タイヤを組み付け、何気なくトレッドを触ると妙に違和感があり、指に痛みが走りました。よ〜く目を凝らすと、そこには1mm以下のガラス片が いっぱい刺さっているではありませんか!!

 もうダメです。新タイヤが必要です。
しかし、1年、2,000km未満でダメになってしまうものなのか...
 自転車店の話によると、自転車タイヤの選択肢は徐々に減る傾向にあって、レース用とヘビーデューティ用の2極化が進んでいるらしいです。
2極化...何かあまり感じ良くない話ですね。

新タイヤ
少々迷いましたが、新タイヤはツーキニストにしました。700Cだし、新品タイヤは固いし、 自分ではめるのは さぞかし大変だろうと思いましたが、そうでもなくて助かりました。





 20年ぶりのパンク修理にしては、わりとサクサク終了しました。
新品タイヤのおかげか、自転車もちょっと新しくなった気分。
たまにはトラブルも悪くないですね。
でもこうやってパンク修理を楽しめるなんて、私はかなり変人なのかもしれません。

自分らしく生きる-(続編) 帰属と孤影 (08/03/02)

はじめは局地戦が続いていたが、俺が志願するころには戦線が拡大し、
ふたつの星系に属する二百余りの惑星が戦火に巻き込まれていった。
俺は戦った。
初めは生まれ故郷のメルキアのためと信じて戦った。

だが、戦いは長びくばかりで、終わりがなかった。

俺は疲れた。
だれもかれもが疲れていた... サンライズ「装甲騎兵ボトムズ」より

 大きな仕事が佳境に入ってきた休日前の夕刻、突然上司に呼ばれ、深夜残業もしくは休日出勤を命ぜられたとしましょう。あなたはどうするのでしょうか。潔く断るか、それとも進んで引き受けるか。
それは、納期が迫った事情も十分理解できるからなのか、会社のためか、クライアントのためか。
あるいは家族のためか、出世のためか、はたまた、自分が選ばれたのだ、その程度のことができなくてどうするという、自らのプライドのためなのか。

 中高年で心の病を患う人たちが多いそうです。
多くの場合、それまでの比較的自由な環境とは違って、会社や組織の論理、社会の規範を守らなければならない立場におかれるからだとも言われています。

 以前「自分らしく生きる」3部作に書いたように、偶然かどうか、私自身も心の病を患い、そして同じように心の病に罹患した、多くの人たちを見てきました。
私自身も含め、例外なく その多くが苦しんでいました。
機能不全に陥り、バリバリとは働けない自分を受け入れられず、また周囲にも受け入れられず、薬物療法で症状が改善すると、あるべき姿に戻るべくバリバリ働く。
 そして そのうち何割かは疲れ果てて、また心の病を再発する...

 一方、全く苦しむことなく困難を克服し、バリバリ働く人たちもいます。いったい何が違うのでしょう。
世の中、表と裏、光と影があり、作用と反作用が存在するように、男と女、文型と理系があり、音感がある者とない者、絵心がある者とない者が存在します。これはほとんど生まれつきのものではないかと思います。
同じように、生まれつき組織に属する側の人と、そうでない人たちとが存在する気がするのです。

 誰しも働かざる者 食うべからず、1人では生きていけないのだから、個人の都合は後回しで滅私奉公が当たり前というのが正論でしょう。心の病を患っている人たちも、その社会的な “標準” に復帰すべく苦しんでいるのです。
 でもその “標準” は、組織の側からの一方的な見方であり、組織に属さない、マイノリティ側からの見方ではないとも言えます。驚くべきことに、心の病に対する回復、復帰には “標準プログラム” があり、患者はそこに乗っからないと、それはそれで苦しむことになるのです。何かおかしいですね。
 そもそも 会社のため、とか、世のため人のため、とか、地位とか評価とか、生きていくのに必要ないなず。 他人に迷惑をかけず、食べていければいいのであって、実績とか、結果とか、成果とか、富や財産、世間体とかはどうでもいいはずです。こんなものにこだわっているから悩み、苦しむのかもしれません。
 これが、組織に属さない側の人たちの “座標” なのです。
何年にもわたる経験でわかってきました。自分の本質をないがしろにしていると自分自身が潰れてしまう。

 でも、そうはうまくいかないのが現実。
組織の側から見ると、属さない側の人は組織の役に立たず、迷惑な存在なだけなのかもしれないから。
属さない側は社会の規範、会社の事情に押しつぶされそうになります。

 私は今日も、自らの座標 ─そのグラグラしていて今にも倒れそうな座標、吹けば飛ぶような座標─ を確認しつつ、何とか働いて生活しているのかもしれません。

無駄無駄無駄無駄ァ! (08/01/27)

!ブルースクリーンだ! またやってしまいました。
以前使っていたPCの調子がどうにも直らなくなり、昨年末に購入したNew PC。
OSはVista。

New PC トラブルに時間をとられるのを避けるため、自作を敬遠してメーカー製PCにしたのに、少々性能にゆとりがあるモデルにしたのに...
いえ、ゆとりがあったせいか、使い倒すべくソフトを入れまくり、設定をあちこち変更した結果、だんだんと動作がおかしくなってきて、近ごろはシャットダウンしたのに勝手に再起動するようになって、エラーの原因を探って、レジストリを修正したり、BIOS設定を初期化したり...
まったく、何をやってるんでしょう。以前とあんまり変わらず、全然スマートなPCライフじゃありません。
PCはただの道具。なんだか無駄なことをやっている気がします。
これならXPで自作したほうが良かったのかもしれません。

昨年まで使っていたPCは メーカー製のノートなんですけど、何度となく不調に陥りました。あれこれとソフトを試したのはもちろんですが、とにかくセキュリティソフトとの相性が悪く、数々のソフトを渡り歩き、多くはリカバリーするはめになりました。
最も苦労したのはデフォルトのOS:XP SP1にSP2を適用したとき。初めは良くても すぐにいろんなソフトやドライバーがまともに動かなくなって、苦しんだあげくSP1に戻したのでした。
そんなノートPCも昨年後半から動作がおかしくなり、ブルースクリーンが頻発。新PC購入後、申し合わせたかのように起動しなくなり、HDDへのアクセスランプがまったく点かなくなって「Operating System Not Found」のメッセージ。きっかり5年使いましたが、これで寿命のようです。

とはいえ処分するのももったいない。HDDがおかしいと判断しHDDだけ新規購入。
最初は良かったものの、やはりまた起動しなくなってしまった。
こうなったらマザーボードか何かが原因なのか? どうせ二束三文だ。分解してやる。
   ノートPC分解
   古いHDDを取り外し 新HDDをセット… でもダメ  分解だー

HDDケース 見た目では配線や基盤にダメージが無く、結局原因がわからず、HDD接続部に接点復活剤を吹いたらどうやら直ったみたいです。調子が悪かった原因はこれだけか... HDD交換もPC買い替えも無駄だったか?

古いHDDは格安ケースに収め、ポータブルHDDとして余生を送ることになりました。


まったく何やってるんでしょう。PCはただの道具。これじゃ道具に翻弄されっぱなしじゃないですか。
ほんとはノーマルに近い状態で使い、調子が悪くなったら、簡単に直らなくなったら、さっさと買い換えたほうが無駄がないのかもしれません。
そういえば私のバイクライフも無駄が多い。ノーマルかライトカスタム程度にしておいて、調子が悪くなったら さっさと乗り換えたほうがスマートなんだろうなあ。

私の人生も無駄ばかり。スマートにステップアップだなんてとんでもない。
あっちへよろよろ、こっちへよろよろ。
私の存在自体も無駄なのかもしれないし、世の中あれもこれも無駄なものばっかり。
あっと、効率主義的、唯物的、欧米的発想に偏ったかもしれません。
東洋的発想だと、無駄も何も表裏一体、一蓮托生といったところでしょうか。

年を重ねたらわかるのかと思っていましたが、何もわかってないみたいです。
実は自分と他人を比べることが無駄なのかもしれません...

何だかよくわからないけど、まあいいではありませんか。


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