小さい二輪車ライフ、小さい旅

最終更新日: 2025/01/12

管理人はたぼうの編集◇コラム

それぞれのカフェもよう (25/01/12)

 2024年も物価高が続き、特に食材の高等が酷く、ストレスが大きい印象でした。個人的に訪れていた名店にも大きな変化がありました。

 隣市の隣市、たまに訪れていた雰囲気良くコーヒーもおいしい喫茶店、物価高で経営難に陥り、昨年末閉業されました。個人経営のお店がまた一つ無くなってしまい、寂しい限りです。
 自宅から比較的近かった、お店が急に閉業されたこともショックでした。それも “破産” だそうで... モーニングサービスにトーストだけでなく、温かいうどんもセットだったので、たまにありがたく利用させていただいておりました。残念です。
 もう1軒、自宅からは少し離れた場所にあって、オートバイや自転車でたまに訪れていた小さいカフェが昨秋に突然閉業されました。自分自身が減給になり、少し足が遠のいてしまってはいましたが、なじみ客になっていただけに残念... 閉業の理由は存じませんけれど、重い決断だったであろうことを想像するばかりです。ちょっぴり日常から解放された、穏やかな時間を過ごすようなコンセプト、物価高が続いて一般庶民には難しくなってしまったのかもしれません。

 一方で逐次値上げを選択したお店も。数年前からたまに訪れていたカフェ、オシャレな外観から、かつては話題だった人気店なことが想像されます。ここ1年少々でブレンドコーヒーが¥450税込→ ¥500→ ¥550へ。物価高ですのでしかたない。ただしそのまま客側が受け入れるかどうかは別で、オシャレというより、ややファミレス的な雰囲気の店内は目立って客足が減ったように感じます。
 画像は昨年終盤にいただいた、おにぎり焼きそばセット¥1,000税込。焼きそばはソース過多でビショビショ、おにぎりは塩分過多。割高感ばかりか接客をはじめ、店内の空気も刺々しさすら漂ってきたように感じます。もう再訪はないでしょう。

 他方、アッパーミドル層をターゲットにしているかのようなカフェ。お店側の主張はほぼゼロ、客層に合わせた少々上質な内装、上質をうたう雑誌群、上質チックなメニュー、... 私が訪れたとき、店内の雰囲気とは違う、スタッフの方々のご苦労やストレスが垣間見えてしまっているように感じました。来店客のプライドや優越感を支える、お店側は分断されていました。客側もお店側を気遣うことはありません。そもそも私のような、二輪車の客、それも原付二種の客は完全に想定外。歓迎されざる客ですね。二度と訪れることは無いと思います。


 最近なじみになりつつある、やや遠方の喫茶店。ランチを楽しみに、真夏以外は月イチくらいのペースで訪れるようになっていたのですが、昨夏は猛暑の影響で店主が体調不良に陥りお休み。そのお休みが4か月続き、再開されたのは11月末でした。
 日替わりランチが¥950税込から¥1,000に値上げとはいえ、それでもリーズナブル。この物価高の中、最小限の値上げ幅に感謝です。飲食業にしてはわりと長い間お休みされたことも影響しているのか、まだ客足が以前ほどには回復していないようですけれど、何よりもご高齢な大将の健康が大事です。
12月に2回、ランチに訪れましたが、居合わせた客はおそらくリピーターばかり、皆それぞれに大将を気遣い、声をかけていました。分断なんて微塵も無い。大将の人の良さが客に伝搬し、細い細いつながりを生んでいるかのようです。それでも大将の気力や健康は有限。営業を続けられている限り、できるだけ通いたいと思っています。

 月イチくらいで訪れる、名古屋市内のとある喫茶店。個人客が多く、それぞれ静かに、思い思いに過ごすイメージが強く、お気に入りの店の一つです。ところが2025年初に訪れると珍しく「臨時休業」の貼り紙。休業は1日だけなのか確認しようと、店の入口に何か表示されていないか確認しようと近づくと、たまたま居合わせたマスターが外に出てきて、「突然お休みしてしまい、申し訳ない」とのこと。何とママさんが急に入院されて、再開は当面先になるようです。詳しい事情は存じませんが、ママさんのご快癒をお祈りいたします。再開されたらまた来ます。元気なママさんのお姿を拝見できる日をお待ちしています。

古館 僕は「心の天動説」と呼んでいるのですが、現代人は自分が世界の中心にいると思い込んで苦しいと叫んでいる。
 でも、この世は諸行無常だから物事はすべて移り変わるし、どんどん消えてなくなる。たとえば。自分は固定していて周りが移りゆくと思っているけれど、いま息を吐いた瞬間の私と、息を吸い込んだ直後の私とでは、肉体も心の中もすべて変わっている。そして、諸法無我だから「私なんていない」「自分を滅しろ」と釈迦は言っているように思います。 古館伊知郎・佐々木閑著『人生後半、そろそろ仏教にふれよう』PHP新書より

過去掲載した編集◇コラム

コラム43

昭和30年代のレコードを聴く



コラム42

猛暑とプチ・セルフネグレクト
超ダウンサイジング
生きる目的 -人生を楽しめ?-
生きる目的 -人生と苦しみ-

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パソコンとのつきあい 〜突然死と復旧
パソコンとのつきあい 〜サブ機の変遷
老舗の名店が次々に閉業2023
食に敏感で困ります 〜後編

コラム40

パソコンとのつきあい
食に敏感で困ります 〜前編
春の不調と飯田小紀行
下落する自分を受け止める

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私なりの絶メシロード
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aiwaのスマホを使い始めて

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自分語りの呪縛
メンテナンス集中シーズン
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続)メンテナンス集中シーズン

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批評する中高年たち
乗り物多すぎ
それぞれの中高年

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Separate Lives

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相対的貧困の経験
定年後を考えてみる
里山の春の中で
山裾の異空間2021晩冬

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食費のダウンサイジングは失敗みたい
アウトサイダーのままでいい
コロナ禍と小さいカフェや食事処
ダウンサイジング

コラム33

山裾の異空間 -2020夏
用品取り付け失敗にうろたえた話
一人で過ごす、ユルい休日
さよならZZR250

コラム32

地方の小さな異国で
旅の外食
秋のショートツーリング 2019
旅の中食

コラム31

旅の内食
夏のショートツーリング
旅の宿泊
山裾の異空間

コラム30

真冬にふらり、ソロツーリング
旅と出会いと [11]
ゆるふわカフェその後
旅と出会いと [10]

コラム29

コーヒーがおいしいカフェ
旅と実績
旅と出会いと [9]
旅と出会いと [8]

コラム28

ゆるふわカフェ番外編
続々)ゆるふわカフェ
旅と出会いと [7]
続)ゆるふわカフェ

コラム27

ソロツーリングでの出会い
ゆるふわカフェ
20年が過ぎたZZR250
オートバイや自転車が紡ぐ小さな縁

コラム26

体のメンテナンス再び
オフ会のこと
ヒデリノトキハナミダヲナガシ
選択肢と生きる実感
人間五十年、化天のうちを比ぶれば、
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コラム25

人間五十年、化天のうちを比ぶれば、
 夢幻の如くなり[2]
人間五十年、化天のうちを比ぶれば、
 夢幻の如くなり[1]
災厄とそれぞれの人々
亡母からの手紙

コラム24

食にこだわる[5]─管理社会
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旅と出会いと[6]
人生を構成する要素 (前編)

コラム23

バカになることと信じること
人生は紙ヒコーキ
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食にこだわる[4]─原罪

コラム22

冬のバイク乗り
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病魔は突如襲いかかる
夏のバイク乗り

コラム21

旅と出会いと[4]
食にこだわる[3]─いのちを継ぐ
食にこだわる[2]─自然エネルギー
食にこだわる[1]─バランス

コラム20

自分で楽しくするんだよ
旅と出会いと[3]
250TR購入の裏ばなし
アウトサイダー

コラム19

バイク雑誌の思い出U
夢は実現させるもの?
それぞれの1年後
バイク雑誌の思い出T

コラム18

旅と出会いと[2]
共振U
モノとのつきあい


コラム17

続々)つながるスタイル
異なる世界
本を旅する
続)つながるスタイル
つながるスタイル

コラム16

旅の記録とカメラ
旅と出会いと[1]
座標

コラム15

続)正解はどれでしょう?
正解はどれでしょう?
いつまでたっても
生きる目的

コラム14

心に刺さった特撮作品
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アルジャーノンに花束を (後編)
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コラム13

クオリティ
長かった一日
こころの健康診断

コラム12

クリスマスに寄せて
ひと区切り
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コラム11

Service Pack
パンク修理もまた楽し
自分らしく生きる-(続編) 帰属と孤影
無駄無駄無駄無駄ァ!

コラム10

続々)キャブセッティング
続)キャブセッティング
眠れない夜

コラム9

ホントのところ
続)なんだかすごいぞ
なんだかすごいぞ
ひとりボトムズごっこ

コラム8

自分らしく生きる-(3/3) 達生
自分らしく生きる-(2/3) 臨崖
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コラム7

新車購入
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親切

コラム6

自転車再生
デジタルオーディオプレーヤー
録音メディア

コラム5

体のメンテナンス
これもひとつのバイクライフ
国際バランス
梅雨

コラム4

デジタル携帯グッズ
悔恨


コラム3

変身ヒーロー
スマトラ沖大地震に思う
続)バイクのカスタムと味
生きることなかなかむつかしい

コラム2

ユンボギの日記
所属と放浪
バイクのカスタムと味
遡行
試乗会

コラム1

ふるさと
スプロケット歯数とタイヤ径
怪我の功名
三十にして立つ
3,000rpm以下の話
メンテナンスの話
ZZR250が大事な相棒となるまで