クォーターツアラー ZZR250の部屋

最終更新日: 2019/06/16

Ninja250(2018年式)ノーマル車インプレッション

2019年現在、乗り始めてから22年を超えた愛車ZZR250は経年劣化によるマイナートラブルはもちろん、乗り味をはじめあらゆる要素が旧態化しておりまして、乗り続ける意欲が低下の一途... 2018年、新型Ninja250と400に数km試乗、その完成度の高さから関心が高まっていて、乗り換えの筆頭候補となっているNinja250をレンタル。街乗りとワインディング、高速道路も試走いたしました。
高速+信号の少ない一般道を合計約85km走り、燃費は35.7km/Lでした。まだエンジンにアタリがつく前と思しき走行距離3,000km弱の車両で満タン法です。参考程度にお考えください。

本当は自分で所有し、長期間つき合ってみないことにはNnja250本来の魅力がわからないはず。 たった4時間弱の走行でこんなインプレを書くこと自体、ナンセンスかもしれないことをご了承ください。

総合

おすすめ度 <☆☆☆☆☆>

[格上の乗車感と十分な動力性能で守備範囲が広い]
安定感が高くて落ち着いた、オトナな乗り味だった前モデルのNinja250に対し、車体のがっしり感を削ぐことなく運動性能を引き上げただけでなく、完全な別モノに感じるほど動力性能を向上させている感触。
Ninja250 コンパクトな車格ながらほとんどのシーンで不満を感じることがなく、ブッ飛ばさなければもう十分。250ccフルノーマルでこれだけの性能を発揮していることに驚きました。

非常に完成度が高い反面、モデルチェンジを重ねるごとにフレンドリーさは薄まっている印象で、のんびり派の中高年やビギナーには少々とっつきにくいかもしれません。

 先代Ninja250のインプレッションはこちら
 先々代Ninja250Rのインプレッションはこちら

クルージング

おすすめ度 <☆☆☆  >

[どんなペースも難なくこなせそうだが...]
トルクはあるもののレスポンスが少々緩慢だった前モデルのNinja250とは異なり、低回転域もレスポンスが良い割に過敏な面も無く、低回転域でまったり走っていてもストレスが少ないです。3,000〜4,000rpm前後でものんびり走れるところがすばらしい。穏やかな2気筒のリズムにのどなか気分さえ味わえます。なのにそれほど回転数を上げずとも十分な加速力があり、ゆとりを感じます。低回転域でヒュルヒュル唸るエンジンですが、車速が上がると風切り音のほうが大きくなって音は気にならなくなります。
車体もがっしりしていて、カーブでは妙なクセもなく素直に車体が向きを変え、格上の乗車感があります。しかしシート高に対してハンドルがやや低くて安楽姿勢ではないのと、前モデル以上にマスの集中を感じるとともに前輪の加重分担が増えた感触なために、ツーリングバイクではなく格上のスポーツバイクを操ってる意識が抜けず、さほどリラックス気分にはならない気がします。まぁ、慣れればどうということはないのでしょうけれど...
フロントグリップにやや神経質になったため、未舗装路に入り込むのはなるべく避けたいところ。それでも軽量コンパクトなので何とかなりそうですが。
新型は長時間ゆったり走るようなツーリングには向いてないバイクになった気がします。同クラスで長距離ならVersys-X250という選択肢もありますし。それでもUターンは前モデルのように手が挟まりそうになることもなく、フラつくこともなく、わりと容易にできます。

高速道路

おすすめ度 <☆☆☆☆ >

[少しゆとりすら感じる動力性能]
100km/h+αまでの加速は十分、さらにその上の加速も250ccにしては十分な力感があり、スピードの伸びも悪くありません。前モデルに対し大きなパワーアップを感じるシーンです。
Ninja250 100km/h巡行でのエンジン回転数が7,000rpm少々。レッドゾーンが始まる13,500rpmまでずいぶん余裕があります。そこから加速するにはさすがに6速から5速へシフトダウンすることになりますが、5速も守備範囲が広く、引っ張っていくと250ccにしては車速がぐいぐい増していきます。今乗り続けているZZR250と同等のトップスピードか、それ以上かもしれません。また、低速域では安楽さに欠けるフロント荷重が高速域では逆に安定感につながり、まずまずの直進性と相まって程々に快適に走れませす。
エンジンの質感の面では完全新設計の恩恵か、パワーを感じながらもスムーズ。古いカワサキらしいザラついた感触やゴリゴリ感がなく、相対的に味わいが薄まっているかもしれません。
少々残念なのがノーマルスクリーンのサイズが小さく、車速を上げていくと思ったよりも風圧を受けてしまうため、ツーリングにはロングスクリーンが欲しくなること。それ以外は250ccとしては実に完成度の高い仕上がりだと感じました。

ワインディング

おすすめ度 <☆☆☆☆☆>

[イージーにハイペース走行が可能]
前モデルのNinja250は大型車的な安定感が特徴でしたが、この新型は安定感を削がずに少し振り回せるような感触に変わっていて好印象。250ccの車格というよりも、400ccの車格。ZZR400ではなく、もっと昔のGPZ400Rくらいの感覚です。 前モデルはややクセを感じる乗り味でしたが、新型はまったくクセが無く素直に曲がっていきます。フロントを中心に正確に旋回し、オーバーやアンダーなど一切ありません。強いてアラを挙げるなら、ハイスピードになるつれリアが跳ねる傾向なこと。サスなのかタイヤなのか、どのみち改善できると思います。
一般道ならエンジン性能も十分で10,000rpm回さなくてもダッシュします。ただし、クセのない安定した車体とスムーズなエンジンのため “走ってる感” は薄い。もう少し攻めるつもりで走っていてふとメーターを見ると、レンタル車両では今まで見たことがない数字、いえZZR250でも覚えがない数字を指していてビックリ... 直後に飛び込んだカーブで完全にオーバースピードだと思い、慌ててリアブレーキを構えたのに、ブレーキペダルを踏む以前に難なくカーブを通過してしまいました。
Ninja250
ワインディングでこれだけの表示値を見たのは、私のショボイ経験の中では昔々乗っていたZXR250だけ。カーブ進入までふっ飛ばし、入口でフロントブレーキを当ててきっかけをつくり、体重移動と同時に一気に車体を倒しつつも倒れすぎないように、前後タイヤのグリップを確かめながら、エンジン回転数を決して8,000rpm以下に落とさないよう、神経を張りつめながら旋回するという状況。それに対し、この新型Ninja250は難しいことを考えることなくバイク自体が曲がっていってくれるようです。
それが楽しいかと問われると微妙です。しかしつまらないこともなく、フラット志向というよりも高回転でパンチのあるエンジンに因るところも大きい気がします。

街乗り

おすすめ度 <☆☆☆  >

[気楽さは少ないものの、ストレスは少ないほう]
やや低く絞られた構えたハンドルと、前輪荷重な前傾姿勢が安楽に向きを変える走りが合わず、あまり街乗り向きではありません。市街地を走るのなら前モデルのほうがまだ走りやすいかもしれません。それでも前モデルと違って低回転域のレスポンスが良く、中回転域からはそれなりにダッシュ力があって扱いやすいです。ただし発進時に極低回転:2,000rpm少々でクラッチをつなぐと、かなり穏やかな出力でして、期待しすぎても所詮250cc。このあたりは高回転型250ccであることを認識します。
車体性能は250ccではなく400cc相当のもの。車体のターゲット車速は街乗りの速度域よりももっと上に感じました。市街地を走っていても、持てる性能を生かせておらず楽しくはありません。

おまけ

レンタルで街乗りとワインディング、高速道路を合わせて85kmも走ったのに、空いている区間もあったのに、ついにアクセル全開にする機会がありませんでした。過去にレンタルした車両はいずれも何度かフルスロットルしていたのに、今回ほぼ同じコースを走ったにもかかわらずできませんでした。
それだけ新型Ninja250の完成度が高いということでもあり、飽きの来ないバイクであろう予感がします。私もいい歳だということかもしれません。