マレー半島縦断記 1987/2〜3月最終更新日: 2011/03/06
3月3日  TAIPING → IPOH
          この日の走行距離: 74km
    
Taipingを出発。このときは まだ今日の苦難を知る由もなかった...
 昨夜の食い過ぎだろうか、腹をこわしてしまった。 ほとんど朝食を食べずに出発。
 すぐに峠に入る。 200〜300m UPしただろうか。 暑さも加わって、とてもつらい。
 途中、内臓が豪快に出ている犬や猫の礫死体があって、気持ち悪かった。 だらだら上りが異様につらい。 うー、暑い、もーだめ... 頭がボー... プッツン...

たび重なるUP-DOWNに疲労困憊。もうだめだ。
 それでも何とかIPOHに着いたが、駅の場所がわからなくて、いろんな人に聞いたりして ぐるぐるしてから やっと駅に着き、輪行。(注2)
「輪行」
自転車を分解し大きなバッグに詰めて電車やバスなどで移動すること。
または詰める作業を指す。
 特急料金は高い。 その上 自転車の金まで とられ、1人20.60 M$にも!
 夜8時すぎ、大都会クアラルンプールに着く。 輪行した自転車を 組み直して、早くホテル探さなきゃ。 体が動かない。 どうしたんだろう。 頭もスイッチを切られたみたい。 おかしい、何かがおかしい。 どうなっているんだ...
 クアラルンプールの夜を走る。 高層ビルが建ち並び よくわからない。 公園みたいなところで 地元の若い連中にチャイナタウンの場所を聞く。
 やっとチャイナタウンにたどりつくが、宿をぐるぐる探し回る。 みな高い。 親切なおじさんが一緒に探してくれ、チェックインしたのは 10時だった。
 水道水が消毒液臭い。 飲めるのだろうか。
               (はたぼう記)

Kuala LumpurのBukit Bintang付近
高層ビルの並ぶ 一大ショッピングストリート
今日の費用合計 34.20 M$
本日のスペシャルゲスト
ゲイ
 クアラルンプールの夜の公園にいた若者たちのうちの1人。 うるんだ瞳でこちらを見つめ、「握手」といって我々の手を握りしめて なかなか離してくれない。 この人、男なんだけど... 仲間から「こいつ、ゲイなんだよ」と言われた。
親切おじさん
 年配の中国系男性。 ほんと助かりました。
「地獄で仏」とは このことかもしれません。