INDEX 〜不定期にUPしていく予定です〜
- 台湾一周サイクリング ─写真館─ 麗しの島を満喫? (1986年2月〜3月)
- マレー半島縦断記 ─長編─ すべて思ったとおりにいかなかった… (1987年2月〜3月)
- オーストラリア旅行記 ─長編─ 実はかなり無謀な計画だった? (1988年2月〜3月)
- インドネシア バリ島ツーリング 伝統と観光開発の島をレンタバイクで半周 (1991年4〜5月)
- フィジー旅行記 観光開発と環境破壊の影を見た(1991年10月)
- はじめてのヨーロッパ ─写真館─ 駆け足で抜けた冬の都市 (1992年2月)
- マレーシア旅行記 戸惑いと苦悩が見え隠れ (1992年4月)
- フランスでサイクリング ─写真館─ パリを出て、足を延ばしてみた (1995年9月)
- タイ アユタヤとチャオプラヤ河 ─写真館─ ショートトリップで癒された (1996年7月)
- イギリスのハイキングコース ─写真館─ イギリスらしい自然に触れた? (1998年6月)
- スペインの古都を歩く ─写真館─ カスティーリャ地方は厳しかった (1998年6月)
「海外プチ冒険旅行」 開設にあたって (09/03/01)
景気の影響もあって、近年、巷では旅行熱も冷めてきていて、海外旅行に出かける人数も減少傾向だそうです。
かくいう私自身も国内、それも近場への旅行が多くなり、こんなコンテンツをわざわざつくるのも、何を今さら、といった感すらあります。
それではなぜ、私はあちこちの国を旅したのでしょうか?
すごく海外にあこがれていたわけでもなければ、何かのブームに乗っかったわけでもなく、生活にゆとりがあったからでもありません。
以前 私は日本という国があまり好きではありませんでした。 そうかといって、“この国がとても好き!” という行き先も無く、単に現実逃避したかっただけなのかもしれません。 できれば日本を捨てて、どこか快適な国で ずっと暮らしたい、そう思ったりもしていました。
捨ててしまいたいと思ったのは日本という国ではなく、本当は自分の周囲やしがらみ、過去、生活環境といったもの。 いえ、自分自身が嫌だったのかもしれません。
違う国なら違う自分として生きていける、そんな幻想にとらわれたこともありました。
旅先では私たち日本人に合う環境や食事もあり、同じような考え方・価値観に共感する人たちにも出会うことができた一方、日本とは全然違う常識や、何から何まで違う風土、到底受け入れ難い考え方にも触れました。
“近代日本的なもの”、“現代商業的なもの”、“社会組織的なもの”、これらの空気が感じられるところを 私は徐々に避けるようになり、周囲と意見が合わなくなることが増えていきました。
しかし環境の違う国に行けば行くほど、厳しい自然に接すれば接するほど、日本という国から離れることのできない自分が ますます浮き彫りになっていくのがわかりました。
誰しも親兄弟・肉親をはじめ、故郷や気候、食生活、母国語、その人の基準となる住環境など、何かしらを背負っています。 消してしまいたい過去も、これまでの自分自身も。
それらは決してキレイさっぱり捨てることはできないし、リセットすることもできません。
望郷の念といったものとはまた違う、きっと一生担いでいかなければならない類のものなのでしょう。
そのことがようやく実感できるようになってきたのは、何度も海外旅行を繰り返した後になってからというのも、皮肉というか、私自身がアホだというか...
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