6 読書記録 

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 本は、ほとんど読むこと無く、歳を重ねてしまった。

  サラリーマン時代の最後15年程、通勤時間(2〜4時間/日)の一部を読書に当てる事が出来た。猛烈なスピードで読んだ。内容は、すぐ忘れて行くが、有名な本を少し読む事が出来たと言う感じ。

 2002年8月、サラリーマンを首になったので、通勤読書室は閉鎖しました。

 高群逸枝「お遍路」、ようやく、インターネットの古本屋で見つけました。金沢の本屋さんでした。

 若い能楽師・憲人のコミック漫画本。こういう本もあることを知りました。

 あまり無理をしないで、読んで行こう。

 

11/01/01〜
読んだ日 書    名 著  者 区分 感  想
         
 17/06/14 破船  吉村昭 小説 貧しくて、無慈悲で、悲しい、百姓の落ち武者狩り と同じ、貧しい漁師のお船様の物語。

冬になると塩を焼く火を春まで燃やし、嵐の夜、岩礁のある海に導くように、商船を誘き寄せ難破させ、積み荷を奪う。何年かに一度のお船様だ。

勿論、村の衆は、組織的に乗組員は皆殺しにして、積み荷を奪い、船は解体し跡形もなく処分する、そんなお話です。

貧しくて父親が身を売って、村を留守にした3年間の出来事でした。

一度目のお船様は、各家に3年間の米をもたらした。

二度目の船は、赤い着物を着た死人のみの、お船様だった。ところが、その後、村中に病気が流行り出す。疱瘡だった。1/3が死に、1/3が醜い跡が残り、1/3が病気にならなかった。

村長もそのひとりであり、醜い跡の残った1/3は山に籠もり村は1/3に減った。

主人公の少年は、4人の家族を失い1人になり、漁に出たとき、年季の明けた父親が山を下り、帰りを見付けたところで終わる。
 17/03/12 百人一首 島津忠夫  短歌  100首、読むのに苦労しました。意味が分かりません。注釈を見て漸く。
もう、1回、読んでみます。

田子の浦ゆ、が、田子の浦に、になっていました。

難波津に  咲くやこの花  冬ごもり  今は春べと  咲くやこの花

大会の時、一首目に読まれる歌であるが、その時は「今を春べと」、と変えるそうです。
 17/02/10 川田順 生涯と歌
五十嵐信之 短歌  有名な学者の妾の子で、女のいる東京を抜け出し、大阪の住友に就職し、住友財閥の大番頭に一歩届かず、夫ある女二人と世間を騒がす恋愛をし、また、歌人として日本芸術院会員になり、85歳まで生きた。

資本主義の先端を走り、そして、歌を極めた、尊敬に値する人であるが、戦争協力だけはいただけない。歌は判りやすく、世間を向こうに回して、女を愛したことは、大好きである。

全歌集 中央公論社 川田順 を少しずつ読んでいます。

西行研究録 創元社、西行 創元社、弧悶録 朝日新聞社、住友回想録 中央公論社、葵の女 講談社 を、10年ほど掛けて読み終わりました。

 終のすみか 2001年9月22日、鎌倉街道歩きの途中、辻堂を訪ねたことあり。
 16/09/18 川口常孝全歌集
川口常孝 短歌  川口常孝という歌人の全歌集です。どんな歌を詠むかは、時代毎に変わるんですね。考えてみれば当たり前のことです。

4400首、読み切りました。思ったよりも、楽に読み切ることが出来ました。

30代後半から50代位の「想像力の広がりにつとめ、非日常の域を詠もうとした」時代の歌は、判らない歌が多かった。

「兵たりき」は、73歳で出版。
以前の戦場の歌は、多少、傍観者のようなところがあったが、醜い状況を、たんたんと詠んでいる。傍観者と言うより、自分が詠んでいるという感じがした。

良い歌人を知りました。一通り読み上げたが、今後、もう一度読み直してみるつもりです。
 16/07/31 兵たりき
 川口常孝の生涯
中根誠 短歌  川口常孝という歌人の総評です。短歌が読めるようになりました。

8月から、全集を読み始めます。
 16/07/13 老いの歌 小高賢 短歌  余生を生きるのではなく、新しい生を生きよう短歌でもって、と言う内容でした。

川口常孝という歌人を知りました。私より20歳ほど先輩です。
 16/06/13 沈黙 遠藤周作  小説  島原の乱が収束して間もないころ、イエズス会の司祭3人が日本国に潜入。生き残った1人が、日本人と関わり、最後、「転びのボウロ」となって生き抜く、物語です。


人が必要とする時、神は、何もせず沈黙を続ける、と。これが、いつまでも続き、ついに、役人に捕まる。

しかし、踏み絵を踏む時、「踏むがよい。お前のその足の痛みを、私がいちばんよく知っている。その痛みを分かつために私はこの世に生まれ、十字架を背負ったのだから」、と。

また、裏切り者のキチジローの顔を通して、「私は沈黙していたのではない。お前たちと共に苦しんでいたのだ」「弱いものが強いものよりも苦しまなかったと、誰が言えるのか?」、と。

踏絵を踏むことで初めて自分の信じる神の教えの意味を理解した。自分が今でもこの国で最後に残ったキリシタン司祭であることを自覚する。

裏切り者キチジローは、我々、そのものです。殉教した者は、ほんの一握りの人達だった。

また、奉行、通辞、首切り役人らは、今の役人と少しも変わらない、権力者の手先です。

権力者の言うことを聞くのが、国民のための役人です、と、契約書を出し、国民に向かって言っている。

今も昔も変わりはない。ただ、一神教の考えは、そろそろ、色失せて来ているように思われる。

資本主義、社会主義のひずみが凄すぎる。

今、国民は、凶作を恐れる以上に、恐れを抱いて、結婚も出来ず、子も生めず、毎日を過ごしている。喰い種を失った時、食いつなぐ手段がなくなっている。とてもじゃないが子は生めない。

「人が必要とする時、神は、何もせず沈黙を続ける」、を当たり前と考える無神論者ですが、百億人の人類の居る地球は、八百万の神の居る、「草木国土悉皆成仏」の世に変えて行くべきではないでしょうか。

 16/03/31 日本人が知らない集団的自衛権 小川和久 社会 人を動物と同じ生き物で、自分の存在こそ唯一、他はどうなっても良い。ただ、闘争あるのみの、人間らしさのない立場。

他人の家に土足で上がり込み、何千万という人を殺し、犯し、焼いて壊して、他国から武器を持つなと言われ70年戦争しなかった、この珍しくもすてきな国は、捨てて当たり前の立場。

戦争をする国しない国の選択もない、戦争はして当たり前、戦争の理屈はこうだ、戦争はこうあるべきだ、戦争はあるのだから、軍備はこうあるべきだ、と言う、立場。

以上3点の立場に立つ、解説書でした。

それにしても、戦争を出来る国に変えた権力者を、最大限持ち上げ最大の良い指導者としているのにはびっくり。

今の、地球上の戦争している国の考え方が判り、難しい理屈はいろいろあるらしいが、戦国時代と何にも変わらない事を知りました。

偏向放送局の真田丸はよく見ています。あっちに付いたり、こっちに付いたり、領民のためと言いながら、自分のためにしかやっていない信濃の小国の権力者、よく見ています。

世界3位の経済国で、島国で、子を産めない、人口が急速に減る、この国は、陸続きの信濃の小国に、実によく似ている。

この前まではドイツと組んで、今アメリカと組んで、親分とは不平等な契約で、しかも、散々馬鹿にされている。トランプの率いるアメリカが手を引けば、これからは何処と組むんでしょうか。

何処の他国とも組まず、戦争しない島国になる気はないのでしょうか。
 15/05/08 殺す理由

なぜアメリカは戦争を選ぶか
R.E.ルーベンスタイン 社会 9・11についいて、これほど無分別で卑劣な行動を取れるのはどんな人物か。悪の権化だ、と息巻いて、9・11の犯人を匿い核兵器を持っていると、アメリカはイラクを攻撃した。
 我が国の権力者も同調した。ところが何も出てこないどころか、ますます混乱の中東地区を作って仕舞った。
 ナチスに抵抗した地下運動も無分別で卑劣な行為だったというのか?
 先住民のインデアンを追い出し、メキシコ、スペインと争い、フィリッピン人を殺してきたアメリカを歴史を眺めつつ、分析している。
 独立以来、国外で250以上の軍事行動を取り、たった、3回のアメリカ国土攻撃、1812年のイギリス、日本の真珠湾攻撃、9・11 を絡めて考えさせられた。
 良い本を読むことが出来た。
 14/09/09 原発敗戦 船橋洋一 社会 全体の最適解を見出せないリーダー、不明確な指揮系統、タコツボ化下組織、最悪のシナリオの不在、等大東亜戦争とそっくり。

マニュアル化された組織と人間、もその中に追加すべきと思う。
 14/02/23 好戦の共和国 アメリカ 油井大三郎 社会 新天地に移住した人々の、凄い生き様が、戦争好きにしているのだと思いました。そんなことを言ったら、怒られそうですが。

原住民を蹴散らして、奪って、病気を持ち込み、凄い国を作りました。
 13/11/10  隣人が殺人者に変わるとき  ジャン・ハッツフェルド 社会 1994年、ルワンダでフツ族がツチ族を3ヶ月で80万人を虐殺した。 ジェノサイドです。昨日までの隣人がなたを持って集団で人を殺した。国際社会は見て見ぬ振りをした。

その生き残りの人達の証言である。漸く口を開いた。

ごく普通の町の住人の、農民、証人、校長や警備員、宣教師、町長、医者、弁護士などが、なた、棍棒を持って自らの手で隣人を殺した。

証言は凄惨、そのものだ。しかも、殺人者は楽しんで殺している。

ナチスがユダヤ人を殺すのが日常の仕事をするようにした。ルアンダもそうだったようだ。

我が国でも、関東大震災の時、朝鮮人虐殺があったという。どこの人の集団にはもあり得ることのようです。

これから、不自由な社会になりそうな我が国は、どこでも生じるであろうジェノサイドを、十分に意識してやっていかなければならない。
 13/08/08  男子の本懐 城山三郎  小説 緊縮財政と行政整理による金解禁。

それは近代日本の歴史のなかでもっとも鮮明な経済政策といわれている。第一次世界大戦後の慢性的不況を脱するために、
第一次大戦時に停止した「金本位制」への復帰。円相場の安定と慢性不況からの脱出のため、ぜひとも必要と言われたこの政策であったが、歴代内閣はすべて先送りしていた。
緊縮財政、軍事費削減、行政機構の整理、これに対する軍部や官僚からの激しい抵抗と闘い、緊縮財政がもたらす一時的な不景気を国民に納得させること、など、この困難な政策に真っ向から取り組んだ、浜口雄幸首相、井上準之助蔵相の生涯を描いたもの。

結果的には、志なかばで暴漢に襲われ、命を落とす二人。政策は失敗し、逆に軍部の台頭を許すことにつながり、日本は戦争への道を進むことになる。

現在の政治家の祖父に当たる、小泉又二郎、鳩山一郎なども登場する。

現在のデフレそっくりの第一次世界大戦後の復活のために、行った金解禁。札をどんどん印刷すれば、景気が良くなるという、現在との比較で読んでみた。

作者が男子の本懐として、浜口雄幸首相、井上準之助蔵相、を選んだのが良い。

その後、起こした第二次世界大戦後の借金と同じ借金を背負う、現在のアベノミスクは、やはり失敗。が結論。
13/04/20  日本の天皇  武光誠  社会 2000年近く、天皇は、天皇の緩い統治と共に、滅びることなく続いてきた。これからも、政治上の神に仕立て上げることなく続くことを願う。
多神教の日本であったればこそ続いたのだろう。政敵は、祭り上げられて神になる、そのような日本で続いてきた天皇と思う。
なお、国民が必要なしと思うならば、止めればよい。誰が入れたか知り金解禁ませんが、憲法にもそのような条文がある。

昭和天皇の政治介入は、3回だけであり(満州某重大事件について首相を非難。2・26事件について反乱軍と判断。太平洋戦争の終結を命じる)、後は、政治家や軍部に代行されただけである。悔しかっただろうと思う。戦後は1度もないという。

兵隊が死んだら靖国神社で会おうと言った、靖国神社参拝は、A級戦犯合祀後の参拝はない。法律に縛られないためと思う。天皇の意志と思う。今上天皇もない。法律に縛られない限り、行かないと思う。

沖縄が屈辱の日という、講和条約発効の日に式典をやるそうだが、天皇は出席という。法律上断ることが出来ないと、新聞にあった。

今以上に、天皇を法律で縛ることはやらない方が良い、と思う。天皇は象徴で良い。みんなが元首と思っているんだから。今以上、国民、天皇が縛られることは、真っ平ご免だ。

草木国土悉皆浄土。これも日本独特の考えという。

これからの世界は、多神教の、仏教の優勢な日本が作り上げていくようになるのではと思う。一神教の西洋文化への付き合いは、いい加減で止めた方が良いのでは、と思う。
13/03/19  インフレ到来 平山賢一  経済 戦後のどえらいインフレを思い、読んでみた。喜んで声張り上げる指導者を見ると身の毛がよだつ。
国債を発行して、それを買う紙幣を印刷してそれを買い取るそうだ。みんなの貯金を市場に返しても、それを借りて使う人がいなければ何ともならない。そんなに旨くいくのかな。
何の牽制も受けない自由に使える金が,世界のGDPの1.5倍の100兆ドルも有、儲かるところに自由に移動しているという。世界の政府のコントロール出来ない規模になっているという。儲けが一部の人に集まってしまった。
インフレで借金の目減りを計る事見え見えだ。
既に外貨に替えたり、物に替えたりする人達が増えているそうだ。

一神教の資本主義は、産業革命でぼろ儲け、植民地でぼろ儲け、アフリカ、中東でぼろ儲け、して、もはや、ぼろ儲けの余地がなくなってしまった。
これまでの資本主義は終わりだ。これからは、多神教の考え方を取り込んで、新しい経済が始まる、とみる。
13/01/31 原発のコスト 大島堅一 社会 電力会社の原発費用には、事故時の補償費等が含まれていない。IAEAの安全目標では10万年分の1、福島の事故を見込むと500年分の1となるらしい。1.2円/kwh。
また、国その他で負担している研究開発費、立地対策費は、1.72円になるという。これだけでも、火力発電より高くなる。
その他、廃炉費用、燃料の後処理がある。
再生可能エネルギーは、量、費用とも十分普及は可能という。本当かな?
13/01/06 金子みすゞの詩とたましい 金子みすゞ・酒井大岳 金子みすゞの作品は、今回、仙崎の記念館を訪ねて初めて知った。

今は、教科書にも載っているという。

今を生きる、真面目に生きることを素直に詠っている詩です。このような人が、私の親の時代にいたということに驚いた。

不幸な家庭だったらしく、若く自死している。しかも、50年近く忘れられていたという。

この本は、金子みすゞの詩から読み取れる前向きな生き方や思いやりの心の大切さなどを曹洞宗の禅師が、仏教の教えと照らし合わせて解説している、判りやすい本でした。

何度でも読み返ししたくなる。

12/09/30 未完のファシズム 片山杜秀 社会 明治憲法が一人に権力が生じないよう制限されていたこと、初めて認識しました。認識すればその通りと思う。

統帥権干犯問題もそのためらしい。その代わり、戦争を始める権限は、軍隊にはない。もっとも、天皇が、ヒットラーのように機能すれば絶大な権力を持って機能できた。しかし天皇は、そのようにしなかったようだ。明治時代は、元老がいて統一的に機能できたという。

原発事故対応を見ても、専門家に任せる方がよいと思われることもあるが、拡大解釈は、どうにも出来てしまうため、十分意見の言える国にしておかねばならないと思う。

1人の地位に大きな権限を与えれば、ヒットラーになるし、難しいことだ。

第一次世界大戦を傍観して、持たざる我が国は、英米とは戦争できないと悟ったという。

青島戦役は、日本は物量戦で勝利を挙げている。日露戦争は人海戦術で漸く勝ったが、多少付いてきた国力を頼りに物量戦で挑んだという。

軍人達は、これからの戦争は、総力戦であることを十分に知っていたようだ。

一方で国力がない分、精神力による軍隊を作ろうとした。しかし、実際の戦争にそれを使うつもりはなかったらしい。長期戦は勝てないことを十分に知っていたという。(皇道派)

満州国建国などあり、軍隊の中に国力を英並みに出来るという勢力が出来てきた。(統制派)しかし、精神力による軍隊の構築は続いた。

作者は、法華経の考え方が影響しているという。「銀河鉄道の夜」のように、天国に理想郷を作るのではなく、この世に作ろうと。「八紘一宇」など。

この本で大東亜戦争を始めた理由が定かでなかった。国の総力を使う戦争を始めた理由が、よく理解できなかった。しこも、玉砕、天皇陛下万歳、特攻隊の意味もよく分からない。武士道が、潔い最期が、影響しているのかな。

第2次世界大戦について、少し判った気がした。が、まだ、判らないことがたくさんある。

よい勉強になった。

最近の震災復興のお金で、九州の方の道路工事をやったりする、役人や政治のやり方を見ていると、今度の戦争の反省は少しも感じていないようだ。

領土問題の対応、憲法改正の動き、なども、十分注意してみていかなければならない。

物のない我が国のあり方は、非常に微妙だが、ヒットラーのように先の戦争と同じ事をやっては駄目だと思う。要注意の世の中となっている。

12/08/24 特高警察 荻野富士夫 社会 悪名高き組織の特高警察は、今も脈々と存在しているらしい。ごく平穏に生活している一般市民が取り締まりの対象であることに変わりはないらしい。多分、ブラックリストは出来上がっていると思われる。

例えば110番に電話すれば、即座に誰の電話か判るらしい。国民の共通番号などその最たる物だ。

表に出ないだけだ。

最近成立した、原子力基本法に、「我が国の安全保障に資することを目的として」と追加された。誰かが暴いてくれたので知ったが、これと同じ事が戦後ずっと続いているようだ。

拡大解釈、都合のよい解釈が、ずっと続いてきている。

最近の何でも「みんな右向け、右」の風潮に重なる。

権力者は自分の保身を最優先する。賢い役人がそれを後押しする。

12/07/31 橋のない川 住井すゑ 小説 7部まであるが、2部まで読む。今井正監督の映画を図書館から借り見る。

まちえが孝二の手を握った理由が、エッタの身体は夜だけ蛇のように冷たくなると大人はいうけど本当か、という、子供の残酷な興味の部分は、本で読んだ。

後にその理由が明かされる場面は、本で読まなかった。飛ばしてしまったかな。映画で知った。まちえが青年となった考二と付き合い、謝ったことは映画で知った。小説では、まちえは一生結婚しなかったと言う。

部落差別の理不尽さと陰湿さがすさまじい。最終的には京都市で行われた水平社宣言をもって終わっている。

現在の「いじめ」と同じ、と思った。二足歩行を始めた人間の本性を垣間見たと、いう感じでした。

12/03/20 人間の条件 五味川純平 小説 第6部まで約1年掛けて漸く読み終わりました。

主人公梶は強い人間でした。生きるために、たくさんの人を殺し最後は、曠野で死んでいく。梶は、心を病むような人殺しなどはしなかった。

人を殺すのが仕事である兵隊が、やりたい放題にやりたいことをやるのは、当たり前のことだ。どこの国の軍隊でも同じ事だ。だだ、指揮官が良い人間であれば、その扱いにくい兵隊も随分と変わるようです。

読んでそう思った。

生きて帰って戦争を語った兵隊は3人だけ知っています。

実戦の経験の無い軍医、初期にビルマで戦ってその後実戦のなかった兵隊、特攻に出掛けようとして隊長に止められた19歳の特攻隊の生き残り、の3人でした。

11/09/23 西部戦線異状なし レマルク 小説 レマルクは、反戦作家として、この小説を書いたのではなかった、第1次大戦のドイツ兵をただ描いたのみと言う。
11/08/31 武器よさらば ヘミングウェー 小説 西部戦線異状なし に及ばないと言う。
11/07/21 龍馬が行く 司馬遼太郎 小説 TVの後に読んだ。3ヶ月掛かりました。

小説は、いろんな人がいろんな考え方をもって作られるんだと知りました。

11/04/10 失楽園 渡辺淳一 小説 不倫の小説。

強烈な性描写で、新聞連載当時話題になった。映画・テレビドラマ化され、流行語にもなったのを覚えている。

話の構成は有島武郎の自死によるらしい。後半の多くは自殺現場調書の引用で占められているらしい。

阿部定の記述も多い。

そう、向きにならずに読むことが出来た。歳のせいらしい。

すでに主人公の元気はなくなっている我である。しかし、気持ちの上では、まだ、その元気はあるようだ。

11/01/02 疑似科学入門 池内了 社会 今、テレビでハーバード大学のサンデル教授の白熱教室が流行っているが、この疑似科学も、その対象となる問題と思われる。

そろそろ、科学も、心理学や哲学の問題として、もっと対象にすべき時代になったと見ていい。

そう、思わせてくれた本でした。

第1種疑似科学 占い、占星術、疑似宗教などの類。

第2種疑似科学 科学らしい装いをして実態のないもの。永久機関、水の記憶、マイナスイオン、健康食品の類。

第3種疑似科学 複雑系で、科学的に証明しづらい問題を曖昧にして、あたかも科学らしくしたもの。環境問題、電磁波公害など。人間が一番の複雑系であり、地球、気象、地震、二酸化炭素など。単純な要素に分けにくいため、現在の科学がもっとも苦手とする分野である。

第1種、第2種は、今の科学で対処出来るが、問題は第3種である。

複雑系との付き合い方

水俣病で患者認定基準を改めなかった。諫早湾の開門を認めなかった。共に「科学的根拠なし」。「科学的根拠なし」は気をつけよう。

地震予知、健康食品、電磁波公害など、解明出来ていない科学に対し、寛容に。決めつけない。逆に、新しい、よい知見が出てくる可能性もある。

温暖化は、進んでいることは確からしいので、炭酸ガス排出は減らそう。予防措置はやっていこう。

疑似科学の処方箋

疑似科学は廃れない。

正しく疑う心、寛容の心。人間は常にミスをし、都合良く解釈する。

疑似科学を教える。

予防措置原則の重要性。

科学者の見分け方。科学者も人間。ヒットラーを選ばないように。ミスに気付いたら即修正する柔軟性。

以上、私の考えを含めて纏めた。

         
10/01/01〜
読んだ日 書    名 著  者 区分 感  想
10/11/30 アリス、禅を語る 重松 宗育 宗教 不思議の国のアリスで、禅を語っています。判りやすく楽しく読めました。
10/09/15 空海の風景 司馬遼太郎 小説 空海の一生の物語。
10/06/29 人間失格 太宰治 小説 頭の良い子の、思いっきりの生き方。

これだけ女にもてればいつ死んでもいいのかも知れない。

この冬の竜飛岬の黒い空と吹雪を思い出した。

この小説を書き上げて、直ぐに入水したという。判る気がする。

10/05/02 闇の傀儡師 藤沢周平 小説 八嶽党という謎の徒党を巡る伝奇小説。

八嶽党とは徳川将軍家の座を狙ってきた謎の徒党である。彼らの悲願は、駿河大納言忠長の血筋の者を将軍にすることである。

その八嶽党の滅び行く姿である。

主人公・I見源次郎の八嶽党に対する認識が、物語の進行とともに変化していき、同情に変わっていく。

この八嶽党と公儀隠密の闘い、それと時の権力を牛耳ろうとする何者かの策動である。

そして、もう一つはI見源次郎と妻の妹、津留を巡る物語である。

10/04/18 梟の城 司馬遼太郎 小説 直木賞受賞作品。

伊賀忍者の葛籠重蔵、風間五平、木さる。そして謎の女・小萩。それぞれの思惑が入り乱れる忍びを主人公とした小説。

舞台となるのは、秀吉の時代。

10/03/05 項羽と劉邦 司馬遼太郎 小説 項羽と劉邦の戦い(楚漢戦争)を描く。

2ヶ月掛けて読んだ。

         
09/01/01
読んだ日 書    名 著  者 区 分 感  想
09/12/25 ゼロの焦点 松本清張 小説 戦争が終わって10年後ころの話。

殺人事件の謎解き。新婚早々の夫を殺された妻の謎解きです。

09/11/30 点と線 松本清張 小説 4分のダイヤの隙間から始まる推理小説。

少しぎくしゃくしながら、おもしろく読んだ。

次は、ゼロの焦点。

09/09/28 虹の橋 澤田ふじ子 小説 京都建仁寺脇の長屋の若者達の成長の物語。
09/09/21 波の塔 松本清張 小説 松本清張の恋愛小説。始めて読んだ。映画にもなったというが、知らないで居た。

怪しい商売の男の女房と、新米検事との、ちょっと暗い感じの、恋愛小説だ。

09/08/22 資本主義崩壊の首謀者たち 広瀬隆 経済 おもしろく読んだ。

今回の経済危機は、経済の崩壊、資本主義の崩壊という考えは賛成。

元々、資本主義は、不公平、過大の格差が生じる。従って、規制してきた。共産主義は、その規制の最たる物。

日本の儲けは、アメリカに吸い取られ、今は、中国が吸い取られている。アメリカが、資本主義を投げ出せば、日本は、救いようがない。ソ連の共産主義崩壊処ではない。

日本は働き過ぎだと言われ、休日を増やした。イラクと戦争始めれば、真っ先に賛成する。困ったことだが、軍隊を持って戦争を始めようとするのも、どうかと思う。

みんなでまじめに考える時だ。

09/08/07 朗読者 ベルンハルト・シュリンク 小説 映画を見ての読書でした。

母親ほどの年上の女と仲良くなった15歳の少年。突然、彼女は失踪。その間、本を読んでくれと頼まれ、彼女に本の朗読をしてやった。

彼が、法科の大学生の時、ナチス時代の看守の裁判で再会。授業で手分けして、その裁判を傍聴するが、彼は、毎回傍聴することになる。彼女は、看守時代、多くのユダヤ人を殺した罪を負い、服役することになる。

彼女は、彼氏が傍聴していることが分かっていた。彼は、彼女が、文盲であることを知るが、彼女は、それを隠して服役したのだ。

10年後、彼は、本の朗読をカセットテープにして、彼女に送りつけることを始める。テープだけを送り続けた。

彼女から、手紙が来るようになる。彼は、返事は出さなかった。彼女が字を覚えたことを喜ぶ。テープの本を買い、テープを聴いて字を覚えたという。

10年後、彼女は出所することになった。再会を果たす。「大きくなったわね 坊や」と言われる。映画(英語 原作はドイツ語)では、「坊や」は、「kid」だった。

彼が住む所、仕事を用意したが、出所の前日、自殺。

その後、彼女の意志に従い、所持金の処分を行うが、墓参りは、10年後となり、それ1回だけであった。

事実を、淡々と語るのみ。朗読のテープを送るのみ。逢わない。話をしない。墓参りは1度だけ。

能のようだ。解釈は読者に投げつけている。

09/05/20 バフェットの財務諸表を読む力 メアリー・バフェット&デビット・クラーク 経済 見方は、当たり前のように思えるが、やったことがない。

少し真面目に、調べてみよう。

この不況で、バフェットは、世界富豪の2位になり、財産が半分になったという。しかし、平気な顔をしているのだろう。

09/05/09 駅路 松本清張 小説 松本清張の短編集。駅路始め10編。

TVの駅路は、向田邦子の脚本で、相当な部分が追加されている。もう、向田作品だ。定年と成る年頃の大人の物語。

これから上映される映画に、60歳のラブレターがある。多分同じような内容を取り上げていると思われる。

09/04/10 桜の実の熟する時 島崎藤村 小説 藤村の若い頃の自叙伝。キリスト教の洗礼を受けたことは知らなかった。
09/03/14 暴かれた9.11疑惑の真相 ベンジャミン・フルフォード 社会 ニューヨークののっぽビルの崩壊は、極めて不自然と思っていた所、この本を見付け、世界には、疑問をもう人達がいることを知った。

ただ、この本の記述は、疑問点を並べているだけで、深く突っ込んだ証明は行われていないようだ。

疑惑。確かだと思う。

ブッシュ政権のやったことは、信用できない。そのことが、輪を掛けて、疑問を深める。

大韓航空機爆破事件の金賢姫が、拉致事件について、語りはじめたことと、よく似ている。

我慢できずに、喋りはじめている感じだ。

9.11疑惑は、注意深く、見ていこう。

09/02/20 宇宙論入門 佐藤勝彦 科学 量子論と共に、宇宙の誕生から未来の解説。半分理解出来なかったが、最後まで読めた。

雑誌ニュートン創刊300号の量子論を読むつもり。

         

 

08/01/01〜08/12/31
読んだ日 書   名 著  者 区 分 感  想
08/01/08 遠野物語 柳田国男 社会 生活に密着した、昔からの民話が豊富に語り継がれてきた。遠野は、一度、訪ねてみるつもりだ。
08/02/10 煤煙 森田草平 小説 作者と平塚らいちょうとの、心中未遂事件を元にした小説という。当時、評判となったという。

「自然主義の高潮 紳士淑女の情死未遂 情夫は文学士、小説家 情婦は女子大学卒業生」という見出しで、新聞が喜んだそうだ。

女の言い分は、小説でもよく分からない。女子大を卒業した才女だが、良妻賢母教育に反発、神と自我を求めて禅寺で座禅を組む一方、文学にも興味を持っていた、という。

08/03/05 風の果て 藤沢周平 小説 一気に読めた。すがすがしかった。来年の2月、鶴岡を訪ねる予定だ。

ある藩の家老が、若い時からの友からの果たし状を受け取る所からスタートして、友を結果として自分一人で討ち取ったところまでの物語。

その間に、若い時から、低い身分から、家老にまで成り上がった物語を挟んで話が進む。

剣がたち、賄賂も受け取るが、意識して、私腹を増やそうとしない、閥を作ろうとしない男が、成り上がり、政敵を蹴り落とし、家老になり、友を殺すまでの物語だ。

最後に、偉くなる切っ掛けとなった新田の開発も、藩の決定的な対策にならず、開墾を行った商人だけが、成果を上げている現状を、冷静に見ている家老として、また、地主らの出迎えを、威厳をただした顔となって迎えようとしている所で終わっている。

08/04/11 チャタレイ夫人の恋人 D.H. ロレンス 小説 猥褻ではない、ごく普通の小説である。戦争で不能となった夫を持つ女と、戦争に行って、人間嫌いになった森番の恋愛小説だ。

戦争、資本主義、貴族、庶民、金のみの社会に成りつつある、イギリスの社会の物語である。

性描写も、性描写そのものではなく、愛情の中の1つである、性を描いている。登場人物が、自我を持った、一人前の人々であり、自分を主張しているのがいい。

08/04/30 一握の砂・悲しき玩具 石川啄木 短歌 読みやすい歌。生活そのものの歌。好きな歌が多い。
08/06/03 ホロコースト 芝健介 社会 ユダヤ人600万人が殺されたホロコースト。ヒトラーがやったは、誤りの様だ。

ヨーロッパでは、長い間、ユダヤ人に対する差別があり、差別する、隔離する、考えが浸透していた様だ。

ナチスドイツが、そのように機能した。官僚組織がそのように動いて、大量の殺しが実行された。

ドイツ国民がやった、ヨーロッパ人がやったとは言わないが、責任なしではない様だ。

我が国の関東大震災時の朝鮮人殺し、ルワンダの部族間抗争、どれも同じようだ。

今の我々の心の中にある問題だ。

よっぽど、冷静でないと、引きずられる。小泉さんの様なのは、気をつけなければならない。安部さんは、まともにそれを出した。それで潰れた。福田さんも注意していなければならない。

一度動き出したら、止められなくなる。

破壊、殲滅、国外追放、耕地整理、民族浄化、絶滅、抹殺、根絶、集住、隔離、移住、生存に値しない命、最終解決、労働不能、選別、すべて使われていた言葉という。

昔総評、今、経営者。経営者のやりたい放題の世の中になっている。その経営者の言う、安い労務賃でないとやって行けない、と言う言葉、行動も要注意だ。

08/07/12 落日燃ゆ 城山三郎 小説 戦争に負け、処刑された、A級戦犯7人の内、ただ1人の文官、広田弘毅の物語。

一切、自己弁護しなかったそうだ。自信が責任者だった時に、戦争を始めたので、罪を認めていたという。

明治憲法は、軍の統帥権が天皇にあったが、編成権(部隊編成、予算編成など)に関しては、国務大臣が補弼するのか、憲法に明記されていなかった。

慣習的に軍令については、国務大臣が輔弼せず統帥部(陸軍:参謀総長。海軍:軍令部総長)が補弼することとなっていたことにより、国務大臣のコントロールが効かなかった。

そのような状況の中での総理大臣、外務大臣だった、広田弘毅の生き様の小説。

08/07/25 毒ガス開発の父 ハーバー 宮田親平 社会 アインシュタインから、才能を大量殺戮のために使っていると言われた科学者。妻クララは、始めて実践に使われた年に自殺している。

毒ガスを作った第一次世界大戦の直後、空中窒素固定法によるアンモニアの合成に対し、ノーベル賞受賞。

チクロンBの開発。これによって、第2次世界大戦中、大量のユダヤ人が殺された。

ユダヤ人だったが、キリスト教に改宗し、熱烈なドイツの愛国者だった。最後には、最愛の祖国に裏切られてしまう。

08/08/12 戦うことを忘れた国家 黒野耐 社会 対米追従、いや隷従を続けてきた政治、自衛隊をインテリアにしてきた軍事。

三流に堕ちた日本を建て直せ。歴史と現実、双方を見つめ続けた軍事のプロの「戦える国家」へ脱皮する戦略を説く。

再軍備せよ。攻撃されたら、敵の基地を叩け。それがないので、韓国、北朝鮮、中国、ロシヤに馬鹿にされるのだ。

グルジアへのロシヤの侵攻。アメリカのイラク侵攻。理由は、何とでもつけられる。

韓国、北朝鮮、中国、ロシヤも、日本の軍事行動に入らないことを見越しての行動も丸見えである。

確かにそういう所がある。が、一方、世界第5位の軍事費の国である。憲法を変えて、これを使えるようにしなければならない、が、著者の主張のようだ。

自民党、民主党共に、憲法改正、再軍備の政党である。

著者は、戦うことを忘れた国と、言っているが、そうさせたのは、国の指導者だ。もちろん、それを選んだのは、国民。

ナチスの台頭のこともある。よく考えなければならない。安部さんは、そのような所があった。

08/08/30 蟹工船 小林多喜二 小説 蟹工船に集められる労働者は、派遣会社の派遣社員と同じ。

労働は、目に見えた、暴力がないだけで、仕事が残れば、労働者の能力がないだけと言われ、従って、終わるまで働かせられる。

駆逐艦が現れる。労働者の見方と思っていたら、捕まえに来たのだ。国民の味方ではなかった。時の権力者の味方だった。これも今と同じ。

北京オリンピックに重なる。思想、体制の違いは関係ない。

BC級戦犯に重なる。

また、自分が、監督やBC級戦犯の立場になれば、多分、同じ事をしたろうと思う。

08/12/20 中世の東海道をゆく 榎原雅治 社会 江戸以前の東海道の考察。
         
 
06/01/01〜07/10/20
読んだ日 書   名 著  者 区 分 感  想
06/01/22 あ・うん 向田邦子 小説 月給取り仙吉と中小企業の親爺門倉との友情は、狛犬あ・うんのようだった。

門倉の仙吉の妻への思慕と友情を絡ませての話です。

ずばりと書かれて嫌らしいところもあるが、我らの生活と同じ所にあり、好きな小説だ。

06/03/04 父の詫び状 向田邦子 小説 自分の周りのことの短編集。素直な文章が小気味よい。
06/06/09 一茶 藤沢周平 小説 ほとんど旅に出ていた一茶は、弟と遺産相続で、相当に強引に交渉したらしく、父親の遺言通り、財産の半分を貰ったという。

しかし、耳にしている俳句からは、とてもそのような一茶は予想できない。

06/07/02 越後つついし親不知

桑の子

はなれ瞽女おりん

有明物語

三条木屋町通り

水上勉 小説 越後つついし親不知

映画になったそうだ。見ていない。筒石も親不知もと地の名前。おしんと留吉と権助。

おしんと留吉は夫婦であった。杜氏仲間の権助の子を孕んだおしんを殺してしまう。おしんは何も言わずに死ぬ。

自殺で処理できたつもりが、あることから墓を掘り返すことになった。

血に染まった嬰児がクルミで作った数珠のような臍の緒を引きずり、おしんの股間に顔を伏せていた。棺の中で生まれたおしんの子であった。母も子も物を言わなかった。

桑の子

間引きの行われていた頃の話だ。弥助は桑の子と言われた。

間引きで、桑畑に捨てられた子が生きて這い上がってくる子のことを言い、丈夫な子に育った。弥助は13の時、コレラで死んだそうだ。

はなれ瞽女おりん

男と寝たおりんは、はなれ瞽女となったが、平太郎と出会い、共に旅をする。寝てくれない平太郎と旅をする。

平太郎は、脱走兵であった。捕まり別れ、おりんはふたたびはなれ瞽女を続ける。

有明物語

母しんと住むみんの話である。天蚕(てんさん)、柞蚕(さくさん)とよばれる野生の蚕の作る繭で織られる反物が山繭紬(やままゆつむぎ)。それを山奥で作っている。

ある時、男が1人来て住み着き、母しんと出来てしまう。みんは母が良ければそれも良しと3人の生活が始まる。

男は、脱走兵であった。男は連れ去られ、母は気力を無くした上、病気で死ぬ。

みんは、26まで生き、評判の良い紬を織ったが、病気で死ぬ。

三条木屋町通り

三条木屋町通りの、おでん布袋家のおきんは、39になって初めて妊娠した。

姉静子との京都弁の話と出産、ぐうたら夫の浮気などを絡めて話は進む。

雇い人の雛子が、相手は言わずに流産する。そして去る。

何れも、暗い話であるが、のめり込んで読んでしまう。

06/07/29 真珠夫人 菊池寛 小説 没落貴族の娘が、金のために成金の男に嫁ぐが処女を守り通し、夫が死ぬと、男どもを弄ぶ。

最後に、弄んだ男に殺され、新聞は、男の血を吸う美しい吸血魔と書き立てた。

しかし、最後に頼った男は、初恋の男であり、また、夫の娘を優しく愛し、その将来を、初恋の男に託す。

現在の堀江、村上の如く、新しい一人歩きする女であるが、その新しい考えに矛盾する、優しい心を持った女を描いている。

06/08/05 戦争で死ぬ、ということ 島本慈子 社会 戦後生まれの著者が、自分の感性だけを頼りに、文献と証言の海を泳ぎ、自分自身が「これは戦争のエキスだ」と感じた事を本に纏めた。

戦争は綺麗な物ではない。語られたことは余りないが、本来、人を殺すのが仕事であるから、その現場は、死体がごろごろしていて、丸太を扱うように、人びとが処理をしている。また、自分は、腹を打たれて腸の飛び出すのを押さえてのたうちまわる、そのような場所だ。最近、原爆の恐ろしさが、良く語られているが、その場面と同じだ。

兵隊は、相手を殺すのが仕事であるが、それより前に、たまよけにされると思うべきだ。死ぬのが仕事である。即ち消耗品扱いと思うべきだ。物扱いされて当たり前である。

国民を守るのが、自国の軍隊であるが、その指揮者は、我が国で言えば、総理大臣だだ1人である。個々の国民の意見を聞いたり、ある場所にいる国民の面倒を見ることなど出来るわけがない。従って、私の近くにいる軍隊が、私たち等目の前にいる国民を守ることなど、出来るわけがないのだ。邪魔になるだけだ。

そのような事実を、拾い出し纏めてある。

この本では扱っていないが、また、一方、他国に攻められた時、ゲリラとなって、侵入者を殺す。殺されても殺されても、侵入者を殺す。戦前の日本が、中国などで苦しんだ。今、アメリカがイラクで苦しんでいる。 そのようなとき、自爆テロをやっても、相手を殺そうと思うことも事実だ。

空襲に飛来するB29爆撃機が打ち落とされた時、落下傘で降り生き残った乗務員が、鎌や鍬で相当殺されているはずだ。

軍隊は、服装から、格好がよい。格好良くする必要があるからだ。

時の指導者は、戦争を行う時は、戦争をすると決めるわけであるが、極めて決定的な決めである。当然、国民をその方向に導くわけだから、その決定に責任を持たなければならない。 しかしその責任を取った指導者は少ない。

負けて、責任を取らされたのは、ムッソリーニ。ヒットラーはどっちかな。フランス革命時のフランスの王、ロシヤ革命のロシヤの王など。

06/08/19 マグダラのマリア 岡田温司 歴史 映画「パッション」で、美しいマグダラのマリアを見た。見ていないが、映画「ダ・ヴィンチ・コード」もマグダラのマリアが関わっていた。また、映画「マレーナ」も マグダラのマリアに関係があるのだそうだ。(これは知らなかった)。

マグダラのマリアは、キリスト教の聖人の一人。いつも、どの宗派においても。

娼婦であった、また、キリストの妻だったと言う彼女は、悔悛して、キリストの磔刑、埋葬、復活に立ち会い、「使徒のなかの使徒」と呼ばれた。両極端ともいえる体験をもつため、その後の芸術表現において、多様な解釈や表象を与えられてきた。

貞節にして淫ら、美しくてしかも神聖な、“娼婦=聖女”が辿った数奇な運命を芸術作品から解説している。

マグダラのマリアは、新約聖書のマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの4つの福音書に書かれていて、4つの場面に登場する。

福音の旅、キリストの磔、埋葬、復活である。ところが、回心した娼婦の記述はない。ただ、あまり好意を持たない記述の福音書、ルカ、マルコがある (女の活躍は、都合悪いと思ったのかな)。

6世紀になると、原始キリスト教の共同体において、マグダラのマリアの地位と権利をめぐって、立場や議論があった。その後の福音書において、マグダラのマリアは相当異なるマグダラのマリアになっているという。

「罪深い女」、マルタの姉妹ベタニアのマリア、福音書に登場する人達。

「罪深い女」は、食事しているキリストの足下に駆け寄り、その足を自分の「涙でぬらし、髪の毛でぬぐい」、さらにその足に口づけして、罪を悔い改めようとした女。娼婦だった。また、その当時の一般の女は、娼婦と見られていたようである。

マルタの姉妹ベタニアのマリアは、キリストに、兄弟ラザロを生き返らせて貰った女。

いつの間にか、マグダラのマリアと同一人物と言われるようになった。

時の為政者、教会にとって都合が良かったようだ。キリストは、罪深い女を救い、女は悔い改めと奉仕と愛を実行する姿である。

中世にかけて、マグダラのマリアは、絵画、彫刻に現され、時代や、時の人達の考えにより、苦行で苦しんでいたり、また、魅惑的な娼婦のような女に、沢山描かれた。

キリスト教の世界を垣間見た。

06/09/11 中世の非人と遊女 網野善彦 歴史 鎌倉時代まで、非人、芸能民、商工民など職能民が神人、寄人の称号を与えられ、天皇や神社の直属民として、年貢、公事を負担しない特権を保証されていた。関所料も免除されていた。

また、各地を遊行し、自由な性を持って活躍した遊女、白拍子も、同様な庇護を受け、特権を得ていた。

共に、見事な腕前、見事な成果物、演ずる芸能、さらには呪術に、神仏の力を感じていたようだ。

楠木正成ら悪党の活躍(悪は強いという意味)、源平合戦の白拍子、静の活躍などで、天皇とも渡り合える地位をもって、その活躍がかいま見られる。最近は、TVなどでも、そのような場面が多く見られるようになった。

経済の発展に伴い、南北朝あたりから、これらの人びとが賤視されるようになる。

なぜ、そのようになったかを、古文証などを掘り起こし、最近、多くの研究者が、成果を上げている。まだまだ不十分で研究途上のようである。

その成果をまとめた本である。

06/10/15 快楽 工藤美代子 社会 更年期からの現実と欲望の間で揺れる身体とこころ 求めつづける女たち。

「婦人公論」 2004.9.22号〜2005.12.22号まで、連載されたもの。

「婦人公論」での連載は、知りませんでした。

内容を紹介するのは、勇気を要しますので、興味を抱くようでしたら本を読んでください。名古屋、岡崎の図書館にも、あります。

06/10/10 天使の卵 村山由佳 小説 通勤電車の中、その人の横顔はあまりにも清冽で凜としたたたずまいに満ちていた。

19歳の歩太(あゆた)、8歳年上の精神科医春妃(はるひ)に一人惚れ。高校時代の彼女、夏姫(なつき)に後ろめたい気があったが、もう心は止まらない。

春妃は、自殺した夫を救うことが出来なかった。それで、精神科医になった。28歳になっていた。

歩太の父は、精神を病み、入院中。そこで春妃と再会。父の主治医だった。

夫に死なれ、もう、男に興味のない女が、次第に、歩太に惹かれていく。

06/12/25 江戸の性愛術 渡辺真一郎 社会 廓に残された門外不出の秘伝書、「おさめかまいじょう」の翻訳本。

遊女の健康管理から、男を籠絡する術、放縦な要求への対処術、どのようにはやく「天悦」に至らしめるかなど、それは詳しく正確に書かれているとのことです。

私には、それを批判できる能力はなさそうです。名古屋の図書館にもありますから、興味のある方は、読んでください。

07/01/02 14歳の心理学 香山リカ 社会 最近の親殺し、子殺しを14歳の少女(思春期真っ盛り)の例で、心の動きについて解説。大人にも当てはまる、心の分析である。

仲良くすること、コミュニケーションをとるために、家庭の中での父親を例に、5つの提案があった。

1 「まず否定」を止める。遅く帰った娘に「何時だと思っているんだ」と、絶対に言わない。

2 しつっこくせずに、「いつでも聞くよ」とオープンな雰囲気を

3 妙に迎合しない。

4 娘とうまくやりたければ、まず妻と仲良くコミュニケーションを

5  妻や娘は夫の言葉を待っている。

分かり易くて、お勧めです。

07/05/05 人間はどこまで動物か 日高敏隆 随筆 動物行動学なる、生き物の勉強をした、先生の本。外国語は堪能の様子。

題から、人間がどんな程度まで、他の生き物らしいか、と言う内容かと思ったらば、違っていた。

狸の夫婦は仲が良く、雄は子供を育て、やせ細り、雌はまるまると太る。ほほえましい。よく見てみるとそうではない。そのようにしないと、狸の動物としての構造から、子供が育たないのだそうだ。

納得。そのような随筆集。楽しく読んだ。「春のかぞえかた」も読もう。

07/06/05 春の数えかた 日高敏隆 随筆 虫や動物、植物の話ですが、人間の話でもある。

知らない知識を吸収したこともあるが、自然の生き方を知ることは、これからの自分の生き方を教えてくれるもののようだ。

自然は、調和している、と言われるが、調和などしていない。ただただ、生きている生き物たちが、自分だけが生きようとして、もがいている状態、そのものという。

その通りと思う。

自分の生きる以上の物を創ることの出来る人間は、出来るだけ作ることを止めなければならない。

最近の温暖化は、良い例だと思う。真面目に考えてやらなければならないと思う。

07/07/07 魂萌え 桐野夏生 小説 夫が突然逝ってしまった妻59歳の物語。

勤めもしなかった、平凡な主婦の大変化に直面せざるを得なくなった戸惑い。第二の人生のスタート物語。

夫に愛人がいたこと。子供達は自分のことだけ。夫の残した、ちょっとした財産。

ちょっとした家出。愛人との修羅場。優しい声を掛けた男との一夜の情事。

今の世の中の物語。我らの家庭に似通った話。面白く読んだ。映画より良かった。

07/08/11 セックスレスキュー 大橋希 社会 セックスレスキュー隊なる物、初めて知った。

セックスレスで追い詰められた妻達への「性の奉仕隊」の話である。

日本の社会も、もう少し、性に対して大らかになっても良いのかなと思う。今、旺盛な噂話とともに、締め付けがきつい。

と、言いながら、内容をあからさまには書けない。

興味があったら、1度、読んでください。

07/10/20 夜這いの民俗学 赤松啓介 社会 筆下ろし、水揚げ、若衆入り、夜這い、など、日本の社会は、性に対し、実におおらかで、筒抜けで、開放的だった。

万葉集等の短歌など、江戸の弥次喜多さんなどから、そのように思っていたが、このように、ずばりと書き下ろしている人が居ることに驚いた。

気が向いたら、読んで下さい。

         
03/11/01〜05/08/24
読んだ日 書    名 著  者 区 分 感  想
03/11/11 菜園の旬12ヶ月 藤田泰正 農業 東京在住で7kmの菜園に通ったプロ並みの野菜作り。肥料など参考になりました。
03/11/25 逆説の日本史戦国野望編 10 井沢元彦 歴史    石山本願寺は、信長と円満に和解して、大阪を去っている。山科本願寺跡を見ると、石山本願寺が如何に大きな政治的な勢力だったかが想定できる。信長は神に成りたかった。神になる理由は異なると思うが、秀吉、家康は神になった。

「信長と石山合戦」神田千里著、「雑兵たちの戦場」藤木久志著と共に良い勉強になった。

04/01/26 花よりも花の如く 1 成田美名子 漫画 能楽師一族の息子・憲人の生活史。
04/04/17 宮本武蔵 吉川英治 小説 文庫本8冊2800ページ。3ヶ月掛かった。小説のTV化は、大変な事だなと思う。映画「7人の侍」もこの小説に寄っている所があるようだ。そんなことも知らなかった。
04/04/24 雪国 川端康成 小説 国境の長いトンネルを抜けると雪国だった、は良く判ったが、島村という男と駒子、葉子という女が、良く判らなかった。少し時間をおいてもう一度読んでみよう。
04/05/31 蝉しぐれ 藤沢周平 小説 藩主の女となってしまった隣家の娘と、優秀な能力のある下級武士との数十年の心の遣り取りと時の権力との勢力争い。あらゆる事に気を遣い、2,30年が過ぎた時の、その堂々とした中年の男女の再会と別れ、心のこもる短い言葉。

ここにも魅惑的な女が、1人、何気なく出て来た。

04/06/18 海鳴り 藤沢周平 小説 商売を1代で成した、46歳の紙問屋の主人公が、息子もコントロール出来ず、女房とも旨く行かない。ふとした事で、同業の紙問屋の女将と懇意になり、最後は2人で逃げ出す事になる。駆け落ちである。しかし、明るい雰囲気でこの物語は終わっている。46歳の開き直りが気に入った。
04/07/11 ヴァイブレータ 赤坂真理 小説 若い人の小説は、読んだ事がなかった。若い人達が、「どうして私の事が書いてあるのだろう」と言う感じを持つようである。

 また、100年前の言文一致は、教えるに便利で、男どもが作り上げた物であるが、今、壊れつつあるそうだ(私は、判らないけど)。

 近代の言葉を失った人間の全身で「近代以降の言葉」を見つけようとする試みに他ならない。1人の個人の「言葉」を獲得する物語であると同時に「百年の歴史」がその途中で失った「声」を発見する物語と言う。

 確かに、いまの言葉は、ひとりで歩き、格好は良く、表現しやすいが、人間そのものの香りがしないのは確かだ。

 「今降る雪に行き方を失い一所に佇みて袖なる雪をうち払い・・・」と言うような雰囲気がない。私には、この文はよく判る。今の若い人達が、その自分自身の身で、判る文が、この小説かも知れない。

 映画より、文章の方が良かった。

04/07/31 義民がかける 藤沢周平 小説  江戸幕府から突然命じられた三方国替え。

 越後長岡への転封を強いられた藩主を守ろうと、荘内藩の百姓たちは「雖為百姓不仕二君」を旗印に越訴のため黙々と江戸をめざす。 本当は自分たちの為、強力な指導者が居たが、その指導者は、ほとんど描かれていない。

 深山にわけ入り間道を伝って歩き続ける領民たち、彼らを衝き動かした情動を描く。

04/08/28 凶刀 用心棒日月抄 藤沢周平 小説  ある小藩の裏(隠密)の組織の一員である、青江又八郎が、江戸の裏の組織解散の命を受けて、江戸に出るが、幕府と、裏の裏の組織と三つ巴になった駆け引きが始まり、徐々に内容が判明して行く。江戸の裏の組織の女頭領佐知は又八郎と協力して活躍、最後は事実がわかり、又八郎、佐知が勝ち残る。

 又八郎と佐知は、若い時の江戸での、いい仲であって、十数年ぶりの再会である。仕事の合間に、ラブシーンが出て来ますが、いつもの情熱的であるが、静かなラブシーンである。佐知は、男が参ってしまう台詞を口にし、後に付いていくのに、二人だけに成れば、開けっぴろげの姿となる。

 妻子ある男が、仕事をしながら、淡々として、女が付いてくる男女の付き合いを続ける。

04/09/12 橋ものがたり 藤沢周平 小説 江戸時代の橋は、今の駅のようなもの。その橋にまつわる10の短編集。

 江戸の女は、図太く、自由奔放に生きたようだ。男に付いていないと生きていけなかったのだろう。生き生きと生きている女は素敵だ。藤沢周平 の魅力のかも知れない。

 「川霧」のキリ。

 その人影が走り寄ってくるのを新蔵は見た。おさとだった。新蔵は立ち止まった。胸がふるえた。おさとは新蔵の前に立ち止まると荒々しく息をつきながら、新蔵を見た胸に風呂敷包みをひとつ抱いていた

 「帰って来たのか」「ええ、そうよ」「島帰りのご亭主はどうしたんだね」おさとはさっと顔をそむけた。そして小さな声で言った。「知ってたんですか」「ああ」「あのひと、死んだんです。ほんとです。船の上で病気になって、帰った時は助からない病人だったんですよ」「・・・・」「お葬式から四十九日まで、全部済まして帰っていたんです」おさとはきっと顔を上げた。

 「でも、あの人が死んだから帰って来たなんて思わないでね。あたしは別れ話をするつもりで行ったの。でも、助からない病人を捨てて帰れやしないじゃありませんか」「・・・」「信じてちょうだいな」「信じるとも」新蔵はおさとの手を握った。おさとは、その手を痛いほど握り返してきた

 出直すか、と言って新蔵はおさとの肩を抱き寄せると橋を戻りはじめた。新蔵に身体を預け頭をもたせかけて歩きながら、おさとはすすり泣いた

 いいですよね。

04/10/02 孤剣 用心棒日月抄 藤沢周作 小説  このシリーズは、まず「用心棒日月抄」に始まり、「孤剣」「刺客」そして「凶刃」で終わっている。

 汚名を注ぎ、無事に藩に戻って三ヶ月,青江又八郎は,藩の重役の名を受けて、脱藩の形で、ふたたび江戸へ向かう。

 藩主毒殺の証拠書類を持って逐電した大富静馬を探し出すという密命を帯びて。

 しかも公儀隠密が事件を嗅ぎつけ,暗躍し始めている。密命ゆえ,藩からの援助が期待できない又八郎は,用心棒稼業を続けながら静馬を追う。 例の佐知が大活躍し、又八郎を助ける。

 又八郎も背を向けて歩き出した。灯を消した小料理屋の部屋の中で、又八郎の手が、かって又八郎が手当てした事がある腿の傷痕にふれたとき、不意に魚がはねるようにしがみついてきた昨夜の佐知が思い出された。

04/10/20 夕鶴恋歌 澤田ふじ子 小説  「夕鶴恋歌」 感情をぐっと抑える事や、大切に思う相手の事を考えて身を引くと言う短編である。最近は流行らないが、私は心動かされる。

 その他、「うらのまつやま」「水の蛍」「夏の囃子」「半蔵泣くな」「師走狐」「川端の宿」 、「花籠に月を入れて」の8編の短編。

04/11/18 暗殺の年輪 藤沢周平 小説  藩の重臣の暗殺すると言う、親子2代で暗殺者の宿命を負った男の物語。

 「これが、女の臀ひとつで命拾いしたという倅か。よう育った」と言う一言を言う役目の重臣が登場する。

 母が命乞いをしたことを責めるのではないと思いながら、母を責めてしまう。母は、足首と膝を縛って穏やかな顔して、死んでいた。男は暗殺を引き受ける覚悟をする。

 重臣を追い詰め、「葛西源太夫の子、馨之介でござる」兵庫は確かめるように馨之介の目をのぞいたが、その顔には怪訝な表情が浮かんでいるばかりだった。すべて忘れ去っていた。

 兵庫の死を確かめ立ち上がろうとした時、突然闇の中に火光が走って・・・。暗殺を命令した者が襲ってきたのだった。

 何人か斬り逃げる。これまで躰にまとっていた侍の皮のようなものが、次第に剥げ落ちて行くような気がした。

 短編もいい。

04/11/25 ただ一撃 藤沢周平 小説  隠居して息子夫婦と暮らす男が、仕官望みの浪人の腕前を試す試技にかり出される話である。

 腕自慢の藩士が、3人もやられ、藩主は、その浪人を倒すよう、再試合を行わせた。

 選ばれたのが、隠居の男。十日のの猶予を貰い引き受ける。嫁は,引き受ける時の、舅の目が輝くのを、目を瞠る思いで見ながら、夫にはそれが全くない事に歯がゆく思うのだった。

 3日目になって、浪人が我が家を覗きに来た事で、漸く動き出した。「握り飯を十ばかり作ってくれんか」と言い、嫁に作らせ家を出た。

 試合の前日ふらりと帰って来た。別人かと思う程の変わりようであり、隠居でなく、老いた武芸者だった。

 一寝入りして、嫁を前にして、しゃべり出す。

 「辰枝が死んでから、女子の肌に触れた事がない。男のものも、もはや役に立たんようになったかも知れん」「もうご無理でございましょう」

 「ところが、さっき奇妙な夢を見てな」「夢でございますか」「夢の中で、嫁女を犯した」「無理かどうか、試したい」

 三緒の顔は血の気を失って、粉をふいたように白くなっている。乾いた唇を開いて三緒は言った。「それが、お役に立つなら、お試しなさいませ」。翌朝、三緒は懐剣で喉を突いて自害した。

 試合はあっけなく老武者の勝ちで終わった。

 一年後、息子は嫁を取る。

 老武者範兵衛は、三緒がなぜ死んだか知ってるのは、儂ひとりじゃな、と思う。

 三緒を抱いた時、範兵衛は舅ではなく、野伏りに似た兵法者だった。その研ぎ澄まされていた孤独な視野に、三緒の美しさと温かさは、思いがけなく危険なものに映った。牙の鈍磨を恐れるために、野伏りのようなやり方で、荒々しく犯したのである。

 三緒が死んだのはそのためではない、と範兵衛は思っている。信じがたい事だが、賢い三緒はそのことを理解していた。手違いはその後に起こった。儀式のように行われたそのことの最中に、三緒の躰は不意に取り乱し歓びに奔ったのである。三緒はそれを恥じて死んだ。

 そして、範兵衛は洟垂れの舅に戻った。

05/01/09 透光の樹 高樹のぶ子 小説  去年、手取川沿いの一向一揆の最後の砦のあった鳥越村、手取川渓谷、岩本の十一面観音(岩根宮)、女体后の宮(白山比盗_社)、劔の権現(金剱宮)、加賀國富樫(野々市町)を尋ねた事もあり、映画を見、小説も読んでみる事になった。
05/06/21 パフェットの投資の王道 ロバート・P・マイルズ 経済  株は、株価でなく、価値で買え。長い期間売るな。よく解っている企業の株を買え。株は売るな。

 賛成である。良い本を読んだ。

05/07/23 被差別部落のわが半生 山下力 社会  部落解放運動の「糾弾屋」と言われた男の半生記。部落解放運動そのものをあまり知らなかったので、良い勉強になった。

 この差別は、日本人が農耕を始めたときに起因しているとのこと、なるほどと思う。

 人が集まると、必ずいじめられる人が出来る。特に、みんなの言うことに従わない場合に、顕著に表れ、そこに集中する。

 また、農業は、人をその土地に定着させるので、為政者には都合がよい。我らの住む高度成長期の新興団地でも、アパートの住人は、嫌われる。

 そのような人の営みは、相当知っていましたが、部落問題と結びつけて考えることはなかったように思う。

 嘗て、このホームページで、人の住む集落の意味の、「部落」と言う言葉を、使っていました所、読者から、それは被差別部落の事かとの問い合わせがありました。

 もちろん、どの集落が被差別部落か知りませんでしたが、「そのような意味ではない」旨返事を出し、ホームページのすべての部落という字は集落に変えました。

 「部落」と言う文字は変える必要はないと、一瞬、思い、また、議論をふっかけられても、1対1なら十分対抗できたと思ったが、結局、変更することにした。

 文字を変えなければ、場合によっては、大勢を相手にしなければならなくなると感じ、ひどい目に遭うと思ったのだろう。

 私の部落問題はそんなところでした。

 この本は、本屋で、目にとまり取った本でした。部落問題で議論できるほど、知らなかったためだと思う。

05/08/06 義経伝説と日本人 森村宗冬 歴史  判官びいきの歴史。室町時代から、その卯が気があり、戦国時代終わり頃には、「判官物」の人気は高かったようだ。また、時の政権は、それを利用したようだ。

 この作者は、最後に、会田雄次の「孤独に生き抜く」を掲げている。自分の力で生き抜こうの態度だ。もう、「判官びいき」は必要ない。

05/08/24 芭蕉の言葉 佐佐木幸綱 稲越功一  5ヶ月、2400kmの46歳の歩き。多くの旅枕、自然、人に会い、句を作った。そして「奥の細道」完成には、5年の時間を掛け、死の半年前のことだった。

 能因、西行の歩いた跡を歩く旅だった。また、「奥の細道」の終わりは、次の旅立ちで終わっている。

 推敲に5年を掛けている。大変な思い入れと思う。

 芭蕉は、死ぬとき、死ぬことを、さらりと受け入れて死んでいったんだろうと思う。

 「芭蕉の言葉」は、いい言葉の連続。女の匂いは、ない。本当だろうか。この本の作者も、女に関わることは、さらりと書いている。

         
00/11/01 〜03/10/31
読んだ日 書    名 著  者 区 分 感  想
01/01/10 平家物語 杉本圭三郎 古典 12冊12巻 4000頁 面白く一気に読めた
01/01/15 続ハッブル望遠鏡が見た宇宙 野本陽代 宇宙 美しい宇宙 第2弾
01/01/24 戦国の寺・城・まち 山科本願寺・寺内町研究会 歴史 土塁と堀の屈指の宗教都市が存在した この都市の遺跡が開発で失われている 

01/03/31

万葉の旅 犬養孝 歌 歩き 900頁 又、歩きのネタが増えた 早速、歌垣の海石榴市(つばいち)を歩いてきた
01/05/02 夕暮まで 吉行淳之介 小説 初めての吉行淳之介を読んだ
01/05/08 平安鎌倉古道 尾藤卓男 歴史 所々残っている古道。歩くネタが増えました
01/05/20 十六夜日記 夜の鶴 阿仏尼 古典 鎌倉道の旅路を読んだ ついで歌の勉強をした
01/07/17 古今和歌集 久曽神昇 4冊20 巻1110首 毎日少しづつ1110首が読めた
01/08/20 春の鐘 立原正秋 小説 奈良のお寺参り先が、よく一致していた 
01/09/14 好色五人女 暉峻康隆訳 古典 お夏、おせん、おさん、お七、おまんの5番立て
01/09/20 葵の女 川田順 自伝 多感の人の自伝 勇気が沸く
01/09/25 住友回想録 川田順 自伝 2本立ての、2本とも成立 羨ましい限り
01/10/05 源 實朝 川田順 伝記 歌 万葉体、古今体、新古今体の違い判らず 要勉強
01/10/12 薪能 剣が崎 流鏑馬 立原正秋 小説 丁度 鎌倉を歩いてきたところだった
01/10/20 冬の旅 立原正秋 小説 若い主人公の生き様 壮烈
01/10/31 舞の家 立原正秋 小説 一気に読んだが、息苦しかった
01/11/08 乱世に生きる中国人の知恵 諸橋轍次 思想 戦乱の絶えない4千年、人々の大いなる知恵
01/11/13 禅語百話 佐藤俊明 百話 判っているつもりですが出来ません
01/12/07 はつ恋 ツルゲーネフ 小説 初めてのツルゲーネフ くらーい、はつ恋、結末
01/12/14 株の原則 邱永漢 お金 株 割合安全な博打 余っているお金の使い道 
01/12/24 砂の家 森瑤子 小説 大人の小説 
01/12/27 桜の園 チェーホフ 戯曲 なけなしの金貨を惜しみなく与える没落貴族の話
01/12/29 三人姉妹 チェーホフ 戯曲 映画「風と共に去りぬ」を思い出した
01/12/31 きらきらひかる 江国香織 小説 アル中とホモの結婚生活 まわりのいらいら
02/01/10 情事 森瑤子 小説 実に奔放な情事追求 女性の文章はきつい
02/01/17 天の夕顔 中河与一 小説 昭和13年発表の恋愛小説 数ヶ国語に翻訳
02/01/25 みだれ髪 与謝野晶子 歌  399首 みだれ髪を京の島田にかへし朝ふしていませの君ゆりおこす
02/01/30 無煙の抒情 道浦母都子 400首 煙り雨しずかに森を潤せる夕べとなりて一人が沁みる
02/02/06 織田信長合戦全録 谷口克広 歴史 桶狭間は、勝つで臨んだか、やはり疑問解けず
02/02/28 奥州藤原氏 高橋崇 歴史 ほとんど資料がない藤原氏らしい。知らなかった
02/03/15 日本の軍事システム 江畑謙介 現代 膨大な防衛費と軍備の性能の勉強が出来ました
02/03/30 傭兵の二千年史 菊池良性 歴史 2番目に古い職業スイスが傭兵供給国 平清盛は傭兵 雑兵は傭兵は判り易い
02/04/12 日本破綻 深尾光洋 現代 インフレ時代の我らのローンは有難かった
02/04/25 韓国人の日本偽史 野平俊水 現代 自分が信じたい歴史 その国の神話もその1つ
02/05/15 壬生義士伝 浅田次郎 小説 久しぶりに泣きながら読んだ TVは見損なった
02/05/17 入江泰吉 私の大和路 入江泰吉 紀行 和邇の里 竜王山 石位寺 慈恩寺 唐臼の壷 これから
02/06/14 平成お徒歩日記 宮部みゆき 紀行 両国から高輪まで、私も歩いてみよう
02/07/01 逆説の日本史中世神風遍 6 井沢元彦 歴史 衝動的に入手 その通り!の内容 前5編読もう
02/07/12 大江戸残酷物語 氏家幹人 歴史 江戸の生の生活を覗き見る
02/07/21 大江戸死体考 氏家幹人 歴史 山田浅右衛門を知る
02/07/26 武士道とエロス 氏家幹人 歴史 衆道と言う言葉を知る
02/07/31 江戸の性風俗 氏家幹人 歴史 川路聖謨 徳富蘆花らの日記存在を知る
02/08/25 旧約聖書 ヨシュア記 鈴木佳秀 訳 歴史 戦争は、神の戦争 神の命令で敵を殺す 聖絶
02/08/31 逆説の日本史古代黎明遍 1 井沢元彦 歴史    なぜ出雲大社があるのか? 少し判った気がする
02/09/26 逆説の日本史古代怨霊遍 2 井沢元彦 歴史    天智、天武天皇、額田王の関係 少し判った気がする
03/01/02 逆説の日本史古代言霊遍 3 井沢元彦 歴史    平安京遷都は祟り避けは兎も角、万葉集編纂の理由も言霊 少し納得
03/01/14 四国遍路の民衆史 山本和加子 歴史 初めて遍路の歴史を読んだ
03/01/15 五重塔 幸田露伴 小説 映画たそがれ清兵衛を観て、壬生義士伝吉村貫一郎、五重塔十兵衛を思い出し、改めて読む
03/01/24 小島の春 小川正子 小説 「桟橋から来た娘」という綽名の女医さん 心と体を捧げ尽くす人達 それに10年以上携わっても、涙を流す人達 
03/02/25 逆説の日本史中世鳴動遍 4 井沢元彦 歴史    日本はケガレがいつもついて回る。武士も忌み嫌われた
03/03/01 三河古道と鎌倉街道 武田勇 歴史 よく勉強して見える人がいます
03/05/24 いのちの初夜 北條民雄 小説 ハンセン病の世界を初めて知る
03/05/27 逆説の日本史中世動乱遍 5 井沢元彦 歴史    何にもない、流人の頼朝がなぜ。なぜ3代で終わりか 面白く読んでいる
03/06/24 逆説の日本史中世王権遍 7 井沢元彦 歴史    義満、義教は、信長、それ以上の変革者。公家から武士への変わり目に必要な資質
03/07/24 逆説の日本史中世混沌遍 8 井沢元彦 歴史    日野富子 國一揆、一向一揆、能の確立 将棋の成立 自分の事のみでの争い  下克上の始まり 戦国時代のはしり
03/08/18 花へんろ 早坂暁 ドラマ 四国遍路道の昭和史 自分史が書けたらいいな
03/09/15 手毬 瀬戸内寂聴 小説 貞心尼は気の強い女 しかし、親しみがある 気持ちをあからさまに描く作者のせい?
03/10/08 逆説の日本史戦国野望編 9 井沢元彦 歴史    過去のしがらみをすべて捨てて、ただ勝つために生きた者が勝ち残った。毛利元就が凄かったらしい
03/10/26 お遍路 高群逸枝 遍路 自分のかっての遍路行を20年後、遍路に出たくて出られず、本にしたとのこと。遍路は不思議な力がある
         
88/12/15 〜00/10/31
読んだ日 書    名 著  者 区 分 感  想
88/12/15 謡蹟めぐり 青木実 謡蹟 謡蹟巡りにかならず同伴
89/12/01 風の盆恋歌 高橋治 大人の話 古い付き合いの、時を置いた再付き合い
90/01/01 アルトハイデルベルク マイアーフェルスター 昔読んだ 文庫本整理中に見つける 若い時があったなあ
90/01/01 ピエールとリュース ロマンロラン 昔読んだ 文庫本整理中に見つける 若い時があったなあ
90/01/01 古寺巡礼 和辻哲郎 昔読んだ 載っているお寺さん、ほぼ、お参り済み
90/01/10 高野聖 泉鏡花 昔読んだ 栗の毬の上の赤い線、今は、舗装道路の天生峠
90/01/15 歌行燈 泉鏡花 昔読んだ 古市の謡の師匠が腕を競って負け自殺
90/03/15 一休 市川白弦 一休 森侍者を知る 一休77歳の時 良寛70歳
92/12/15 山本五十六 阿川弘之 海軍の人達 今大戦でこの様に生きた人がいた事を知る
93/06/15 米内光政 阿川弘之 海軍の人達 今大戦でこの様に生きた人がいた事を知る
93/12/15 中国の歴史 陳舜臣 歴史 大陸の人の歴史を垣間見た
93/12/15 井上成美 阿川弘之 海軍の人達 今大戦でこの様に生きた人がいた事を知る
94/08/15 一休「狂雲集」の世界 柳田聖山 一休 自分の世界に生きた人 何を糧に生きたのかな
94/08/15 おくのほそ道 萩原泰男 芭蕉 偉大な先達も、私と同じところあり、親しみあり
94/10/15 東海道中膝栗毛 十返舎一九 歩き 今の私たちと少しも変わらない
94/11/15 今昔東海道独案内 今井金吾 歩き 良い道標
94/12/15 源氏物語 田辺聖子 長編小説 雨夜の品定め、後朝(きぬぎぬ)の文、等を知る
95/05/15 一休を歩く 水上勉 一休 自分の世界に生きた人 何を糧に生きたのかな
95/08/15 今昔中山道独案内 今井金吾 歩き 良い道標
95/08/15 おくのほそ道を読む 平井照敏 芭蕉 偉大な先達も、私と同じところあり、親しみあり
95/12/15 乱世玉響 皆川博子 蓮如 中世の世の中、垣間見る
95/12/15 大菩薩峠 中里介山 長編小説 文庫本で20巻 
96/03/15 信長と石山合戦 神田千里 歴史 負けなかった交通の要所の城石山本願寺
96/05/15 時雨の時 中里恒子 大人の話 自然の付き合い
96/06/15 中世倭人伝 村井章介 歴史 庶民の凄い力の中世 悪いこともした
96/07/25 ジャンヌダルクと蓮如 大谷暢順 蓮如 同時代の信じる心の二人 もの凄いエネルギー
96/08/15 西行 白洲正子 西行 憧れる 何を糧に生きたのかな
96/10/15 源平合戦の虚像を剥ぐ 川合康 歴史 鵯越の逆落とし、小馬では無理。庶民は強かった
96/12/15 雑兵たちの戦場 藤木久志 歴史 図太い庶民。捕虜になり外国へ売られた者もいた
97/04/15 蘇我氏の実像と葛城氏 平林章仁 歴史 継体天皇以前の豪族葛城氏
97/05/15 朝鮮 金達寿 朝鮮 知らない隣国を少し、覗いた
97/06/15 一休 水上勉 一休 自分の世界に生きた人 何を糧に生きたのかな
97/08/15 日本の地名 谷川健一 歴史 地名こそ名もなき人々の生きた証拠
97/09/15 戦国の村を行く 藤木久志 歴史 したたかな庶民 奴隷狩り 人質取り 戦場に商人
97/10/15 アフリカ大地溝帯の謎 諏訪兼位 歴史 今も続く地割れ、人の故郷。
97/11/15 ハッブル望遠鏡が見た宇宙 野本陽代 宇宙 美しい宇宙
97/12/15 マディソン郡の橋 ウォラー 大人の話 長い時間を耐える
97/12/15 良寛 水上勉 良寛 憧れる しかし、真似は出来そうもない
97/12/15 大地 パールバック 中国の民衆 動乱の中の生きざま
97/12/15 アーロン収容所 会田雄次 兵隊の話 偏見など人間の心を見る
98/02/15 戦国城下町の考古学 小野正敏 歴史 越前一乗谷 米は谷で作った
98/03/15 娘巡礼記 高群逸枝 遍路 遍路する心は、よく判らない。ただし、強烈
98/06/15 西行を行く 槇野尚一 西行 目と足で写真を
98/10/15 白道 瀬戸内寂聴 西行 憧れる 何を糧に生きたのかな
98/10/15 遍照の海 澤田ふじ子 遍路 遍路する罰があった
98/11/15 空海の風景 司馬遼太郎 遍路 1度見ればすべて覚えてしまう人
98/12/15 般若心経講義 高神覚昇 お経 不理解。世界すべてを含んだ書き物のようだ
98/12/15 蓮如 丹羽文雄 蓮如 みんなの中で生きた。子供を沢山つくった
99/04/05 三太郎の日記 阿部次郎 昔読んだ 古本屋で見付け買う。純粋な時期があった
99/07/11

虹の岬

辻井喬

大人の話

好きになること 最近は無いなあ

99/07/22

暗夜行路

志賀直哉 恋愛小説? 鳥羽院の叔父子、崇徳院を思い出した
99/09/05 西行花伝 辻邦生 西行 糧の心配のいらない人 小夜の中山は遠足で
99/09/15 西行の風景 桑子敏雄 西行 目と足で空間を旅して、目と足で考え、歌を詠う
00/01/30

西行研究録

川田順 西行 1人の人間としての西行を教えてくれる
00/02/05

友あり駄句あり30年

東京やなぎ句会 俳句 すごい人達の句 月に一度の句会よく続くなあ
00/02/10

おい癌め酌みかわそうぜ秋の酒

江国滋 今は告知。凄い闘い。俳句凄い量。癌の告知にあって、このように生きること出来るかな
00/02/18 孤悶録 川田順 大人の記録 歌凄い量。思い通り生きる、真裸な心の記録
00/04/03 役人学三則 末弘厳太郎 お役人 今も昔も同じだ
00/04/24 西行 川田順 西行 この本の歌から、山家集を詠んでみよう
00/05/20 則天武后 津本陽 歴史 今も同じ。違いは人を殺すことが無くなっただけ
00/05/26 木戸のむこうに 澤田ふじ子 短編 1日1話が読める あっという間に読めた
00/06/10 葛城と古代国家 門脇禎二 歴史 統一王朝の形成 古い土地柄 外来文化の実体
00/06/23 人口から見た日本の歴史 鬼頭宏 歴史 縄文25万 弥生60万 平安650万 関ヶ原1200万 江戸3000万人 今1億人以上
00/06/28 森鴎外 小説 思いがけない別れがあった
00/07/07 楢山節考 深沢七郎 小説 喜んで山に捨てられる。村のみんながそう思う
00/07/15 笛吹川 深沢七郎 小説 戦争と権力者の殺しで家族のほとんどが死ぬ
00/07/15 古代日本の四季ごよみ 藤井一二 歴史 四季の変化に生きた古代の人々。今の我らと同じ
00/07/30 禅思想 柳田聖山 宗教 本を読んでも判らないことがある
00/07/25 万葉秀歌 久松潜一 万葉集 半年がかりで5冊2000頁900首を一通り読む
00/08/19 伊勢物語 阿部俊子 古典 作者が不明のこと、知りませんでした
00/09/01 花のいのち 立原正秋 小説 花の命ははかないが、すたれず永遠
00/10/31 古代史紀行 宮脇俊三 歴史 邪馬台国 壬申の乱 道鏡までの土地歩き紀行

 

 

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