上 高 地 の 新 緑

 上高地は、夏山登山の入り口であるし、家族にとっても思い出の多いところである。
 釜トンネルを抜けると拡がる美しい風景に、驚嘆した頃が懐かしい。

カメラをやり出してからは、毎年位に出掛けているが、俗化が進んでいるのが残念である。 
霧に包まれる大正池の幻想的な風景に出会った時は
カメラ趣味のたまものであると感じたしだいである。



雨上がりに見せる大正池の幻想的な風景。
霧が朽ちた木々を見え隠れさせる憎い演出は感動的であった。
 朝日が昇るにつれて、刻々と変化する山岳と
山裾の色彩に思わず見とれていた。
霧が上がりはじめると、梓川を見下ろす焼岳が姿を現わし、
梓川の美しい流れもほほえむ。
小梨平に進むと、シダの群生地が目映いばかりの新緑で迎えてくれた。
 荒々しい岩肌を見せる焼岳と対照的な田代池の静寂がまた楽しい。
田代湿原と穂高連峰の倒影風景。
一昨年の夏、あの穂高岳に登っていたことを思い出す。

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