北岳のページ ようこそ

 2002年7月20日から二泊三日で、広河原〜北岳〜間ノ岳を往復してきました。
好天に恵まれ、撮影できた画像と登山記を掲載しています。
 ごゆっくりご覧下さい。

 7月19日夜、愛知県豊橋駅から車で、
山梨県の広河原駐車場へ向かった。
現地では、車の中で午前4時半まで仮眠して、
身支度が出来次第、出発した。
 野呂川に架かる吊り橋を渡ると、
いよいよ上り坂になる。
 夏台風のもたらした雨が、
沢の水量を増していて、ぬかるんだ山道を行く。

 緑のトンネルと河原を出たり入ったり、
時には沢をザバザバ歩くと、
涼風が流れていて心地よい
 樹林帯を抜けて広い河原に出ると
雪渓が拡がり、
その先には頂上付近にガスがかかった
北岳が見えた。
 大樺沢二俣に着くと、
高山植物のシナノキンバイの群生が、
北岳の前景で彩りを添えていた。
広河原からここまで、
約3時間の登山であった。
 二俣からはコースが分かれ、
右俣から草すべりを経て、
肩ノ小屋へ向かうコースに入った。

樹林帯の急登を
ジグザグを切って登っていくが、
かなり息が切れる。
振り返ると、雪渓コースを登っていく人影が見えた。
常緑樹が変化し始めると、もう尾根は近い。
 小太郎尾根に出ると、
360度の豪華な山岳風景が、
疲れた身体を癒してくれる。

 仙丈ケ岳、甲斐駒ケ岳、地蔵ケ岳の
オベリスク、そして富士山が見えるのである。
 ここからは、岩間にひしめくように咲く
高山植物などを眺めながら、
なだらかな尾根道を、肩ノ小屋まで歩く。
 本日の小屋は、超満員であった。
翌朝は、3時40分にスタートして、
北岳でご来光を迎えた。
右の画像は、北岳の影が向こうの山容に
映っているもので
、私の下半身も岩に映して撮った。
 頂上はかなり広く、
日の出前にはざっと数えても、
100人位の人がいた。
記念写真も順番待ちの有様であった。
 今日は、北岳から間ノ岳までの
稜線縦走をして、
北岳山荘で泊まる予定である。

北岳から南下し始めると、
お花畑があるが険しい岩場もあって、
ゆっくり撮れない。
 中白根山を越えて、
更に次の頂上を目指して、
これが間ノ岳かと思うと、まだ先にある
という感じの登山であった。

ここから見る北岳は、
なかなかのピラミダルな容姿である。
 本日も好天で、
早朝から山荘のテラスにカメラ据えて、
北岳の裾野から昇る日の出を撮った。

北岳のシルエットが次第に
赤みを増していく様子を、
しばらくに見入っていた。
 雲海に浮かぶ
富士山の均整美が望める絶景である。

雲海が朝日に輝く最高のチャンスをカメラに収める。
朝は忙しい。
 北岳山荘を、午前6時半に出て下山開始。
トラバース道から、八本歯のコルを経て
大樺沢二俣へ下りるコースである。

 北岳の東面に架けられたハシゴ道を行く。
以降、数え切れない程の恐怖のハシゴ場を
下りていくことになる。
 北岳を支える有名な大岩稜(バットレス)。

近くで見ると、岩が幾重にも重なっている。
お花畑とは対照的な風景であるが、
これが北岳登山の魅力であろう。

 広河原へは、13時に到着したので、
下山は丁度、6時間半であった。

 最後に、こうして撮影記が書けることに対して、
      写友藤村さんにお礼申し上げる。 

〜完〜
  ・トップページへ戻る      ・北穂高岳のページへ