ブーメランを作りましょう

 ○ 材 料
   版画用ホオの板、紙やすり、

 ○ 道 具
   糸のこぎり、動力式回転サンドペーパー(動力でまわるもの)、紙やすり

 ○ 作り方(図をみてください)
  @ 板に形を書きます。
  A その線にそって、糸のこぎりで切ります。
  B 切ったら、「おもて」と「うら」を決めて、「けずるところ」に線を引きます。
  C グラインダーで、斜めにけずります。(表のけずり方と裏のけずり方がちがいます。)
  D 全体に紙ヤスリで、手になじむようにけずります。
  E 表に「絵」や「イラスト」を書きます。

※ 下に、Y型とX型の例があります。ホオ材の板(版画用)にこのような型を書き、糸のこぎりで切り抜いてみましょう。

 X型の例ー軽く投げても、安定してもどってくる。

 Y型の例ー初心者は、この型が投げやすい。

Y型の変形ー「鳥型」というが、Y型の変形である。

Y型の変形ー少し小さい。体育館の中でももどってきた。


○ ブーメランの飛ばし方 
  
1,ブーメランとの出会い
  私がブーメランに関わってから15年余がたちました。きっかけは、あるお祭りに行って、出店でブーメランを見かけたことでした。その出店には、手作りのブーメランがならんでいました。厚いベニヤの板を形だけ切り抜いたものも売っていました。それを2本買い求め、帰ってから説明図を見ながら、早速削ってみました。
  そして、飛ばしてみたのですが、大変あぶないのです。そのブーメランの型は、例によって「へ」の字型でした。そして、大きさは40pほど。その「へ」の字は、腕と腕が90度になっていました。したがって、回転が不安定で、途中でへらへらと落ちてしまうのです。
 その時は、「なにか、おかしいぞ。」と思ったのですが、それまででした。そして、大きさも問題がありました。1本のさしわたしが40p余もあったのです。片方の「へ」の字型は、一つの腕が長く、文字通り「への字」でした。これは、滞空時間用ということでしたが、風の具合で返ってくるにしても、重く、そして、スピードも速いものでした。したがって、1週間のうちにガラスを2枚ほど割るはめになりました。これでは、あぶなくて飛ばせません。もちろん、受けることもできません。

2,飛ばしやすいブーメランの形そして材質は
 大きさと材質と形を工夫しなくてはなりませんでした。いろいろな本を読んだのですが、ちょうど「少年少女新聞」に「ブーメランを飛ばそう」という記事がありました。その新聞を参考にして、20p前後、板は版画用のホオ材の板、型は安定したY型にすることにしました。学校には、糸のこぎりや回転式のグラインダもありました。これなら、1本作るのに10分もかからない。そして、版画のホオ板材は、安価で、折れやすいが、何かに当たった時には、被害が少ないかほとんどないということも判断材料でした。また、折れた時には厚地の紙ですぐ接着もできます。
(続く)







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