第6回公開口頭審理を即刻開催し、鈴木一雄証人を喚問せよ!

 

       2002.6.21(金) 額田と幡豆の人事を考える会

        6月19日の公開口頭審理を一週間前に突然・一方的に「延期」にした人事委員会

6月12日(水)県人事委員会は、突然間近にせまった公開口頭審理を延期してきました。それは、何と!同日の6月12日(水)の提出された県教育委員会の「不服申し立てそのものが不適法である」とする準備書面をそのまま受けての措置でした。6月19日に予定されていた公開口頭審理のために、私たちは追及項目を整理する作業や、参加連絡をほぼ終えて、その日を待っていた時、突然「延期」の知らせがもたらされたのです。

○ 県人事委員会の一方的延期に20人余が猛抗議!

6月19日には、この「措置」に怒った多くの教職員が県人事委員会に押しかけました。私たちの「説明を求める」という当然の申し出に対して、人事委員会の担当者は倉庫のような狭い部屋を用意するのみで局長を出そうとしませんでした。そして、廊下で押し問答するうちに警備員を呼んでくる始末。「静かにしてくださいよ。」と、大きな声で恫喝したのは総務課の課長補佐でした。そして、ようやく局長が来て、話し合いが狭い部屋で始まった時、30分が経過していました。

私たちの追及に対して、県人事委員会はおおむね次のことを明らかにしました。

6月12日(水)公開口頭審理「延期」に至る経過 

3:00ころ・県教育委員会、準備書面提出

・それを受けて、熊谷課長が千田委員に電話で「要約」を説明。(数十分ほどだという)

・話しているうちに公開口頭審理を延期することに決める。

 (どちらが、延期と言い出したか明かではないとのこと)

4:00ころ・熊谷課長が、提訴側の伊藤弁護士に「延期」の電話をする。

6:24  ・県人事委員会、作成した文書を名古屋駅のポストに投函。

7:00過ぎ・文書を千田委員宅に届ける。

 

これらの経過から明らかになってくるのは、県人事委員会が何らの組織的検討もせず(「人事委員会は組織ですから、組織的に動いています」と局長は言いますが)、教育委員会の文書を最重要視し、極めて偏った判断に基づいて動いたことです。それも、熊谷課長が「1人で動いている」感があります。そして、最も異常なのは、委員が文書も見ず、電話での要約に依拠して一方的に延期を決めたことです。局長は、「委員は慎重な方で、勉強もしている」と厚顔にも語りましたが、慎重な委員ならなぜ1週間近くに迫っての教育委員会の突然の文書提出、そして、自らが賛成した証人喚問の中止要求に異常さを感じないのでしょう。そして、直前の喚問を実施し、提出された文書を並行して検討するくらいの対応を考えなかったのでしょうか。さらに、なぜ、こんな重要な判断をする前にせめて自分で直接文書を見るという最低限の努力さえ行わなかったのでしょうか。

ここには、救済機関としての気概を微塵も感じさせない人事委員会の資質が見えます。

 

○ 第6回公開口頭審理は県教育委員会、提訴側、人事委員会の三者で確認したもの。一方的延期は手続き上からも不当!

そもそも今回の口頭審理は、三者の確認で開催が決まっていたものです。そして、鈴木証人を喚問することは、県教育委員会も提案したものでした。私たちは、「人事異動要項」に違反し、不当な人事を行った当事者である鈴木証人の喚問こそ、幡豆の異常な人事を明らかにする証人であると考えていました。

 

1、鈴木証人は、人事異動要項を明らかに逸脱した人事を行ったことが明らかになりつつあること。

2、通勤時間を考慮に入れず人事を行ったことが暴露されつつあること。

3、異常な人事の発覚を恐れて後からつじつま合わせを行ったこと。

4、そのために「ELTの変更」「勤務開始時刻の変更」まで行ったこと。

 

などなど、この人事の異常さは他に類を見ないほどのものです。その異常な人事を行った者を喚問しないで、人事の改善はありえません。また、人事委員会は、この事実を見過ごして救済機関としての存在意義はありません。そもそも、人事委員会は救済機関として出発したものです。不当な人事を明らかにし、教職員を救済するには、教育委員会べったりでななく、公正で誰から見ても納得できる運営を行うべきです。あらためて、異常な運営をせず、救済機関としての誠意と誠実さを示せと要求するものです。