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A2N1-3 「九〇式艦上戦闘機 3型」の製作・・・ブログから転載
<九〇式艦上戦闘機 3型
 着艦競技機は今までに2機作りましたが、2機目の零戦も傷み始めてきているので、次期着艦機を何にしようか迷っていました。
 手元に某大会時に入手した清水模型の九〇艦上戦闘機のキットが2つあったので、これを改造してエンコン付きの着艦機にすることにしました。
複雑な構造
九〇艦戦、ついに手を付けることにしました。
 それにしてもかなりマイナーなこの飛行機・・・よくキット化したなぁって感心します。
 しかも3型! 1型、2型には上反角がなく、あえて上反角のついた3型ってどう? かなりマニアックな感じです。
 キット内の各パーツと図面を眺めること、ほぼ一日(-_-;)。数少ない手持ちの資料も探し出しながら、製作に向けたモチベーションをアップ。
 ダイカットの歯が悪いのかバルサの質も悪く、主翼のリブにいたっては目印?が付いている程度でカッターで丁寧に切り抜きました。
 しかし、驚いたのは図面上は書いてない半リブが用意されていたこと。 実機には半リブがあったようです。
 3ラインのベルクランクを取り付け、フルダウンで着艦フックが下りるギミックも追加して、倶楽部の着艦競技にも出られるようにする予定です。
<着手
清水模型の九〇艦上戦闘機を作り始めました。まずは主尾翼の組み立てから。
 なるべくキットどおりに作りたいのですが、上反角や主翼の支柱など面倒な工作箇所があり苦労しました。複葉機は3機目(九三中練習・赤とんぼ2機)ですが、自作なら考えながら楽な工作をするのですが、このキットは図面と現物を何度も見比べ、十分に理解して製作する必要があります。
 エンコン付きの3ラインで、着艦もできるようにフックも作るつもりなので、胴体は少し頭の中?を整理してから着手します。

<絹張り
 相変わらずのスローペースですが主尾翼の絹貼りを終えて、胴体もこの状態まで作りました。
 機体がほぼ銀色なので銀色の絹を使いましたが、クリア仕上げじゃないので、結局何色でも良かったかも。

 胴体はほぼキットどおりの作りですが、着艦競技用なのでロバートの3ラインベルクランクをセットしました。胴体プランクの前にエンコンのリンケージと着艦フックのギミックを載せる必要があるので、この先は時間に余裕があるときに着手予定。来年の正月に飛ばすためスケジュールも考えながらもボチボチと。
着艦フック
 週末に着艦フックのギミックを製作しました。
 今までの経験から、なるべくシンプルかつ確実に作動するようにイメージして作りましたが、いつものことながら図面などなく、頭でイメージして一気に現物合わせ。
 フックは岡崎模型飛行倶楽部の着艦競技規定に合わせて、胴体の1/3に収めました。
 フックのスプリングは甲板に当たった衝撃でフックが弾むのを防ぐため着艦2号機から取り入れたもの。このスプリングの強度も毎回悩みます。
 着艦フックの部品の重さが想定より増しましたが、あのスピード、衝撃をこのピアノ線で受け取るから、このくらいの強度は必要だと思います。
 それにしても重心位置にも大きく影響しそうな胴体後部にこの重量物。少し心配です。
<パイロット
 しばらくブログに書いてなかったので、忘備録として遡って記録。
 私の作るUコン機には必ずコックピットとパイロットを乗せることが拘り。飛行機はパイロットがいなけりゃ飛ばない・・・無人機じゃあるまいし。
 とはいうものの、我が軍もパイロットが不足がち。今回は以前に九九艦爆に乗っていた山川新作さんに乗ってもらうことにした。時代が違い過ぎる(笑)。

 胴体後部の羽布貼りになる骨組みがよく分かる。
全体像が見えてきた
 九〇艦戦・・・着艦機はようやくここまで。
 今日は定期的な病院のため会社は休み、午後、映画館で「MIDWAY」を観てきました。
 時代は違いますが艦上戦闘機・・・製作意欲も湧いてきて、一気に胴体プランク。
 翼を乗せてみると全体のイメージが明らかになりました。
<エンコン・・・そして大失敗?
 燃料タンクが邪魔で、エンコンのリンケージがうまくいかない(^-^;
 リンケージロッドを3回作り直し、ようやくスムーズにうごくようになりました。

 ここで初めて気付いた決定的なミス。燃料タンクの給油パイプの位置が変? タンクの後方にある? 不自然?
 そう、パーツがゴチャゴチャに入っているボックスから、これならと取り出したKMCoの燃料タンク・・・実は前後が逆になっている震電用のタンクでした。 ってことは、送付パイプは後方までいっていないはず。
 もはやタンクを交換する気力もなく、送油パイプの内径にきっちり入る真鍮パイプを後ろまで差し込みました。ついでに給油パイプも太い胴体からちょうど出るように延長。
 黙ってりゃ誰も気付くまい、フッフッフッ(笑)
<ほぼ木地完
 雨が降ると、飛行機飛ばせないから飛行機作りは進む。
 ようやく木地完成。 まだ翼の支柱を作らないといけませんが・・・。
 支柱には着艦競技用としてスローでもワイヤーのテンションが保てるようにスライドするパーツを組み込むので、集中力のある時に作ることにしました。

 さあ、ひたすら下塗りドープを塗っては磨くの作業が続く。
<塗装開始>
 3連休初日。休みの日は目覚ましなくても4時前には目が覚める。
 せっかく早起きしたので、久しぶりに九〇艦戦に少し手を入れました。

 九〇艦戦、特に上反角の付いた三型はほとんど資料がなく、空母「赤城」艦載機仕様にしたくてっも確認できず(二型は赤城艦載実績あり)、仕方なく報国号の機番にしました。

 まだ手を入れたいところもたくさんありますが、ひとまずこの状態で来月初めにはウレタンプルファーを吹き付けたいなぁ。
<オルジス式射撃照準器>
 九〇艦戦の照準器を作りました。九〇艦戦で使われていたのはオルジス式射撃照準器ですが、何かよく見たことがあるような。
 いつも作っている九九式艦上爆撃機の九五式射爆照準器とそっくり、というか全く同じ。
 調べていくうちに戦闘機と爆撃機で覗いた時の目盛りが違うだけらしい。当時から合理的に同じパーツ?を使っていたのですね。共有パーツは現代の車だけだと思っていましたが、この時代からあったんですね。
 機体ごと、銃機器ごとに形式が違えば、メンテも大変だし、当然、細かなパーツどころか同じものを使えば合理的ですね。

 今回はアルミパイプに支柱部分だけ真鍮パイプを被せ、タップを切って2mmネジを支柱にします。まぁ、完全スケール機ではないのでこれで良しとしよう。

 今日は早起き? 2時に目が覚めたので、この照準器作りとパイロットのお色直し、座席なども作り、まだ4時前(^-^; もうひと眠りしようか(´ぅω・`)ネムイ
<翼支柱・・・スライド式リードアウト>
 
いよいよ主翼の支柱に着手しました。キットの支柱はラワンべニア、しかも経年劣化でべニアがはがれそうなので5プライの航空べニアで作り直し。
 左が新たに作った支柱で、右翼には着艦機ならではのスライダー式のリードアウトガイドを組み込みました。
 いよいよこの飛行機も最終段階。予定どおり新年飛行会ではお披露目できそうです。
<完成!>
 風がない飛行会の日に初飛行しました。
 対向ニードル付きのエンコンの調整に苦労しましたが、何とかエンジンローでも回るようになり、いよいよ初飛行。
 クラークYの翼型の複葉機は初めて飛ばすので、いろいろな心配が頭をよぎります。
 すんなり離陸した後は、テールヘビーなのか、かなり舵が敏感ですがしっかり水平飛行はできました。
 着艦フックのギミックも確実に作動し一安心。その後、エンジンをスローにしましたが、浮いているのがやっとというスピードになったため、慌ててエンジンハイに。この時、上舵が効いてしまったようで、失速して地面に激突。
 初飛行で墜落なんて何年ぶりだろう、その後、何とか修理しました。
 
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