* 腹膜透析について *
慢性腎不全の治療には「血液透析」と「腹膜透析(CAPD)」そして「腎移植」があります。
血液透析は40年間継続ができる安全な治療として確立されていますが、一方腹膜透析は、中国などいわゆる後進国では安価な治療法として行われています。
腎臓病が進行し、腎不全となり、透析が必要となった時に、血液透析にしますか、腹膜透析にしますかと主治医から問われることがあると思います。
患者さんからお聞きしますと、どちらにしたら良いのかわからないと思われることが多い様です。これは当然のことで血液透析にしろ腹膜透析にしろその後の経過が
どうなのか解らないのが当然です。
腹膜透析に関しては約10年以内に起こる硬化性腹膜炎になると腸閉塞となり死亡に至る可能性が高いものです。私は透析医療に関わり、
45年以上になりますが、透析が必要となった時に不安をかかえておられる患者さんや御家族の方のセカンドオピニオンになってあげたいと考えております。
いつでも気軽に電話して相談していただければと思っております。
電話0564−59−0022むつみ内科
腹膜透析についての補足ですが、カテーテルが常に腹腔内に挿入されており、出口部の皮膚感染がしばしば起こり、腹膜炎も起こります。
さらに硬化性腹膜炎になると致命的な合併症がおこりますので、私は決して自分の患者さんに勧めることはありません。
さらに腹膜透析用の透析液を2リットルが常に貯留されており運動にも支障があります。腹膜透析の透析液は諸外国では安価なものにも関わらず、
日本では非常に高価なものになっており、腹膜透析用の透析液の製造会社が膨大な利益を得ています。