海外プチ冒険旅行

インドネシア バリ島ツーリング  1991/4〜5月

最終更新日: 2009/04/12

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4月28日  SELAMADEG→ LOVINA

 7:00起床。 ゆうべは 寒かった。 宿のサル君は今日も相変わらず大はしゃぎ。 大好物のバナナを与えられると喜びすぎて床に落っことしてしまう始末。 こちらはトーストを食べ、バイクのブレーキを調整して出発。
この宿は ほのぼのしていて本当に良かった。 また来たい。

 まずNEGARAへ向かう。 田んぼの間を走り、ヤシの木の茂みを抜け、村々を通り過ぎていく。 僕が借りたバイク: DT100は音がうるさく、多くは見かけないトレールバイクだからか、みんな振り返る。 さすがに街を離れると農作業の人たちが多い。

      

YAMAHA DT100


 NEGARAに着く。 朝食のトーストだけでは物足りなかったのでNASI GORENGを食う。 やっぱりうまいなぁ。 酢漬けの青トウガラシも出てきたが、いっしょにバリバリ食ってしまう。 うまい!

      

NEGARAの街並み


 GILIMANUKUへ向かう。 だが、また雨。 なぜだ? まあ小降りだからいいけど。
途中で警官が取り締まりをやっていたが、先を走っていたW君は気づかなかったのか、25km/h制限のところを60km/hで走り抜けてしまった。
 GILIMANUKUへ到着。 ここからジャワ島に渡れるのに...残念... あっけないほど小さい港にフェリーが3隻ほど来ている。 トラックがフェリーから降りるのにひと苦労していた。

 次はLOVINAへ。 分岐を左に折れると いきなり細い道になって交通量も極端に少なくなった。 いいね。 田舎はいいぜ。 ほとんどの人は農作業に精を出しているように見える。 小学生ぐらいの子供まで俵を運んでいたりして一生懸命に働いている。 そんな姿を見てバイクに乗って優雅に旅をしている自分が恥ずかしくなってしまった。
 我々は彼らの静かな生活を奪い、彼らの自然を奪い物価をつり上げている。 我々は彼らのためになることを何かひとつでもやっているのだろうか?
 僕には、彼らの姿がそんな外からの魔の手に必死に耐えているように見えてならなかった。


 途中の村で食事。 米が無いという。 GATU PATというタロイモ+野菜のみそ味あえに挑戦! うーんPEDAS。(注10) 「PEDAS」
インドネシア語で辛いこと
 でもENAK。(注8) 「ENAK」
「おいしい!」の意
 すごい。 僕もこの国が6ヵ国目の旅になるわけだが、イモ料理というのはこれが初めてだ。 どのガイドブックにも載っていないだろう。 そしてこれを食ったジップンナンは いないのではないだろうか。

 だいぶ距離をかせいでLOVINAに到着。 さっそく客引きにいちゃんがやってきた。 とはいってもまだ小学生ぐらいのガキだ。 宿があるよ、というので面倒だから良かったら決めてしまおうと思い、ついていった。
けっこういい部屋でRp10,000だという。 即決。 ここにした。

 ビーチに行ってみる。
毛唐(注9) 毛唐
欧米人(白人)のこと。当時管理人が旅先で会った白人はなぜかわがままな輩が多く、この言葉を使うことがあります。
がちらほら。 ジップンナンはいない。 さっそく物売りやポン引き(?)のヒマそうなやつらがやってきた。 インドネシア語を話すとそいつらは物を売りつけてくるのをやめた。 初めは人の良さそうな兄ちゃんたちと話がはずんでいたのにそのうち4人、5人と集まってきて、強引なやつも来た。 かなり気分が悪くなって宿に戻った。 こんなところにも観光地ずれしたやつらがうようよしてるなんて...
一番いけないのは毛唐、次にジップンナンか。

 ちょっとまどろんた後、MAKAN MALAM。(注11) 「MAKAN MALAN」
インドネシア語で夕食のこと

ナシゴレンスペシャルチリとES KOPI。 ENAK!
どうしてこんなにうまいのだろう。 ピュアジューシーもいっちゃう!! やっぱりピュアはいいね。
 ここは静かだし、いい宿だ。
でもJALといっしょじゃこんな旅はできないかな。

    

LOVINA BEACHの宿



    

    

NEGARAへ


    

熱帯の雰囲気がいい感じです


    

GILIMANUKUの港で


    

細い道になった


    

Tg.Gordol ここでGATU PATを食べた


今日の費用

 朝食:Rp  600
 ナシゴレン: 1,000
 ガソリン5L: 2,500
 GATU PAT: 500
 夕食: 4,000
 宿泊: 5,000


本日のスペシャルゲスト

キノコにいちゃん
 ロビナビーチで「Hello, Japanese. キノコ?」といってマジックマッシュルームを売りつけに来たにいちゃん。
 こいつが一番しつこかった。 ディスコに行かないかとか、温泉に行かないかとか、イルカを見に行かないかとか、うるさい。 こういうのについていくとロクな目に合わないのは分かっている。 あげくの果てには Rp5,000で闘鶏を見せてやるとかバイクに乗せてくれとか 腹の立つことまで言い出す始末だった。

次のスペシャルゲストは宿の人に聞いた話である。

アラスカにいちゃん
 アラスカから来たアメリカン。
深酒してバイクに乗って事故り、足と腕を骨折するという事態になったらしい。

バカヤロジップン
 先日この宿に来たジップンナン。 朝食の前から飲んだくれていて、下着姿のまま酒と金とタバコを持ってメインストリートをよたよたしていた。
 「バカヤロ」「何だバカヤロウ」としきりにわめいていて、最後には警察のお世話になったようだ。


今日見た夢

 映画を見に行く。「ダブリン」という題名の映画で、イスラエル軍の開発した、サイボーグと化したクローン人間の物語なのだ。