海外プチ冒険旅行

フィジー旅行記  1991/10月

最終更新日: 2010/02/07

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10月25日  CORAL COAST ⇔
             PACIFIC HARBOR

 T氏のガサゴソやる音で目が覚めた。 もう9:50だ。
1回8:00に僕のアラームで目覚め、8:30にT氏のアラームで目覚めたような記憶もあるが...

   

 予想に反して天気はいい! まず洗濯だ!
そしてメシだ! 昨日行ったAngies Restaurantへ。 Egg Fried Riceを食う。 すごい量だ。
 次はビーチへ! 風が強い。 泳ぐにはちょっと水が冷たいが、とりあえずちゃぷちゃぷしてしまう。 T氏がヒトデを発見。 真っ青で作り物みたいだが、いちおう動いている。 しばらく浜辺にいたが、曇ってきたので中断してPacific Harborへ向かうことにする。
 道は海岸通りから山あいの中へ、そして峠道が続き、ふもとの村を突っ走る。 ひたすら走る。 ポツポツ雨も降ったりした。

 Pacific Harborに到着。 Cuitural Centerへ。 T氏が腹が減っているというので とりあえずメシ。 ここでフルーツポンチを食べていると、隣のテーブルにたむろしていた、あまり人相の良くない連中が いきなり「やるよ」と言って、dalo(タロイモ)をくれた。
見ず知らずの外国人によくこうやって物をくれるなあ。 とにかく食ってみる。さつまいもから少々甘みを取ったような感じでけっこういける。
 次はTheaterへ。 このへんの学校の生徒らしいガキたちといっしょにFire Walkingを見る。 勇気あるものが焼いた石の上を裸足で歩くのだ。 熱そー!! 白髪の混じった年配者から高校生ぐらいの少年まで全員無事にFire Walkingを終了した。
 みやげもの屋を見て歩く。 けっこう高い。 俺たちには手が出ない。 Tシャツでも最低 F$10、普通のはF$12〜13だった。

 雨の中を宿まで戻ることにする。 UP-DOWNが激しくレンタカーのスターレットは登りになるとあえいでしまう。 カーブとかも何も考えないで作ってあるとしか思えないようなところがあり、とても曲がりにくいスプーンカーブも出現する。
 途中、海岸に降りてみた。 小さなカニを発見! すごいすばしこい。 砂の保護色になっているので見つけるのが大変である。 T氏と僕とで一匹ずつ捕まえた。 目が飛び出していて角を出しているみたいだ。
 さて、宿への道は夕暮れから闇夜へ。 ガードレールも街路灯も無いので センターラインの反射板だけが頼りだ。 不安だらけのナイトランもTubakura Beach Resortの看板を見つけてようやく終わりとなった。

 宿ではビデオの上映会があった。「Ghost」というラブストーリーもの。 わー! 毛唐がいっぱい!!(注7) 毛唐
欧米人(白人)のこと。当時管理人が旅先で会った白人はなぜかわがままな輩が多く、この言葉を使うことがあります。

こんなに泊まっているのか! 映画の前半はものすごく眠かったが、後半はけっこう楽しめた。 とはいうものの、台詞は9割がたはわからなかった。

 夕食を食べに外へ出る。曇っていて星は見えない。 残念。 星も楽しみの1つだったのになあ...
 Angies Restaurantの先のSea View Cafeへ。 わー毛唐ばっか。 しかも集団だ。 Roast Chiken&Saladを食べる。肉がしまっていてとてもうまい。 こういう洋風の店もたまにはいいな。 毛唐たちはワインを持ち込んだりして食いまくっているようだ。 さすが金持ち。 ここのシェフはスイスから来て、このレストランを開き、住んでしまっているのだそうだ。 とても親しみのある人で、見ず知らずの東洋人にも非常に親切にしてくれた。
 帰りは雨。 明日は止むといいなあ。


今日の費用 

Egg Fried Rice:F$2.80 Orange Juice:1.20
Juice & Chips:2.00 Fresh Fruit Salad:1.50
Cultural Center Theater:10.00
Chiken Grill & Salad, Chips, Coffee:10.00
宿泊:8.80



本日のスペシャルゲスト

ヒッチハイカーその1
 Pacific Harborへ行く途中、ヒッチハイクしてきたおじさん。 彼はNavuaまで行くのだそうだ。
「フィジーはどうだい?」「すげーいい所だよ」
「フィジーの友だちはできた?」「いや、まだ」
「休みできたの?何日間いるの?」
「たった5日間なんだ」...

たいくつジップンナン
 Cultural Center Theaterで見かけたサエない男女1組。 俺たちもいっしょにFire Walkingを見ていたわけだが、彼らはなぜかとてもつまらなそうだった。
その後 俺たちがアーケード内をうろうろしていたのに1回も見かけなかったことから、彼らはそのままどっかへ帰ってしまったのだろう。ちなみにフィジーでは空港と超高級リゾートホテル以外でジップンナンを見たのはこれが最初で最後だった。

ヒッチハイカーその2
 Pacific Harborからの帰り、ヒッチハイクしてきた、学校帰りの少女。2人連れでヒッチハイクしてきたのだが、俺たちの車に乗ってきたのは そのうち1人だけで、なんともう1人は「○○ちゃん、車がつかまってよかったねー。 バイバーイ!」とか言いながら本当にバイバイしてしまった。 この子とは車中いろいろ お話しし、途中の村で降りていった。
 しかし彼女らは他人を疑うということを知らないのだろうか? 見ず知らずの外国人の車に、それも女の子が1人で気安く乗ってしまうなんて、我々には とうてい考えられない。
 こんな平和な彼らにはうそをついたり、人をだましたり、物を盗んだりすることは絶対に教えてはならない、と思った。

カニカニおじさん
 Pacific Harborからの帰り、海岸で小さなカニをつかまえているときにやってきたおじさん。
「どうした?」 「ほらカニだよ、カニ!」
「どれ、でかいのをとってやる」とおじさんは言うと、砂浜のひときわでかい穴をどんどん掘り起こしていく。
「いててっ」獲物を発見したようだ。 おじさんは慣れた手つきで後ろから捕まえる。 でかい!! 全長20cmはある! さかんに泡を吹いている。
親切にもプラスチックの割れた空き瓶を探してくれてそれにカニを入れてくれた。 なんて純粋なおじさんだろう。 本当に優しく、これっぽっちの商魂も持ち合わせていない。 こんなにみんなが純粋でやさしいところに来たのは生まれて初めてだ。
その後、カニは砂浜に帰してあげた。


    

おじさんが捕まえてくれたカニ