マレー半島縦断記 1987/2〜3月最終更新日: 2011/02/27
2月24日  KRABI → HUAI YOT
          この日の走行距離: 112km
 今日は距離があるので早起きするつもりだったが、寝坊した。 時間とにらめっこのランとなった。 しかしUP-DOWNがわりとゆるく、路面も良く、午前中に何とか74km走れた。 ただし風という強敵が新たに登場したのにはまいった。(北東からの季節風)
 昨日あたりからタイ語にも慣れてきて いろんな言い方を覚えた。 旅の楽しみも増してきた。 走りながらも思わずタイ語を思い浮かべてしまう。
 最近は「日本人か?」と言われることが少なくなった。 10人のうち4人が日本人と言うとすると、中国人と言う人が2人、シンガポール人2人、マレーシア人1人、インドネシア人1人といった感じ。
 昼間、いつものように2時間ほど昼寝をした。 横には赤い土が見えた。 映画「ビルマの竪琴」で出てきた言葉「ビルマの土は赤い」を思い出した。 どこまで歩いても熱い日ざしと燃えるような赤い土... 映画の中に自分がいるような気がした。 目を閉じながら、いろんなことを思い出した。 まず頭に浮かんでくるのが一本の真っ直ぐに延びた道路。 その道路を溶かすように照りつける太陽。 道路の両側の真っ赤な土。 熱帯樹林。 きょとんとした顔で見つめる村の人々...
 3時、再びペダルを踏む。 3時といっても日ざしは全く衰えない。 また始まるのか、と思いつつスタートする。 あと38kmだが朝のようなペースでは走れない。 3分割して走ることにする。 30分毎に休憩である。 これが限度である。 5時ごろ、ある村で またまた大歓迎を受ける。
 ここまで走って感じることだが、どの村でも人がごろごろしている。 彼らには仕事がないのか、これが途上国の現象なのか、農村に機械が導入され、余剰労働力が発生しているということなのだろうか。
(一概にそうでもないらしいということが後でわかるが)
彼らを吸収できるのは今のところ都市であろう。 村には副産物や工業など、当分できる気配がない。 ということは都市の貧富の差はかなり大きいのではないか、と思う。 明日以降が楽しみだ。 (なかぽん記)

ものすごい日ざしと赤い土...

HUAI YOT駅
今日の費用
 朝食:11 baht 昼食:10
 ジュース5本:27 ホテル:50
 夕食:13 おかしなど:11
本日のスペシャルゲスト
高校生ギャル集団
 夕方5時ごろ、ほとんどハンガーノック(注5)
「ハンガーノック」
食べ物を十分摂らないなど栄養補給せずに運動し続けると、
血糖値が低下し動けなくなる
になって入った店みたいなところにいたギャルの集団。俺たちに異常な興味を示して会話が弾んだ(?)俺たちはつかの間キャピキャピしたのだった。

今日見た夢はたぼうが途中で用事ができたと言って、日本に帰ってしまう。 腹痛に苦しむはたぼうが もしかしたらという懸念があったのだろう。(なかぽん)