海外プチ冒険旅行

マレー半島縦断記 1987/2〜3月

最終更新日: 2011/03/06

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3月8日  BATU PAHAT → KULAI

          この日の走行距離: 91km
 バトゥ・パハを出て まもなくゆるい上りになった。
バトゥ・パハは日本が開発した鉱山の街である。 当然UPも予想される。 街を出ると すぐに田舎になるというパターンは変わらない。
 走っていて おやっと思った。 タイに戻ってきたみたいだったからだ。 市場があり、木造の小さな店がちらほらと散らばり、中国系の人が見当たらない。 タイのクラビやパンガー周辺の村のようであった。
 ただ、車の量は多いし、コーヒーも飲めるし、やはりマレーシアだな、と思う1コマであった。

 分岐を右折して いきなりきついUPが始まった。
日ざしも次第に強度を増してくる。 こりゃ今日はきついな、と思った。 かなりきついUP-DOWNが続く。 店も少ない。 1時間走って やっと1軒見つかった。
 それにしても暑い。 20日間も熱帯にいて まだ暑く感じるのだからマレーシアは本当に暑いんだと思った。 もうこの辺は北緯2〜3度であろう。

    

暑くて気が狂いそうだ!


 バトゥ・パハのホテルの人の話によると クライにはホテルが1軒しかないとのこと。 しかしマラッカでは多数あると聞いた。 自分は後者を予想した。 シンガポール国境に近く、電車、国道も通る街でたった1軒であるはずがないと思った。
 しかし、もし無かったら今日は130km走らねばならない。そう思うと不安だった。 午前中で少なくとも80kmはいきたい。
 疲れはあったが、気合でペダルを踏む。 クライ手前、何とか目処がつく。 さあ休もうかと思い店を探すが、見当たらない。 しかもUP-DOWNがさらにきつくなる。

 とうとう何も見つからないまま、クライに入ってしまった。 ホテルは簡単に見つかった。 もうへとへと。
どうにかこうにか明日はシンガポール。 まだ喜んではいけない、と思いつつも「シ・ン・ガ・ポ・ー・ル」
この6文字が何度も頭をよぎる。 (なかぽん記)


    

リッチなマンダリン・ホテルを出発


    

ものすごい日ざし! 真っ青な空!


今日の費用

 ミルクティー2杯:0.80 M$ ジュース:0.60
 昼食:2.10 夕食:3.85
 ピン食:1.60 肉まん2個:1.05
 ホテル:7.50


本日のスペシャルゲスト

泣いちゃった子どもたち
 クライにいた3〜5歳ぐらいの子ども3人組。
写真を撮ったら突然大声で泣き出し、母親が出てくる騒ぎとなった。

       

今日見た夢

 我々2人が暑い日ざしの下、坂を上って へとへとにへばっている。 そこに別の単独サイクリストが上ってくる。 彼も完全にグロッキー。
 しかし何を思ったか、突然自分の自転車を「こんなもの、ちくしょー!」と言いながら壊しだす。「あーあ」と思う間もなく、上からメチャクチャに踏んづけ、スポークはボキボキ折れる。 (なかぽん)