おもとの作り方
日本原産で自生しているので、極めて順応性高く、とても丈夫でつくりやすく、長年たのしめる植物です。
■用土
排水性・通気性・保水性に配意。
基本的には水はけの良い用土使用する。
川砂(朝明砂・矢作砂)・軽石・日向土・富士砂・
パミス・赤土などを単用
または適当に配合したものが使われています。
■鉢
黒楽鉢・信楽鉢・プラスチック鉢・朝顔鉢・素焼鉢
薩摩鉢・中国鉢・錦鉢など
鉢の大きさは、あまり大きすぎるとかえって徒長
したり、子上がりが望めない場合がありますの
で木とのバランスを合わせてきめます。
■置き場所
午前中太陽光線がよく当る場所、西日しか当らない
所はできるだけ避ける。
強風の当らない適当な通風の良い場所が好ましい。
(とくに梅雨・夏季の高温多湿時期には注意)
「おもと」は比較的寒さに強い植物ですので冬は加温
の必要はなく凍らせすぎない程度で寒風に注意する
こと。
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静岡県富士市 福原様 4月おもとの棚 |
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錦鉢 楽焼錦鉢 |
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北海道 附田様 4月フレーム |
■みずやり
基本的には鉢の表面が乾いてから水やりをする。
水やりは鉢底からたっぷり水がでるようにする。
春の成長期には十分なみずやりを、梅雨・夏は
やや乾燥ぎみに、冬 は成長が停止しているので
ひかえめにする。
(水やりは、置き場所・用土・鉢などに関係が深い)
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静岡県富宮市 高村様 5月おもとの棚 |
奥様の愛情にささえられて笑顔の高村様 |
■肥料
固形または液状の有機肥料
(油粕・骨紛・魚紛・米ぬかなどを発酵させたもの)成長期の4月〜6月頃、また9月下旬〜10月頃に与える。与えすぎると、芋腐れを起こすこともあるので、一度に多量にあたえるより少量ずつ長い期間与えるほうが障害の発生をふせぐことができる。
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新潟県村上市高橋様 2階棚 5月 |
■病気・害虫などの予防
定期的な薬剤散布(3月〜10月)
病害 赤星病・青枯れ病(青にえ)・
軟腐病・芋腐れ病 薬剤
ベンレート・ダコニール1000・ダイセン
トップシジンMオーソサイドなど
虫害 スリップス・カイガラムシ
薬剤 オルトラン・マラソン・カルホス・スミチオン
スプラサイト・アドマイヤーなど
その他 ナメクジ
薬剤 ナメキール・ナメトックスなど
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愛知県名古屋市 神谷様 5月 |
5段の棚風景 |