イタリア ダイナミックにひと回り
@ミラノ→ヴェネツィア→フィレンツェ  古代ローマ美術とルネッサンス芸術の一端を見聞してきたが、
今回の旅行ほど、心残りが大きかった事はなかった。
 どちらかと言うと、青年時代は世界史や映画は洋画が
好きな事もあって、ポンペイ遺跡、コロッセオの建物、
教科書に載っていた絵画や彫刻の前では、
「あ〜、ここが、これが」を連発していた。

 ページは、@〜B部に分けて紹介します。
お店や飲食物のない建造物や風景の画像が多いですが、
その場の雰囲気をチョット感じていただけたら幸いです。
A→アマルフィ→ナポリ→ポンペイ
B→ローマ
               @ミラノ→ヴェネツィア→フィレンツェ
ミラノ
重厚な石造りの城塞、
スフォルツェスコ城。
 ヴィスコンティ家が14世紀に広い敷地に堂々と建てたもので、
壁面には足場として差した木組みを抜いた穴跡が残っている。
中庭に入ると、今は博物館にもなっている趣のある建物があった。

サンタ・マリア・デッレ・グラツェ教会。
 レオナルド・ダ・ビンチの「最後の晩餐」の壁画がある教会で知られる。
教会の前には、見所の解説版がある(右)。 
壁画は、食堂の壁一面に描かれており、想像していたより大きかった。
見学は完全予約制で、一人15分間、撮影禁止であった。
 
ドゥオーモ
 500年の年月を掛けて建てられたミラノのシンボル的な存在感がある、
荘厳で繊細な教会建築。天に延びる135本の尖塔が建つ。
教会に近づくと、その圧倒的な大きさと重厚な装飾に驚く。
 
ドゥオーモ広場の中央には、ヴィットリオ・エマニエル2世の騎馬像が建つ。
 ドゥオーモの屋上テラスからは、見事な細工が施された尖塔部分の装飾が見える。
中央の尖塔の最も高い位置に
愛の女神マリア像が祀られている。
 ミラノの街を守るように、両手を広げる姿が印象的であった。
この像に、ミラノ再訪を誓うと願いが叶うと言う。
 堂内に入ると、見る者を圧倒する高い天井とそれを支える太い柱、
美しい装飾が特徴であるゴシック建築に目を見張る。
床面も幾何学模様のモザイク画で敷き詰められている。
側面を彩るステンドグラスの採光も美しい。
 ガレリア・ヴィクトリオ・エマヌエーレ2世
これはイタリア一番美しいアーケードのこと。
高級で一流ブランドのブティックや書店、ファストフードなど様々な店舗が並ぶ十字型のアーケード。
交差点部分の床には、モザイク画が敷き詰めてあり、絵柄が美しい。
上見たり下見たりで忙しく賑わっている。
ヴェネツィア
サンタ・ルチア駅前から、水上タクシーに乗船。

サン・マルコ広場
前までの運河両岸に並ぶ橋と
建物の景観を楽しむ
 サン・マルコ運河に停泊する軍艦
とゴンドラの風景は、
現在の社会を風刺しているようだ。
 ドッカーレ宮の横にあるパリア橋
の下を潜って、ゴンドラ遊覧は始まる。
運河クルーズ風景
 運河は狭く、ゴンドラのすれ違いも多いが

揺れは少なくゴンドリエーレの声が明る
くこだまする。  僕の一枚。
 サン・マルコ寺院
ヴェネツィア共和国時代のシンボル。
寺院内の壁面と天井は、金地のモザイク画
覆われ輝きを放っている。
寺院内は撮影禁止。
 サン・マルコ広場
サン・マルコ寺院のテラスからの景観。
ナポレオンが「世界で最も美しい大広間」
と称えたと言う。
ドッカーレ宮
ヴェネツィア共和国の政治の中枢があった建物で、
賽客を迎えた総督の館。
左側の
布告の門が入り口。
        サン・マルコ広場、僕の一枚。
 もとは見張り台と灯台の役目を担っていたと言う、
高さ66mの
大鐘楼が見える。
頂上には、黄金のガブリエレ大天使像がある。

 ヴェネツィアで最も有名なリアルト橋
13世紀に架けられた大運河で最初の橋。
改装中なため、柱廊からの景色は望めなかった。
 橋の中央の通路の両側が
2列の柱廊になっており、
土産物店が軒を連ねる。
 街を結ぶ石橋、木橋などさまざまで、
見事な造形を見せる運河に架かる橋。
ピサ
門を抜けると、芝生で覆われた「奇跡の広場」があり、
洗礼堂、ドゥオーモ、斜塔の順に、
白亜の美しい建築芸術が姿を見せる。
 ピサの斜塔は、
良く見るとバナナ形で、
見る場所によって傾きが変わる。
この画像の位置から見ると、
一層傾いていることが良く分かる。
 斜塔の入り口では、ボデーチエックが厳しい。
中に入ると、内周りの狭い大理石のラセン階段
を300段上ると屋上に出る。
ピサの街が一望できる。
見学時間は30分間の定員制。
 斜塔屋上から見た
白大理石の美しいドゥオーモ(手前)と
洗礼堂の景観。
フィレンツェ
ミケランジェロ広場から見るフィレンツェの街並み風景。
これから訪問するアルノ川に架かるヴェッキオ橋(左)、
ヴェッキオ宮殿の塔、ドゥオーモ(右)が一望できる。
 ドゥオーモ広場に建つ
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂と
左のジョットの鐘楼が並ぶ。
高さ100mを超える茜色の円形ドームを
持つドゥオーモ
 ショニョリーア広場に面して
建つ堅牢なたたずまいの

ヴェッキオ宮殿
 ランツィのロッジアは、
指導者たちの演説が行われた回廊。
この辺りは、まさに彫刻博物館のようだ。
 教科書で見慣れたミケランジェロ
の「
ダヴィデ」のレプリカ(左)
とローマの海神「
ネプチューンの噴水」があった。
 ルネッサンス絵画の名作を一堂に集めた
ウッフィッツィ美術館
に入る。
大回廊は、モザイクの床で壁には自画像と
彫刻がずらりと並び、見事な天井画に足が止まる。
 アテネの神の怒りをかった
トロイアの神官ラオコーンと二人の息子が
蛇に巻きつかれるシーンを表現した
彫刻「
ラオコーン」も迫力があった。
 美の女神、ヴィーナスの誕生を描いた
ボッティチェッリの作品「
ヴィーナスの誕生」を
間近で、しばし見とれる。
 窓越しではあったが、独特な景観を誇る
二階建てのフィレンツェ最古の
ヴェッキオ橋が望めた。
 芸術作品の観賞に堪能した後は、
シニョリーア広場の夕景を眺めて一息ついた。
 ラノ、ヴェネツィア、フィレンツェ、どの都市も素晴らしい芸術に囲まれた歴史の重みを感じる。
東洋の歴史の中にある建造物や芸術品との造形の違いが、文化の違いを伺わせる。
そして見る人の感受性によって、生き方まで揺さぶられるかもしれない。
歴史の重さは、同時に後世に伝え残すための維持も重さにもなる。
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