SINCE 2000.12.14





メールはコチラへ     


Club-Vitz Web Ring
[Back| Random| Next| List]
*お知らせ*
*管理人*
*VITZ*
*こども*
*掲示板*
*LINK*
HP TOP
「私が妊婦だった時」
*くみ編
*みなみ編
「さぁ、出産!!」
*くみ編
*みなみ編
<< こどもトップ
** さぁ、出産!!(くみ編)

出産予定日の9日前の4月26日からちょこっとづつだけど、出血が続いた。おしるしかなぁ って思っていたら、29日には軽い張りと共にシクシクとした痛みがあった。でも、痛みは 強くならずに治まっちゃったので、そのまま過ごしていました。

そしてとうとう、その日は来た!!

5月1日の朝6時。普段はこんな時間に目が覚めるわけがないのに、パチッと目が覚めた。 「ん?何で?」って思っていたら、なんかお腹が痛い。生理痛みたいな感じの痛みだった。 もしかして!!って思って、布団に入ったまま時計を見てたら、なんと痛みの間隔は7〜10分! 「あぁ?もうそんなに短い間隔なの!?」っておどろいてダンナをたたき起こした。
病院に電話したら「初産ですよね?間隔がまだバラバラのようなので、均等になってきたらこちらに おいで下さい。それか、診察は9時からですのでその頃おいで下さってもいいですよ。」との ことだったので、「そうだね。まだ痛みも強くないし、きっと出産は早くて夕方だろうね。」って ダンナと話して、とりあえずお風呂に入ることにした。次いつ入れるかわかんないからね。
お風呂から出たあと、なんだかトイレに行きたくなった。しかもウ○チのほう。なのに、ぜんぜん 出る気配がない。そのうち、”このまま力入れたら産まれちゃうかも・・・”っていう思いが強くなって、 慌ててトイレからでた。

そして、朝ご飯を食べている間に、ど〜んどん痛みが強くなってきた。 気を紛らわそうと、その時テレビでやってた「ポンキッキーズ」を観てたけど、もうどうにも 我慢できなくなってきた。その痛みは、まさにウ○チを出したい時の感覚。でも、力を入れちゃあ いけないっていう辛さ。ダンナは気を使って腰をさすってくれたりしたけど、「ありがたいけど、 触らないで!一生懸命我慢してるんだからぁ!!」なんて言ってしまった。

ダンナは私の様子を見るにみかねて、「もう、病院へ行こう。病院へつく頃にはちょうど診察が 始まる頃だから。」と、出発の支度をしてくれた。

もうこの頃には、痛みの感覚は3分おきぐらいだった。

いざ車に乗ろうとしても、痛くて動けない。だから、痛みが治まるのを待って、さっさと行動。 なんとか病院に着いたけど、これまた車から降りれない。そして、痛みが治まったら早足で病院内へ。 でも、残念なことに受付まであと5mというところで、また痛みがきちゃった!柱にもたれかかって 痛みが治まるのを待って、迅速に受付へ。
「2時間ぐらい前に電話したんですけど・・・、陣痛が来てるみたいなんですけど・・・。」 もはや、来てる「みたい」っていう状況じゃないのはわかっていたんだけどね・・・。受付の人も、 準備はしていてくれたようなので、「あっ、momiさんですね〜。」とわかってくれていて助かった。
でも、待合室で待たされている時間の長いこと長いこと。ホントはすごく短い時間なのかも しれないけど、痛みをこらえるのに一生懸命だった私は、すーーーーっごく長い時間に思えた。 もう痛みの感覚が1分おきだった私は、 ”受付の人も、私の辛そうなのを見てたんだから、もっと早く診察してもらえるようにしてよ〜。” と泣きそうだった。

順番がきたコールが鳴り、ちょうど痛みが治まっていた時だったので、ダンナと一緒に診察室へ 向かった。そしたら、看護婦さんが「大丈夫ですか?」って迎えに来てくれた。
”そっか、やっぱり受付の人は私がすごい状況になっているのを伝えてくれていたのね・・・。 いい人だぁ。”

診察室に入ると、院長先生がいた。そして、内診台で見るやいなや
「わぁ!もう全開だっ!赤ちゃんの頭が見えているよ。車椅子の準備して!!すぐ出産の準備!! よ〜くこんなになるまで我慢してたね。すごいよ。普通の人なら生まれちゃってるかもしれないよ。」 って驚きの様子。
「はぁ、初めての出産なのでもっと遅くなると思ってたものですから・・・。」

車椅子に乗っていざLDR(*1参照)へ。ダンナは着替えなどの荷物を持ってついてきてくれました。

入院着みたいなのに着替えなければいけなかったんだけど、またもや痛みが・・・。治まってから さっと着替え、分娩台にあがることができました。

助産婦さんも来てくれて、赤ちゃんの心音を調べる機械やらなにやらの準備ができるまでの間、 「ま〜だ力入れちゃダメだよ〜。」って言うから、「え〜!まだダメなの?」「ダメダメ」「・・・(T-T)」
やっと準備完了して、「はい、破水させるからね」というやいなや、暖かい水がパシャーっと流れた。
「はいっ、痛みが来たらいきんで〜っ!」「んんんんん・・・。」「はいっ、息を吸って、また痛くなったらいきんで〜!」
を何回か繰り返した(ダンナによると、4回ぐらいだそうな。ホントか?)。そして猫のような泣き声が 聞こえた。「ふにゃぁ〜ふにゃぁ〜・・・」「おめでとうございますぅ。女の子ですよ〜。」

分娩台の横で手を握ったり、涙を拭いたりしてくれていたダンナが「よく頑張ったね」って 言ってくれた。血を見るのが苦手なダンナも、よく立ち会ってくれたね。ありがとう。

「はぁ、やれやれ。疲れたぁ。」って思ったのもつかの間、また陣痛みたいな痛みが・・・。 今度は胎盤が出る時の痛みらしい。

そして、先生が入ってきた。「あれっ!もう産まれちゃったんだね。」私が???って思ってたら、 「縫合しますね〜」って。
どうやら、赤ちゃんが出やすいように会陰切開をするために先生を呼んでおいたけど、 あまりに私の出産の進行が早かったので、間に合わなかったらしい。
チクチク痛かったけど、さっきまでの痛みに比べたらぜ〜んぜん平気。痛みに強いのかな?私って。

部屋が準備できるまで、そのLDRでゆっくり過ごしました。しばらくの間は赤ちゃんも一緒にいました。
ダンナは抱っこしたいけど、怖くてできないみたいで、まるで「ドッキリテレビ」でおもしろい部分の 映像を何回も繰り返す・・っていうのみたいに、両手を差し伸べたり引っ込めたりを繰り返していました。(笑)

ということで、5月1日午前9時43分、無事に3116g・51cmの女の子を出産しました。

午前6時に陣痛に気付き、9時頃に病院に着き、9時43分には出産という、初産には思えない スピードで出産を経験した、私です。

助産婦さんには、「次の子の時には、もっと早く病院においでね。」と念を押されました。

だからそのつもりでいたんですけどね・・・。

生まれた直後のくみです。



*1 = LDR(エルディーアール)というんだけど、それぞれ、L=Labor(陣痛)D=Delivery(分娩)R=Recovery(回復)という意味。 つまり、部屋を移動することなく、陣痛時期から出産後しばらくのあいだ、1つの部屋で過ごすことができるというわけ。