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肛門科 |
痔は癌などと異なり良性の病気なので、なるべく日常生活の工夫や坐剤、軟膏等の使用により手術しないで治療をすることが当院の基本方針です。
患者さんと相談、確認の上、手術が他の治療法よりも望ましいと思われる場合に限って、手術をするように指導しております。その際の患者さんの意思が大前提になります。
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便秘で力んで用を足したら肛門の周りが腫れたのですが? |
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イボ痔の可能性が高いです。肛門の内側ではれる内痔核と、外側ではれる外痔核があります。
初期の段階で、生活上の苦痛が無くなれば特に手術の必要はありません。 |
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硬い便を力んで足したらピリッとした痛みと出血があったのですが? |
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きれ痔(又は裂肛)の可能性があり、粘膜が切れて出血します。
とび上がるような痛みがトイレのときにある場合は傷が括約筋という深い部分まで達している可能性がありこの場合は手術になります。
食事療法で便通を良くすることにより再発はかなり防げます。
繰り返す場合は腸などの消化器疾患がある場合がありますので胃腸科で内視鏡で見ていただくことをお勧めします。 |
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肛門の近くが熱をもって腫れてきて、痛くて膿も出ます。 |
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肛門周囲膿瘍と言って肛門の近くが化膿して膿の洞窟ができている状態と膿瘍がやぶれて肛門のができた状態を疑います。
膿瘍は一時的に切開し、膿を出し、楽にしておき、間をおいて根本的な手術になる場合がほとんどです。
悪性腫瘍を合併する場合もあり必ず診察を受けて下さい。 |
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肛門の周りがかゆくてしかたないです。 |
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肛門周囲炎の可能性が高く、清潔にすることと、外用薬または飲み薬で軽快します。 |
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便秘しやすいのですが。 |
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いずれの肛門疾患も食事療法でかなりの改善が見られます。
食物繊維の多い食べ物(野菜、海藻類)や水分、乳製品(牛乳、ヨーグルト、豆乳)などを多く採ってください。
便秘改善のポイント
1.便意を我慢しない。
2.食物繊維を多く採る
3.軽い運動をする
4.ストレスを解消する
5.睡眠は十分にとる
6.朝起きがけにコップ1杯の水を飲む
7.一日三回規則正しく食事をとる
8.下剤は正しく使う |
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